【第1部】ヨガウェアの下、濡れてゆく素肌──インスタ裏垢で繋がった静かな獣
彼からのDMは、唐突で、どこか透き通っていた。
「前から見てました。…先生の呼吸、すごく綺麗だなって。」
裏垢──
私が日常とは別の、誰にも見せない自分を“そっと流していた場所”。
ヨガのポーズをとる横顔、汗ばむ素肌、透けるタンクトップ越しの乳首。
いつのまにか、フォロワーが増えていった。
──でも、誰とも繋がらない。そう決めていたのに。
彼の文章は、どこか“音”があった。
硬さのない優しさと、呼吸に触れてくるような温度。
「DM、嬉しかったです」
そんな一言を返した瞬間から──私は、少しずつ濡れていた。
会ったのは、日曜の午後。
都心の外れの、空が開けた公園の一角。
白いTシャツと、黒の細身のパンツ。
高校を卒業したばかりのその身体は、どこか“純粋で危うい匂い”がした。
「先生、本当に会ってくれるなんて…」
その声は、思ったより低くて。
ふいに私の中で、緩んだはずの何かが、息を飲むように目覚めた。
──まだ、触れられていないのに。
ベンチで話すだけのはずだったのに、彼は唐突にこう言った。
「……指だけで、先生をイかせてみたいんです。」
私は笑った。
けれど、笑いきれなかった。
その瞬間、乳首が、下着に擦れてびくついた。
「……そんな、まだ何も──」
「大丈夫。触らないから。見ててください。」
そして、彼は私の脚の間にしゃがみ、
息をかけるように言った。
「…今、濡れてますよね。ヨガウェアの下、熱くなってる。」
その言葉だけで、私の内腿が小刻みに震えた。
張りつくヨガパンツの内側で、粘膜がきゅっと絞まり、
下着が、湿って貼りついていくのがわかった。
まるで──彼の言葉が、舌のようだった。
【第2部】指がまだ触れていないのに──“手だけで何度も”イかされた夜
「ここに、指をあてて。」
そう言って彼が差し出したのは、細くて長い、白く整った人差し指。
私の手のひらに、それを添えて──
「このまま、先生の下着の上から、擦ってみて。ゆっくり、こうやって。」
指を借りるようにして、自分の指を導く。
恥ずかしいほど簡単に、私は潤んでいた。
ぬるりとした音が、指の腹にまとわりつく。
「ここ…好きなんですか、先生。」
「ちが……あっ、まって……」
パンツ越しに、クリトリスの先端をなぞられる。
それが、ただ自分の指と、彼の“誘導”だけだったのに──
「ダメ……そんなとこ…っ」
震えた。喉が鳴った。
喉から洩れた声が、自分のものとは思えなかった。
そしてそのまま──初めてだった。
男に触られていないのに、私は果てた。
びくびくと何度も痙攣し、息が止まる。
彼の目が、まっすぐ私の表情を見ていた。
「……一回じゃ、終わらせませんよ。」
濡れた指を彼が舐めた。
その舌の動きが、私の奥の疼きを呼び起こす。
私の手はもう、自分の意思では止められなかった。
「先生、手、借ります。」
彼が私の手を握ったまま、自分のリズムで、擦る。押す。ゆらす。
ちょうどその真下、奥がじゅくじゅくと疼いていた。
「あっ、ああっ、そこっ──やだ、また……」
二度目、三度目──
指だけで、人生で初めて、こんなに濡れて、
こんなにも簡単に、何度も、達した。
身体が、壊れたように熱を帯びて、
彼の指と“彼の言葉”だけで、私はヨガより深く沈んでいた。
【第3部】奥を知ってしまった夜──指の記憶で、また濡れてしまう
それから──私の日常は、静かに変わった。
ヨガの呼吸が深まるたび、思い出す。
彼の指。彼の声。
触れられていないのに、クリトリスの奥が疼いてくる。
「先生、あの日から……身体、変わったでしょ。」
インスタの裏DMに、彼はそう書いてきた。
図星だった。
毎晩、寝る前に、私はあの時の自分の指を思い出す。
あの擦れ方、角度、リズム。
そして──手が止まらなくなる。
もう、普通のキスじゃ濡れない。
セックスでは、満たされない。
私は、彼の“指の記憶”で、また何度も達していた。
「今度は──中も、知りたくないですか?」
画面越しのメッセージが、喉の奥を熱くする。
夫が寝ている隣で、私は震えながら返信する。
「……いつ、会える?」
もう戻れない。
でも、この疼きが、それを望んでいた。
一度開かれた性感は、
誰にも──閉じられない。



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