夫との生活に、不満があったわけではなかった。
ただ、夜の営みに物足りなさを感じ始めたのは、ほんの数ヶ月前のこと。
十年目の結婚生活。私は三十七歳、専業主婦。
夫は仕事人間で真面目な人、私のことを愛してくれている。
なのに、満たされない――それは、夜になるとベッドの上でふと目を開けてしまう、自分だけの孤独だった。
ある日、地元のスポーツクラブで偶然再会した年下の男。
名前は篤志(あつし)――夫の会社に以前いた、七つ下の元社員だった。
彼は変わっていた。
少し痩せて、精悍な輪郭。どこか陰を含んだ静けさをまとうようになり、私の視線は自然と彼に引き寄せられていた。
「ご無沙汰ですね、〇〇さん。奥さん、って呼ぶほうが自然ですか?」
そう言って笑ったときの彼の目だけが、笑っていなかった。
それなのに、私の下腹は、ほんの微かに熱を持った。
「変わらないですね。すごく綺麗です」
そのひと言に、胸の奥がざわついた。
そんな言葉、夫から最後に聞いたのはいつだったか思い出せない。
数日後、私は彼とカフェで会った。
何を話すでもない。けれど、彼の視線はずっと私の奥を見透かしてくるようだった。
「旦那さん、満たしてくれてます?」
コーヒーの香りの中で交わされたその質問に、私は一瞬、言葉を失った。
「……どうして、そんなこと訊くの?」
「目でわかりますよ。乾いてる女の目って、どこか濡れてる」
その言葉の意味がわからないふりをしても、心のどこかが反応していた。
この人なら――私の奥に触れてくる、と。
それから関係はあっという間だった。
デートも、駆け引きもなかった。
彼は“選ばせる”ような素振りを見せながら、すでに私を囲っていた。
ある晩、人気のない地下駐車場。
私は助手席に座りながら、彼の指示を待っていた。
「……奥さん、下着は?」
「……穿いてない。言われた通りに」
「よくできました。じゃあ、今日は“初めて”をあげて」
彼の手には、黒い小さなリモコン。
そして、その夜初めて――私は自分の意思で、快楽の奴隷になることを選んだ。
コンビニのトイレで、私は震える手でそれを奥に迎え入れた。
潤いは、すでに溢れるほどあった。
リモコンバイブが収まった私の中は、まだ誰にも知られていない淫らな自分が、静かに目を覚ましていくようだった。
戻ると、篤志くんは無言で私の手を取り、指を絡めた。
次の瞬間――
「ぶぅぅ……」と、下腹に震える刺激。
「あっ……!」
思わず声が漏れた。
けれど彼は冷静に、通りすがりの通行人の陰に私を隠すようにして立たせた。
「声、出すな。出したら……その場で犯す」
ゾクリとした。
恐怖じゃない。
言葉では言い表せない、身体が先に反応する“悦び”だった。
バイブは中で律動を繰り返し、私は知らず知らずのうちに脚をすり寄せていた。
「もう濡れてるな。奥さん、ほんと淫乱だな」
耳元で囁かれ、私は羞恥で頭が熱くなった。
それでも濡れる。いや――濡れてしまう自分に、酔いそうだった。
「……ねぇ、ホテル行かない?」
喉を震わせるような声で私が言うと、彼はクスリと笑って言った。
「今日は特別な日だから、車の横で、外でしてあげる」
そのとき、私はもう逆らえなかった。
彼に手を引かれ、駐車場の暗がりへ。
スカートを捲り上げ、自らパンティを抜き取ると、私の中で震えていたバイブが一滴、また一滴と蜜を垂らしていた。
そして彼がズボンを下ろした瞬間――
私は息を飲んだ。
「……そんなに、大きいの……無理……」
私が見上げたその“彼のもの”は、見たことのないほどに屈強で、どこか獣じみていた。
太くて、長くて、反り返って、怒張して――まさに、女を“壊すための肉”。
「大丈夫、奥まで慣らしてある。ほら、締めてみな」
そして彼の巨根が、私の奥へゆっくりと、ゆっくりと侵入してきた――。
巨根がゆっくりと、私の中へ侵入してきた。
そのとき、世界が一瞬止まった気がした。
腰を押し進めるたびに、私は自分の膣が「押し広げられていく」感覚に耐えながら、必死で呼吸を整えていた。
「は……あ……っ、あ、あつい……っ」
膣壁が、彼の逞しさに打ち負かされながらも懸命に締めつけ、ずり、ずりと深部へ押し込まれていく。
内側の襞が、異物を拒もうと痙攣しながらも、身体はとろけるように快楽を溢れさせていた。
「すごい……奥さん、えげつないくらい締めるじゃん……」
その声の奥にある、抑えきれない昂ぶりが伝わる。
彼の手が私の腰を掴み、ぐいっと引き寄せた次の瞬間――
「んあっ……! い、いっぱい……っ、もう無理っ……!」
腰の根本まで――奥の奥、私が誰にも触れられたことのない深淵まで貫かれた。
とっくに限界を超えていたはずなのに、受け入れてしまった自分の身体に、私は震えた。
羞恥よりも先に来る、悦び。
疼きが止まらない。
ズン、ズンッ……。
ズンッ……パンッ、パンッ……!
