【第1幕:夜勤明けの制服の匂いに、心が疼いた】
年が明けてすぐのある夜だった。
大地くんと私が、二人きりで深夜のコンビニに入ったとき。
いつものようにバックヤードでエプロンをたたみ、私がコーヒーを淹れていると、彼の指が、私の手に少しだけ触れた。
ほんの少し。だけど、肌が跳ねた。
「……香代子さん、肌、白いですね」
そう言った彼の目が、私の頬ではなく、もっと下――首筋の奥の、見えていないところを見ていたのを、私は知っていた。
夫は単身赴任、息子はもう寮。
気づけば私の家は、夜になると無音だった。
何もない静けさが、ずっと私の中を湿らせていた。
「お茶でも飲む?」
そう言った私の声は、喉の奥で少しだけ震えていた。
わかっていた。もう、始まってしまっている。
【第2幕:背徳の湿度、制服のままの舌】
私の家のソファに、彼は制服のまま座った。
脚を少し開いて、私を見上げて。
「あの夜から、ずっと香代子さんのこと……したくて」
その言葉が落ちる前に、彼の指が私の膝をなぞった。
ストッキングの上からでも、彼の指先の熱はわかる。
脚が、勝手に開いていく。
――こんな年下の子に。
――でも、もう戻れない。
私は彼の顔を抱えて、唇を合わせた。
キスは、濡れていて、若くて、真っ直ぐだった。
上唇を軽く噛まれて、舌が入り込んできた瞬間、声を飲み込んだ。
背もたれに倒され、スカートが捲られたとき、彼の舌が太ももに触れた。
「ここ……ずっと舐めてた」
舌が内ももから中心へと、ゆっくり、吸うように移動していく。
下着越しに舌を押し当てられた瞬間、呼吸が乱れ、声が漏れた。
彼はまだ、そこに顔を埋めたまま私を見上げていた。
羞恥と快感が、濡れた吐息とともに混ざりあっていく。
体位は、自然と彼が私を抱き上げ――
キッチンのカウンターに私の腰を乗せたとき、背中が小さく跳ねた。
「香代子さん、入れるよ……?」
その言葉に頷くことしかできなかった。
奥まで届いた感覚に、背中が反ってしまった。
【第3幕:欲しいだけ、欲しい。】
音が、響いていた。
ソファの軋む音。濡れた肌が重なり合う音。
そして何より、私自身が漏らす声が、壁に跳ね返っていた。
彼の腰が打ちつけられるたび、奥まで貫かれ、身体が震える。
こんなに奥まで欲しいなんて、知らなかった。
「香代子さん、すごい濡れてる……気持ちいい……」
年齢なんて、罪悪感なんて、もう関係なかった。
ただ、「欲しい」と思ってしまった。
全身を突き抜けていく熱に、私は声を上げながら彼の背を強く抱いた。
彼の絶頂と、私の絶頂が、重なる。
その瞬間、私は「女」に戻っていた。
43歳でも、人妻でも、母でもない――ただの、女。
行為が終わったあとのソファには、湿った熱が残っていた。
息を整える彼を見ながら、私は静かにスカートを下ろした。
けれど、太ももの内側の湿り気だけは、まだ帰ってこなかった。



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