タイ古式マッサージ体験談|最初は真面目…でも背中から全身が濡れていった午後

【第1部】タイ古式のふりをした、私の疼き

埼玉の北のほう、静かな町に流れる、乾いた空気の匂い。
わたしはその日、誰にも言えない小さな企みを胸に、ホテルの鍵を握りしめていた。

予約メールの返信に書かれていた名前は「タイ古式マッサージ」。
健全な響きに胸を撫で下ろしながらも、
ほんとうは、心も身体もずっと疼いていた。

──気持ちいいこと、してほしい。

その願いに蓋をするように、清潔な部屋の中でわたしは30分、
ソファに腰掛けては立ち、また座りなおし、何度も鏡を見返した。
「これはただのマッサージ」
そんな顔をして、「どうぞ」と先生を迎えた。

彼は40代くらい、優しげで、目の奥に熱を隠している人だった。
バッグからお香とローションを取り出し、黙々と準備を整える姿。
わたしは「お風呂入ってきますね」と言いながら、すでに洗ってきた身体を再び流す。
ヒノキの香りのアロマを湯に垂らされ、「これは気を静めるものです」と言われたとき、
その優しさが逆に、身体の奥をざわつかせた。

ガウンに身を包み、うつ伏せになると──もう、始まっていた。

【第2部】見られたくて濡れた、深いところ

ベビーパウダーの香りとともに、指が肌の上を滑る。
これはタイ古式、そう言い聞かせても、
身体は“それ以外”の何かを感じ取っていた。

指圧。ストレッチ。
だけどそのひとつひとつが、あまりに微細で、あまりに緩やかで──
わたしの足の付け根、リンパの奥に、呼吸が届くたびに、
下着の内側がひとりでに潤んでいくのがわかった。

「パンツ、見えてないかな」
「濡れてるの、気づかれてないかな」
そんな羞恥が、むしろ快感だった。

耳のつぼを押されて、こめかみの奥がふわっと緩む。
「うつ伏せのまま、オイルいきますね」
その一言に、喉が、ごくりと鳴った。

足先から、ふくらはぎ、お尻の手前を避けて、
背中まで、じわじわと温度が這い上がってくる。

──背中は、私のスイッチ。

オイルで撫でられるたびに、下腹部が疼いた。
ガウンの下の下着が、もう邪魔だった。

そのときだった。
彼が自然に、何かを聞くでもなく、下着に手をかけた。
わたしは、何も言えずに、自然に腰を浮かせていた。

ああ、見られてる。
触れられてる。
でもまだ、奥までじゃない。
──そのじれったさが、いちばん濡れる。

それから先は、もう言葉にならなかった。
ゆっくり、ゆっくり、全身を“触ってもらった”。

わたしの身体は、彼の手を迎えるように反応し、
「これはマッサージです」という仮面の下で、
快楽だけを密かに叫んでいた。

【第3部】背徳とリピート、秘密の選択肢

終わったあと、
わたしはしばらくうつ伏せのまま、背中に残る彼の手の記憶を感じていた。

あのやさしい指先。
あの沈黙。
あの「わかっていて、でも聞かない」まなざし。

身体の奥が、もっと触れられたいと訴えていた。

「また来ようかな」
そう思った瞬間、胸が熱くなった。

でも、次はどうする?

新しい人にしてみようか。
若い先生が来たら、やっぱり恥ずかしいだろうか。
それとも、あの40代の先生に、もう一度、
“なかったこと”にした続きをお願いしてみようか──。

わたしの中で疼いているのは、
触れられた記憶じゃない。
**「触れてもいいと許してしまった、私自身」**だった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました