研修最終日の夜、広島のビジネスホテル十一階の部屋に戻ったとき、私は自分の体が鉛のように重いことに気づいた。三十八歳、家電メーカー企画課。三日間の会議と夜の接待で、肩から腰、太腿の付け根までが固まっていた。フロント横に置いてあった小さなカード――「出張マッサージ・七十分コース」――が、頭の隅に残っていた。
少しでも眠れるように、と自分に言い聞かせて電話をかけた。
十分ほどでノックがした。ドアを開けると、白いポロシャツに黒いズボンの男が立っていた。二十八歳くらい、細身だが指が長く、声は低く穏やかだった。部屋に通すと、彼は折りたたみのベッドを静かに広げ、薄いガウンを差し出した。
「お着替えをお願いします」
布が薄くて透けるのがわかり、胸の奥で小さな抵抗が動いた。それでも疲れた体はすでに彼の手を求めていた。更衣室代わりにバスルームでガウンに着替え、ベッドにうつ伏せになると、最初は確かにマッサージだった。肩甲骨の内側を丁寧にほぐされ、凝りが熱になって溶けていく。 Palmsの温かさが腰の奥まで届き、私は小さく息を吐いた。
だが、掌が腰のカーブに沿って下り、太腿の付け根をゆっくりなぞった瞬間、体がわずかに跳ねた。指先がパンティの生地の上から、柔らかな膨らみの輪郭を確かめるように撫でる。
「ここ、女性の方は特に溜まりやすいんです。力を抜いてください」
囁く声が耳のすぐ近くで落ちた。私は「…はい」としか答えられなかった。内腿を軽く開かされると、指は布越しに中心へ近づいていく。熱がじわじわと集まってくるのが自分でもわかった。布が湿り始め、彼の指の腹がそこを円を描くように撫でるたび、膝が勝手に震えた。
仰向けにされると、彼の視線がガウンの隙間から覗く胸元に落ちた。肩から腕へ、そして下腹部へと滑る指。説明の言葉は淡々としているのに、軌跡はパンティの縁を意図的にかすめていく。
「ぁっ…」
押し殺したはずの声が洩れた。彼は布をわずかにずらし、指先を直接肌に滑り込ませた。熱い吐息が喉を震わせ、私は唇を噛んだ。ゆっくりと円を描くように撫でられ、蜜が指にまとわりつく感触がはっきりと伝わってくる。クリトリスの先端を軽く摘まれると、腰がベッドに沈み、甘い液が太腿を伝った。
「や…そこ…だめ…」
声が止まらない。彼の指が柔らかな襞を探り当て、中へ入る。一本、二本とゆっくり広げられ、奥を優しく押し上げると、私の中はすでに熱く濡れていた。白衣の下で彼のものが張り詰めているのが、太もも越しにわかった。視線を逸らせないまま、私は指の動きに溺れていった。膣壁を掻き上げるたび、ぬちゃりと水音が部屋に響き、恥ずかしいほど自分の濡れ方がわかってしまう。
「もう少し奥まで、よろしいですか」
頬を赤くしたまま、小さく「…はい」と答えた。指がさらに深く入り、特別な場所を正確に捉える。電流のような快感が走り、私は声を押し殺すことができなかった。腰が勝手に彼の手に押し当たり、ガウンが乱れて胸が完全に露わになる。硬く尖った先端が冷たい空気に触れ、彼の指がそこを軽く弾くたびに、下腹部がきゅっと収縮した。
「時間はもうすぐです。でも、本当はもっとほぐしたい箇所があります」
名残惜しそうに指を抜くと、ぬるりと糸を引く音がした。彼は静かに言った。「ホテルのお客様でしたら、部屋にも伺えます。もしよろしければ」
理性が一瞬、たじろいだ。けれど下腹部に残る熱と、まだ脈打つ秘部が、答えを決めていた。
「……お願いします」
翌夜。
再び訪れた彼は、前夜よりも近くに感じられた。ドアを閉めた瞬間から、彼の目はすでに私の体を知っているように落ち着いていた。ガウンのままベッドに横たえられ、開いた足の間に膝を滑り込ませる。最初から核心へ。濡れそぼった入口をゆっくり撫で分け、指が中へ入る前に、彼は腰を低くした。
熱い息が秘部にかかり、次の瞬間、舌が割れ目をゆっくり舐め上げた。
「んっ…あぁ…だめ、そんなところ…」
拒絶の言葉とは裏腹に、腰は甘く突き出した。舌先がクリトリスを捉え、吸われる。ぬるりとした感触と、彼の低い吐息が直接そこに当たる。指が二本入り、舌と同時に動く。奥を掻き上げられながら先端を吸われる二重の刺激に、私の声は抑えきれなくなった。
「やっ…そこ…吸わないで…あっ、だめぇ」
ガウンを押し開かれ、硬く尖った胸の先端を唇で捕らえられる。片方を吸い上げ、もう片方を指で転がされる。下腹部では舌と指が容赦なく責め続け、蜜が顎まで伝うのがわかった。彼のものがズボンの上から太腿に押し当たり、熱と硬さがはっきりと伝わってくる。
「入れて…ください」
自分がそう囁いているのに気づいたときは、もう遅かった。彼は静かにズボンを下ろし、熱い先端を入口に当てた。ぬるりと押し込まれ、奥まで一気に埋められる。太さが中を押し広げ、私は声を上げた。ゆっくりと腰を沈められ、引き抜かれるたびに蜜が溢れ、結合部で淫らな音が立つ。
「んっ…あぁっ…深い…」
彼は胸を吸いながら腰を打ち、角度を変えるたびに特別な場所を擦り上げる。私の中は熱く締め付け、彼のものを離したくないように吸い込む。視線が合う。羞恥で顔が熱いのに、腰は彼に合わせて動いてしまっていた。奥を突かれるたび、視界が白くなり、声が部屋に響き渡る。
「もう…出ちゃう…だめ、中で…」
波のような絶頂が押し寄せ、膣が痙攣して彼のものをきつく締め上げた。彼は腰を止めず、余韻の中でさらに深く突き上げる。二度目の波が来る前に、熱いものが奥に注がれた。どくどくと脈打つ感触が中で広がり、私は涙を滲ませたまま彼の背中に爪を立てた。
果てた後も、彼はすぐに抜かなかった。熱い精液が溢れそうになるのを指で押しとどめ、ゆっくりと円を描くように動かされる。余韻の中でさらに追い込まれ、私は声を振り絞った。
「もう…だめなのに…気持ちいい…っ」
夜は、私が声を枯らすまで続いた。
研修が終わり、新幹線に乗る朝。体の奥に残る熱と、ホテルの部屋の匂いがまだ消えていなかった。太腿の内側に残るわずかな疼きと、中に残されたものの感触が、日常に戻るはずの体をまだ縛っていた。あの夜、私は確かに生きている実感を味わった。次の出張でも、きっと同じ番号を押してしまうだろう。理性ではわかっているのに、体はもう、あの舌と指と、奥まで届いた熱を忘れられない。
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