整体で胸に触れられそうになった日、施術後トイレで絶頂した理由とは?

【第1部】ノーブラTシャツに指が沈む午後、整体師の手が触れたのは胸じゃなく鼓動だった

あの日の空気は、やけに湿っていた。

駅から数分、地図で調べた小さな整体院は、外観こそ今風に整えられていたけれど、中に入ると意外なほど静かで、どこか生活の匂いがした。先生は、広告に載っていたイメージ写真とは少し違って、やや小柄で、話し方もどこか間が抜けていて──でも、不思議なことに、その“普通っぽさ”が安心感につながった。

カウンセリングのあと、案内された更衣室で用意されたTシャツとスウェットに着替える。ノーブラのまま袖を通したTシャツは、少しストレッチが利いていて、思ったより身体に沿った。背筋を伸ばすと、ぴたりと胸の丸みを包み込んで、わたし自身が一瞬、その映り方にどきりとする。

施術は静かに始まった。うつ伏せの体勢で、背中から脚、肩、腰──呼吸に合わせるように、丁寧に圧がかかっていく。痛気持ちいい、というよりも、ひとつひとつ、深く眠っていた部位を呼び起こされている感覚。

先生の手のひらは分厚くて、でも柔らかく、無駄な動きがない。
ただそれだけなのに、皮膚の奥、骨に近いところが、じんわりと湿ってくる。

わたしの中の“境界線”が、ひとつひとつ溶けていく気がした。
「ここ、硬いですね。呼吸、浅くないですか?」
顔も見えないのに、見透かされるような声に、胸のあたりが静かに跳ねた。

呼吸──
ああ、そうだ。肋骨のことが気になって、今日ここに来たのだった。

その“核心”に、手が近づいてくる。まだ何もされていないのに、身体がかすかに震える。
心の奥に、水滴がひとつ、静かに落ちた音がした。


【第2部】胸に触れていないのに、奥が濡れる肋骨矯正と太腿のはざまの熱

施術が終わりに差しかかったころ、わたしはベッドに腰掛けた。

「じゃあ最後、胸郭まわり、調整しますね」

先生は、床に片膝をつく姿勢で目線を合わせてくる。目を伏せても、空気の密度が変わる。Tシャツ越しに両手が肋骨の下に添えられる。そこは、まさに胸のすぐ下──境界線。

深く呼吸をさせながら、じわじわと圧がかかる。
「ここが動くと、もっと呼吸、入るはずです」

そう言って、両手の親指がゆっくりと、肋骨の輪郭をなぞるように上に這いあがる。

くちびるが、勝手に乾く。わたしの胸は、もう目をつぶらなければ自分を保てないくらいに、ふくよかに張っていた。ノーブラのTシャツ越しに、その膨らみの弾力が、指先の“すぐ脇”まで迫っている。

そこだけ、皮膚の感覚が何十倍にも鋭くなる。
「もう、そこは……胸……」そう心の中でつぶやいても、声にはならない。

次の瞬間、先生がわたしの脚の間に身体を入れてきた。
ベッドの端に腰掛けるわたしの足が自然に開かれ、太腿の内側が、先生の肩にかすかに触れた。

その姿勢で、胸の上部に手が伸びてくる。

熱い──
身体の奥が、うずく。
乳首のすぐ隣まで、指が近づいてくる。
もうそれだけで、吐息が漏れそうになる。

「ふぅ……」

わたしの呼吸が震えたのに、先生は何も気づかないふりで、肋骨を押し上げ続ける。
たぶん“整体”としては、正しい動作なのだろう。

けれど、身体の奥は、違う意味で“開いて”しまっていた。


【第3部】トイレの鍵をかけて膝を震わせたまま、整体師の手を妄想してイキ続けた午後の余韻

終わったあと、わたしは呆然としていた。

受付で会計を済ませて、「またどうぞ」と言われたとき、返事をする声すらかすれていた気がする。頭の中が真っ白で、呼吸も戻らないまま、駅前のカフェに吸い込まれた。

ソファ席に沈んで、注文したアイスティーに口をつけても、味がわからない。
むしろ、唇に感じた冷たさが、あの“指の縁”の感触を思い出させて、余計に胸が疼く。

わたしは腕を組むふりをして、自分の胸を、服の上からそっと撫でてみた。

それだけで、背筋がぞわぞわっと熱を持つ。
Tシャツの中では、ずっと硬くなったままの乳首が、かすかに震えていた。

「もしあのとき……ほんの少しでも、乳首に指が触れていたら……」

そんな妄想が浮かんだ瞬間、股の奥から、じわりと湿り気が滲み出た。
太腿をすり合わせる。あそこが濡れているのが、自分でもわかる。

堪らず席を立ち、カフェのトイレに駆け込んだ。
デニムとショーツを脱ぐと、あそこから、透明な糸が引いている。

もう何も考えられず、そのまま触れた。
一瞬で、膝が笑った。立ったまま、息を殺して、イク。

それでも指は止められなかった。
壁に片手をつきながら、右手の中指を、ゆっくりと中に沈めた。
わたしの中には、さっきの整体師の指が、まるで“そこ”まで届いていた。

脳裏に、あの肋骨矯正の姿勢が蘇る。
先生の肩が、太腿に当たる。手が胸のふくらみに沈む──

「そこ……そこに、触れてほしかったの……」

中指がもう一度奥まで届いた瞬間、二度目の絶頂が全身を貫いた。

わたしは、しばらくトイレから出られなかった。
三十分、いや、それ以上。身体の奥に、あの“整体”が残っていた。

──もう、あのカフェには二度と行けない。

けれど、わたしの中には、あの午後がずっと、呼吸のたびに疼いている。

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