仮面の奥に、私だけの獣がいた ― 選ばれた夜に壊されたもの
今夜のことを、どう言葉にすればいいのか、まだ自分でもわからない。
ただ一つ言えるのは――
私の中の何かが、確かに“壊れて”しまった、ということ。
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都心の一角、外資系ホテルのペントハウスフロア。
招待状には「Masquerade Selection」とだけ記されていた。
黒の仮面、タイトドレス、そして“絶対に断らないこと”――これが参加の条件。
私は33歳。結婚10年目。
夫は海外勤務中。仕事にも家庭にも大きな不満はない。けれど、何かが空虚だった。
そんな時、ある同僚女性から、耳打ちされるようにして誘われたこのパーティ。
「欲望を見せ合うの。仮面をつけて、名前も知らないまま。」
最初は、ただの好奇心だった。
けれど、会場の空気を吸い込んだ瞬間、私の中の“何か”がざわめいた。
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くじ引きの瞬間。
ベルベットの袋の中に手を入れ、引き当てた金の紙片。
「Congratulation. Tonight, you’re chosen.」
周囲から小さなどよめき。
その視線の向こうに、彼がいた。
漆黒の仮面と、無骨なスーツ。
まるで軍人のように鍛えられた身体。
そして……ただ、そこに立っているだけなのに、空間の重力が歪むような、異様な存在感。
仮面の下の視線が、私を射抜いた。
まるで「お前は、今夜俺のものだ」と無言で語っているように。
震える指先が、知らず彼の手をとっていた。
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中央に設けられたベッドブース。
周囲を取り囲むのは、黒いソファに座った十数人の男女。
仮面越しに見られるという緊張と興奮が、血の巡りを早める。
「名前、聞かないんですね…」
「必要ない。」
彼の声は低くて、喉の奥で濁るように響いた。
私は立ったまま、背中のファスナーに手をかけた。
視線を感じながら、ゆっくりと下ろしていく。
滑るように肩を落ちたドレスが床に音を立てる。
黒いレースの下着が、肌の白さを強調する。
自分の体を見せることが、こんなにもゾクゾクするものだなんて。
「美しいな」
彼の吐息が、私の左肩に触れた。
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ベッドに横たわると、彼の手が腰を撫で、太腿の内側へ滑り込む。
一瞬で見抜かれた。
下着の内側が、すでにじっとりと湿っていたことを。
「こんなに……感じてるのか?」
恥ずかしい。でも、否定なんてできない。
彼は膝立ちになり、私のショーツをゆっくりと引き下ろした。
目の前には、見る者を挑発するような私の中心が晒される。
羞恥心と背徳感で、心臓の鼓動が跳ね上がる。
「すごく…濡れてるな…指、入れてもいいか?」
うなずいた瞬間、太い指がゆっくりと沈んでくる。
肉がかき分けられ、中を満たしていく感覚。
ああ、こんなに太い指なんて――私の身体が悲鳴をあげる。
「狭いな。入れる前に、もっとほぐしてやらないと。」
舌が、脚の付け根から滑り込み、熱を孕んだ唇が、私の最も敏感な部分を捕らえた。
「やっ……だめっ、そこっ、そんなに……」
舌先が執拗に蠢き、クリトリスを転がされるたびに、背中が反り返る。
視線を上げれば、仮面の観客たち。誰もが固唾を飲んで、私の乱れを見つめている。
羞恥心が快楽を倍増させる。
そう――私は、見られて、感じている。
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そして彼は、立ち上がった。
タキシードのパンツを脱いだ瞬間、空気が変わった。
「……っ」
視線が、その中心に吸い寄せられた。
まるで…異形。
あきらかに人のものとは思えないほど、太く、長く、怒張したそれが、堂々とそそり立っていた。
吐息が漏れる。
私の身体で、入るの?――本当に?
「……怖い?」
「……ううん、欲しい。」
喉の奥から、知らない自分の声が漏れた。
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彼が私の脚を大きく開き、ゆっくりと腰を沈める。
「……っあ、あぁぁっ!」
ズン、と奥まで達する圧。
内壁が押し広げられる異様な感覚。
快楽と痛みの境界が曖昧になって、私の声が止まらない。
「くぅっ……締めすぎだ……お前の中、熱すぎて……やばい……」
彼が私の腰を掴み、ゆっくりと、けれど確実にピストンを始める。
ぐちゅ……ぐちゅ……音が、生々しく響く。
「あっあっ、もっと……突いて……お願い……」
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後ろから突かれると、彼のモノが子宮口に当たる。
ぬるんとした音とともに、突き上げられるたびに、視界が白くなる。
私はもう、壊れていた。
仮面の奥の誰かと目が合った。
舌で唇をなぞってみせると、観客の男の指がピクリと反応した。
見られていることが、堪らなくなっていく。
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「中で、イキたい…見てる前で、イかされたい……っ!」
「じゃあ、イけ。俺のモノで、皆の前で――壊れてみろ。」
ドン、と腰を深く突き上げられた瞬間、脳が真っ白になった。
「いっ……あああああっ!イくぅぅぅあああぁぁぁっ!!」
絶叫。痙攣。空中を漂うような浮遊感。
果てる寸前、彼が奥で熱を放ったのが分かった。
「うっ……出すぞ……全部、やる。」
私の奥が、熱く、脈打ちながら満たされていった。
**
拍手と、口笛と、ざわめき。
私はその真ん中で、汗まみれになって横たわっていた。
誰が誰なのか分からない。
でも、今だけは確かに、私は全員に見られ、そして愛された。
その夜の私は、もう元には戻れない。
仮面を外した後の静寂のなかで、私は静かに笑った。
また、呼ばれる気がしていた――
今度は、もう少し派手な仮面を用意しようと思う。



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