次第に彼の腰の動きが大きくなると、私の尻肉が打ちつけられ、背中に汗が流れる。
ぬるぬると蜜を纏った肉棒が、私の奥を容赦なくこじ開けていく。
生々しい水音が、誰もいない駐車場にいやらしく反響していた。
「イきたいの? もっと?」
「……う、うん……っ、もっと……! もっと欲しいっ……! ご主人さまの、奥まで……!」
快楽に壊された私の口から、理性を失った言葉があふれ出していく。
「じゃあ、イクまで止めないからな」
彼の動きはさらに激しくなり、私の胸が揺れ、太腿が痙攣し始める。
指が、乳首を摘まみあげ、舌が首筋を這い、私は喘ぎながら何度も絶頂を迎えていた。
「あっ、イクっ……! もう、イっちゃうっ……!」
一度、二度、三度……
繰り返し押し寄せる波に呑まれながら、私は完全に「女」として壊されていった。
そして、突然――彼の腰が深く深く、ぐい、と沈み込んだ。
「中に欲しいか? お前の中、欲しがってるぞ」
「……だめ……っ、でも、欲しい……ほしい……ご主人さまの、全部……」
私はもう、身体も心も逆らえなかった。
壊して欲しい。奪われたい。奥の奥に熱を注がれて、すべてを征服されたい――。
「じゃあ、ちゃんとお願いしろ。お前の言葉で、懇願してみろ」
その声に、私は震える声で囁いた。
「ご主人さま、お願い……淫らな私の奥に、あなたの熱い精を、全部……中にください……っ、私を、あなたのものに、してください……」
その瞬間――
「……くっ、イくぞ……受け止めろ……っ!」
ビクッ……と彼の身体が震え、次の刹那、熱い塊がドクドクと奥に注ぎ込まれていった。
「んあっ……あっ……ああっ……あああ……!」
圧倒的な熱が、私の内壁を満たしていく。
子宮に直接叩きつけられるような濃密な精が、奥に溜まり、体温の芯まで火照らせた。
絶頂と精液の重なり合い。
私はそのまま、力が抜けて車の脇に膝をついた。
「やっぱ、奥さん……いや、“牝”だな。身体が物語ってる」
彼は私のあそこを指で掬い、そこからとろとろと流れ出る精液を見せつけた。
その白濁が、太腿を伝って流れ落ちる感触すら、今の私には快感だった。
服を整え、けれど下着は与えられず、私は素肌のまま助手席に乗せられた。
車が走り出すと、篤志くんは私の下着を指に絡めながら、ふと笑った。
「ホテル、予約してある。今度は鏡の前で、全部見せながら壊す」
その言葉に、私の膣がまたきゅっと疼いた。
淫らに、深く。
私は今もあの瞬間を思い出すたび、ひとりで身体を慰める。
巨根で、奥まで突かれ、壊された夜。
私の中には今でも、彼の熱が――残っている。




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