深く、長く、突き上げられて──私は、女として咲きこぼれた夜。
温泉の湯気が、身体の輪郭を曖昧にしていた。
あの夜の匂いは、いまもふとした瞬間、私の中で蒸されて蘇る。肌に、膣に、記憶に。
テニス仲間の千佳と真理子と、女三人だけの一泊旅行。私たちはもう、30も半ばを越え、何かをあきらめながら「奥さん」「お母さん」と呼ばれる日々に慣れていた。だけど、あの夜だけは違った。
夕食を終え、湯にもう一度浸かり、浴衣に着替えて旅館のスナックに向かうと、そこには五人の男たちがいた。若さと勢いのある、二十代後半の会社員。まるでこちらの欲望を見抜いたような目で、私たちを誘ってきた。
「一緒に飲みませんか?」
軽い誘い文句に、私たちは笑ってうなずいた。心が緩んでいた。いえ、身体の奥が、初めからうずいていたのかもしれない。
数曲のカラオケのあと、バラードが流れ、彼の手が私の腰に添えられた。お風呂あがりの浴衣は、絹のように薄く、下には小さなパンティひとつ。
手のひらの熱、指のかすかな動き。踊るふりをしながら、私はすでに感じていた。
「……身体、熱くないですか?」
耳元に囁かれた声に、小さく頷いた。声に出すと、何かが崩れそうで。
そのまま男たちの部屋に誘われ、私たちは何の躊躇もなくついて行った。
旅先での理性は、浴衣と一緒に脱げ落ちていた。
部屋に入ると、テレビにはAVが流れていた。喘ぎ声が静かな部屋に響く。誰かが私の隣に座り、私の太ももに手を置いた瞬間、全身の神経がそこに集中した。
浴衣の裾が捲られ、熱を帯びた指が内腿を這い、やがてショーツの上から割れ目をなぞったとき──私は、小さく震えた。
「すごく……濡れてる」
低い声と同時に、下着が横にずらされ、直接そこに触れられた。
彼のもう片方の手が胸元に伸び、浴衣の合わせがはだけていく。乳房があらわになり、硬くなった突起に舌が触れた瞬間、全身が跳ねた。
そして──彼の身体が重なった。
見下ろすと、そこには驚くほどのものがそそり立っていた。
太く、長く、黒々としたそれは、まるで別の生き物のようで、一瞬だけ、私は本能的に「無理」と思った。
でも、挿れられた瞬間──その異物感に、私の身体は裏腹に、歓喜の声をあげた。
「……んっ……あぁ……っ、大きすぎ……っ」
突き上げられるたび、奥にぶつかる。息が詰まるような衝撃が波のように続いた。
彼は動きを止めない。腰を深く押しつけ、子宮の手前にぶつけながら、乳房を吸い、私の脚を開ききって、まるで壊すように突いてくる。
膣内が擦れ、嬲られ、なかのひだが形を変えられていく。こんなにも広げられ、埋められる感覚は、生まれて初めてだった。
奥で跳ね、壁を擦り上げ、天井に突き上げる。喘ぎが止まらない。自分の声が、自分じゃないみたいに卑猥だった。
「2人がかり、いい?」
別の男が、背後から私の腰を掴み、唇を耳に寄せてきた。
「いや……」と口にする前に、私はもう、快楽の波に呑まれていた。
前と後ろで責められ、片方が突きながら、もう片方が乳首を吸い、手で敏感な箇所を刺激する。体内の奥が、違うリズムで揺さぶられる。
白目を剥くほどの絶頂が、何度も何度も押し寄せた。
朝方──
私は、畳の上で全裸のまま目を覚ました。髪の毛には、ねっとりとした液体が絡み、首元にも、太ももの内側にも、それは乾きかけていた。
周囲には、裸の男たちと、友人たちの身体が寄り添って眠っていた。
現実だったのか、夢だったのか……それでも、身体の奥にまだ残る熱が、私に「本当だった」と告げていた。
浴衣を羽織り、千佳と真理子を起こして、私たちは無言で朝風呂に向かった。
鏡の中の私は、どこか艶やかで、少しだけ誇らしげな顔をしていた。
駅に向かうとき、ロビーで男たちの姿を見かけたが、目を合わせられなかった。
だけど、心のどこかで──また、あの熱を感じたいと思っていた。
あの夜、私はただの主婦でも母でもなく、
欲望に身を灼かれる、ひとりの「女」だった。



コメント