FANZA同人コミック月間ランキング2位!10万DL超えのヒット作品! 実写版!某有名私立大学ヤリサーの実態~新歓コンパでハメられた高峰美春の場合~ 似鳥日菜
【第1部】夕景の肌をなぞる指──誰にも見られない場所で始まる密やかな境界線
十月の伊豆高原。
潮と草の匂いが混ざる風が、薄いスウェット越しに肌へ忍び寄る夕方。
私は木下あかり、20歳。
大学のテニスサークルに入って二年目。
合宿は自由参加──けれど、自由ほど不安にさせるものはない。
練習は四時で終わり、身体はだるくて汗が少し冷えていた。
飲み会は六時から。そのあいだは、いつもの“マッサージ役”。
男女の数が合わず、私はひとり三年の篠原伸二先輩を任された。
先輩の身体は、ラケットで鍛えられた大きな影。
押し当てた両手のひらに、熱がじんわり移ってくる。
「助かるよ、あかり。お前の手、あったかい。」
どうして、そんな普通の言葉に動揺するんだろう。
笑って返す余裕もなく、「はい」と短く答えた。
足首からふくらはぎ。
太ももへ。
触れてはいけないところを避けるほど、意識はそちらへ吸い寄せられる。
汗が少し残った肌の下で、鼓動の音が跳ねていた。
【第2部】触れたら戻れない──指先が覚えてしまう熱と距離
マッサージを終えた五時半。
先輩は「今度は俺の番」と言った。
それだけなのに、空気が変わる。
部屋にいるのは二人だけ。
外では合宿所の準備の音が遠くに響いている。
うつ伏せになり、タオルに頬を預ける。
背中へ落ちてくる、ゆっくりとした指先の圧。
「力、強くない?痛かったら言えよ。」
痛みなんてなかった。
あるのは、触れられてはいけない欲望だけ。
肩甲骨から腰へ。
腰から太ももの付け根へ。
スウェットが布一枚ぶん、下へ滑る。
「…先輩、ズレてきちゃって…」
言い終える前に、指が止まった。
「止めたら、戻れなくなりそうだろ。
だったら…そのまま任せとけ。」
布越しに、柔らかい場所を包む掌。
押されたのか、震えたのか、自分でもわからない。
息を吸うたび、畳と先輩の匂いが肺に入り込む。
逃げ場のない体勢。
「ここ、凝ってるな。」
声が低い。
その低さだけで、肌の内側が熱を帯びる。
何も言えない沈黙が、いちばん雄弁だった。
【第3部】境界線の向こう──声にならない震えが漏れる場所まで
掌が、円を描くように動きだす。
ゆっくり、意図を悟らせる速度で。
太ももから、境界をかすめて。
布越しの熱。
指先が触れているのは筋肉なのか、欲望なのか。
「や…そんな…」
声が勝手にこぼれた。
止めてほしい、なんて一度も思ってなかった。
先輩の呼吸が近づく。
スウェット越しに、熱が重なる。
名前を呼ばれる前に、身体が反応してしまう。
浅い呼吸。
背中が浮く。
床が遠くなる。
その瞬間、ノックの音。
「準備できたよー!飲み会行こー!」
現実の声が、すぐ隣で鳴った。
先輩の手がゆっくり離れていく。
熱だけがそこに残されたまま。
「行こっか、あかり。」
返事が遅れる。
声帯がまだ、あの指の余韻に囚われていた。
まとめ──触れた熱は消えない
海の湿気よりも、
練習の汗よりも、
飲み会のアルコールよりも。
いちばん酔わせたのは、
布越しに感じた誰にも見られない熱だった。
合宿から帰った今でも、
ふいに思い出すあの瞬間。
──触れられたところは、もう前と同じじゃない。
境界線を越えかけた夜の記憶は、
伊豆高原の潮の匂いと一緒に、
まだ身体のどこかに潜んでいる。




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