【第1部】浴室という舞台、三つの影に濡れていく──「指先より先に、心がほどけた夜」
ラブホテルの小さな浴室。鏡に映る、見慣れない自分の裸が、薄い湯気に滲んでいる。
左右に立つ男たちは、どちらも年上で、どちらも既婚者だという。けれど私にとって、それはどうでもいいことだった。
「ここ、気持ちいい?」
耳元に落ちる低音の声。もう一人の男の手が、石けんの泡を纏ったまま、ゆっくりと私の乳房を撫でた。
指先が滑るたびに、泡の膜が肌を隔てているはずなのに、なぜかその奥まで侵入されているような錯覚を覚える。
──いつもより多い手。
ふたりがかりの“洗う”という行為が、こんなにも官能的だなんて知らなかった。
「中が、あたたかいのがわかるね」
「突起、ふるえてるよ」
ふたりの声が、耳と首の境目に降ってくる。
私は、なにかを誤魔化すように、唇を噛んで目を伏せた。けれど、肌の奥がもう疼き始めていた。
「どこが気持ちいいの?」
ふたり同時に訊かれて、迷って、そして口にした。
「……まんこの中」
その言葉を出した瞬間、身体の奥にある“羞恥心”が震えた。けれど、もう止まらなかった。
浴室の白い光が、私の濡れた身体を照らしていた。
【第2部】拘束と視姦、ふたりの間で揺れる──「目で犯され、舌でほどかれていく」
ベッドに移ると、タオルで丁寧に全身を拭かれる。お姫様のような扱い。けれどその瞳は、明らかに肉欲を孕んでいた。
私は、ふたりの視線に包囲されるように横たわる。
片方が耳を、もう片方が胸を──
そして、まだ指を入れてこないまま、私の太ももを撫でていた。
「開いて」
小さく囁かれた指示に、自然と脚が開いた。だがすぐに、ふたりの脚で私の脚が固定され、身動きがとれなくなった。
舌が、まんこの入口をなぞるように這い、
指が、奥へ、奥へと押し込まれていく。
「……目がトロンとしてる」
「気持ちいい?」
「うん……気持ちいい、すごく……」
私は、“見られている”という感覚に、いつの間にか濡れていた。
まるでふたりに視姦されるように、まんこの奥まで指を突かれながら、目線までをも快楽の一部にされた。
舐められながらキスされ、
指を抜かれたと思った瞬間、また別の手がそこに入る。
──どっちの指? わからない。でも、それがいい。
「潮、吹いたよ」
そう言われて初めて、私は達していたことに気づいた。
恥ずかしさと、快楽の余韻と、支配されていく感覚が、胸の奥で混ざりあっていた。
【第3部】ふたりの硬さ、ひとつの身体──「串刺しの奥で、私は快楽に溶けていく」
フェラと手コキを交互に繰り返す私を見て、ふたりの男たちは「うまいね」と、口を揃えて言った。
その顔が、どこか嬉しそうだった。
串刺し──
言葉だけなら、どこかAV的で下品かもしれない。でも実際は違った。
私は、ふたりの快楽の真ん中で、喉と奥とを貫かれることで、存在ごと快楽にされていた。
バックからのピストン。
奥に当たるたびに、喉のちんこに唾液が零れ落ちる。
「エロいね……その顔」
「ほんと、気持ちよさそうに咥える」
そんな言葉が頭の奥で響く。
理性は溶け、腰が勝手に動き出す。私は、ふたりの快楽に“なる”ことで、存在を肯定されている気がした。
ひとりがイき、もうひとりと入れ替わる。
寝バック。身体の下から突き上げられながら、顔を至近距離で見つめられた。
「目が……また、トロンとしてきた」
「……うん……イきそう……」
「イっていいよ」
その一言で、私は声をあげた。
頭の奥で、光が弾けたような感覚。
――快楽が終わったあとも、ふたりの手が、私の身体に触れていた。
どこか愛おしむように、優しく。
ふたりの視線の中で、私は裸のまま、濡れたシーツに沈んでいった。
また逢うことになっている。
あの夜の続きを、私の身体はもう、待っている。



コメント