【第1章】終電を逃した夜、私は“視線”にほどかれていった
「〇〇さん、もう終電、ないですよね」
笑顔でそう言ったのは、部署に配属されてまだ半年の篠原くんだった。23歳。
年齢差は“息子”と言ってもおかしくない。だけど彼の瞳は、大人の男と同じ熱を灯していた。
その夜の飲み会は送別会で、いつもより羽目を外した空気が漂っていた。私は少し飲みすぎて、ふらついた脚で店を出た。
後輩ふたり――篠原くんと、もうひとり、笑顔が人懐っこい斉藤くん(25)が肩を貸してくれた。
「このまま帰すの、ちょっと心配っすよね」
「ウチの近くに、ちょうどウィークリーマンション借りてるんすよ」
ふたりの腕に抱えられながらエレベーターに乗ったとき、私の中の何かが音を立てて崩れていくのがわかった。
――これは、帰れない夜だ。
【第2章】羞恥と快楽の境界線で──若さの熱に暴かれていく私
室内に入った瞬間、私の身体はベッドに押し倒されたわけでもないのに、空気が変わった。
篠原くんの手が私の髪をすくい上げる。斉藤くんは、私のハイヒールを丁寧に脱がせながら、その足首にキスを落とした。
「〇〇さん、キレイすぎて…止まれなくなりそう」
言葉の熱より先に、彼らの指が私のタイツを、スカートの奥を探り始める。
年下の男に身体を見られるなんて――そんな羞恥のはずなのに、私の中は熱く、柔らかくなっていた。
耳元で囁く息遣い、指先の確信に満ちた動き、唇の湿度がじわじわと私の意識を奪っていく。
スカートを腰までまくり上げられたまま、私は膝立ちにされていた。後ろから斉藤くんの熱が当たってくる。
その間にも篠原くんの舌が、下腹部に火をつけるように這いまわる。
「〇〇さん、ここ…濡れてる」
羞恥に震える声で「やめて」と言った。でも声は小さすぎて、彼らの鼓動にかき消されてしまった。
――私の身体は、もう拒めなかった。
彼らの若さは、容赦がなかった。
私の奥深くまで何度も突き上げ、絶え間なく指や舌で敏感な部分を探り、責め、熱の波を連れてくる。
触れられるたびに、私の身体は快楽に負けて、自ら腰を振ってしまっていた。
年齢なんて関係ない。
羞恥も、夫への罪悪感も、そのときの私はすべて、快感の海に沈めてしまっていた。
【第3章】快楽の果てに知った、“女”としての目覚め
気づけば、夜はとっくに明けていた。
私はベッドに横たわり、ふたりの腕に抱かれていた。何度も何度も波に攫われ、最後は眠るように意識を失ったのだった。
頬にふれる指先が優しい。
「こんな色っぽい40歳、ヤバいっすよ…」
「ね、また会ってくれますよね」
その瞬間、私は気づいたのだ。
若さに溺れたのではない。
私は、ずっと女として扱われたかったのだと。
忘れていた“誰かに求められる悦び”を、彼らに教えられたのだった。
もちろん、現実には戻らなければならない。
夫が待つ街へ、私は何事もなかったかのように帰る。
でも――
“女”である私は、もう目覚めてしまった。
そしてその目覚めを、私はもう否定できない。



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