45歳人妻の不倫体験談|半年恋愛の別れの夜、初めて抱かれた理由

【第1部】歓送迎会と偽って最後に抱かれに行った夜、待つことの濡れと覚悟

「今日でお別れだね。寂しくなるね」
その言葉は、誰の口からでもよかった。ただ、彼の声で聞いてしまったから、私はもう戻れなかった。

アパートの狭いリビング。乾いた音で氷がグラスにぶつかり、扇風機が鳴らす風だけが私たちの間を撫でていた。

「……何か、欲しいものある?」
「……俺の気持ち、わかってるくせに」

言葉の先に沈黙が落ちた。私は立ち上がり、何も言わず隣の寝室へ。
畳まれた布団の上に、そっと身を沈める。下着だけの身体を、毛布の中に隠す。でも心までは、隠しきれなかった。

5分──永遠のようで、足りないようで、時間が音を立てて過ぎていく。

ノブの音。
鼓動が喉元までせり上がる。

「……今日はいいよ。好きにして」
声が、涙腺の奥に触れた。

けれどその先に続けた言葉──
「でもこんなこと、結婚してから初めてってことだけは、信じて」

布団の中から目を逸らさずにそう言う私に、彼は、黙って服を脱ぎはじめた。

その姿は、初めて知る光景だったのに、なぜか懐かしくさえ感じた。
細く締まった腰、しなやかな腕、そして──主人のそれとはまるで違う、異物のような彼の中心が、私の視線を奪った。

私は、服を脱がされることに抵抗しなかった。
むしろ、それを望んでいた。
そして、すべてを許す覚悟とともに、濡れていた。

触れられてもいないのに、
すでに私の身体は、喉元から奥底まで、彼に占領されていた。


【第2部】「好きにしていいよ」と言った私が、彼にすべてを許してしまった理由

彼の指が、私の太腿の内側を、ひどくゆっくりと撫でた。
その軌跡に汗が浮き、体温が吸い上げられていく。

「……ほんとに、いいの?」
そんな言葉、今さらいらなかった。

うなずいた瞬間、唇が重なり、息が絡み合い、
奥歯の裏まで、彼の舌の温度が広がっていく。

熱い。
怖いくらいに、快楽が早くて深かった。
それは、長年閉じていた扉が一気に開いたようで、
許されることよりも、堕ちていく自分のほうに震えた。

背中を撫でられながら後ろから包まれ、
乳房にあたる彼の手が、私の羞恥をなぞる。
ただ揉まれるだけじゃない。
指先が、過去の誰にも知られなかった“感じてしまう場所”を、確かに探しあてていた。

「……あっ……やだ……」
声にならない吐息が喉奥から漏れる。
指が、ゆっくりと、でも確実に私の奥へと沈んでいった。

そのまま、背後からの挿入。
ゆっくり、深く、彼が私を満たしていく。

ズン……と、お腹の奥に響く振動。
主人では一度も届かなかった場所が、
彼のもので打たれ、疼き、貫かれていく。

「……中……気持ちいい……」
そんな言葉、言いたくなかった。
でも、本当の気持ちに逆らえなかった。

何度も体勢を変えながら、
私は、彼に組み敷かれ、舐められ、抱きしめられ、
そして愛されていた。

体位なんて記憶にない。
ただ、すべてが心と連動していて、
身体のどこかが濡れるたびに、心の蓋が開いていった。


【第3部】中に出してと囁いたとき、私は初めて誰かのものになりたかった

「……逝きたい、防具つけるから……」
彼の声はもう理性を失いかけていた。

でも私は、静かに言った。
「……好きな女の中に出す勇気、ないの?」
彼の動きが、一瞬止まった。
私はそっと耳元で囁く。

「ちゃんと、私の方で準備してきたから」

本当は、安全日を計算していただけ。
でも、そんなことはどうでもよかった。
私は──彼の“本気”が欲しかった。

次の瞬間、彼の動きが変わった。

荒く、深く、飢えたように突かれて、
そのたびに、骨盤の奥が揺れて、
私は、もう何度目かもわからない絶頂に連れていかれた。

「もう……ダメ……逝っちゃう……っ」
私は声をあげ、彼と同時に果てた。

身体の奥に熱が溢れ、
その感触がじわりと漏れ出すのを、私はそのまま受けとめた。

終わったあと、彼は何も言わなかった。
ただ、汗ばんだ私を抱きしめて、
その鼓動を、黙って聞いていた。

私は、自分の内腿を伝う感覚を確かめながら、
心の中で、こう呟いた。

──もう、こんなことはしない。
──でも、今夜だけは、許して。

それは罪じゃなかった。
私が初めて“女として”抱かれた夜だったから。

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