あの夜のことを、私は今でもときどき思い出す。
35歳、主婦という肩書きの裏側に隠した欲望に、心と身体をぐちゃぐちゃにされてしまった、忘れられない夜。
――あれは、ネトゲのオフ会だった。
画面越しの関係だった“章太”が来ると聞いて、私は少し浮き足立っていた。
彼はずっと、ゲーム内で私を口説いてきた。
最初はただの戯れだと思っていたけれど、彼の言葉には、なぜか抗えない熱があった。
本気とも遊びともつかない、その曖昧さが、私の心の奥をくすぐった。
現実の章太は、癖毛を刈り込んだ坊主頭に、ぽってりした唇――お世辞にも「かっこいい」とは言い難い見た目だった。
でも、その“キモさ”が、なぜか私を妙に刺激した。
私は昔から、見た目じゃなく「支配してくる男の匂い」に惹かれてしまうM気質があった。
そして、当時――私は夫と長いすれ違いの最中で、身体が、もうずっと渇いていた。
オフ会が終わり、それぞれの個室へ戻る中、私はどうしても眠れずにいた。
窓の外は東京の夜。
だが、私の内側は、もっと熱かった。
気がつくと、スマホを手にしていた。
「もしもし……章太、起きてる?」
「起きてるよ。どうした?」
「……少しだけ、喋りに行ってもいい?」
「喋るだけ……で済むなら、な」
その最後の言葉に、心臓が跳ねた。
私はすでに、自分の身体が震えているのを感じていた。
唇が乾き、太ももの内側がじんわりと熱を帯びている――もう、限界だった。
章太の部屋のドアをノックすると、すぐに開いた。
彼はTシャツとスウェット姿。照明は落とされ、部屋はわずかにカーテンの隙間から漏れる街灯の光だけが照らしていた。
私は無言のまま、彼の隣に腰を下ろした。
最初はぎこちない会話。
「楽しかったね」なんて、子どもじみたセリフを交わしながら、二人でベッドの上に横たわる。
彼の指が、私の頬に触れたとき、心臓が跳ねた。
そのまま唇に添えられた人差し指が、ゆっくりと輪郭をなぞる。
「……ずっと、こうしたかった」
章太の囁きに、私の息は止まりそうになった。
唇が触れ合う。
ぬるりと、舌が差し込まれた瞬間――脳の奥が震えた。
長く、深く、唾液を混ぜ合うようなキス。
自分が誰で、どこにいるのかさえわからなくなるほどのキスだった。
「……もっと、ちょうだい……章太……」
気がつけば、自分からおねだりしていた。
彼の手が胸元に伸び、シャツを捲り上げる。
Fカップの乳房が露わになり、私の肌が夜気に震えた。
「……こんなに綺麗なのに、放置されてたの?」
章太の舌が、乳首をひと撫でする。
一瞬で、ぴくんと硬くなる自分の身体。
舌先が乳首を転がし、唇が包み込むと、子宮が震えるような感覚が襲った。
「やぁ……ん……そこ……だめ……」
喘ぎながら、私は彼の顔を抱き寄せ、足を絡めていた。
もう、止まれなかった。
私が跨がると、スウェット越しに感じる章太の存在――
驚くほど、大きい。
異様なほど、熱くて硬くて、私の下腹が震えるほどの存在感。
「……入れてもいい?」
「うん……お願い……欲しいの……」
彼がパンツを下ろすと、闇の中で光るようなその巨根があらわになった。
太く、長く、根元から脈打っていて、まるで私の喉奥まで突き上げるような威圧感だった。
私は腰を沈め、ゆっくりと彼の中に飲み込んでいく。
一気に押し広げられる感覚。
内壁がギチギチに引き伸ばされて、痛みすら快感に変わる。
「んっ……ふ……ぁあっ……おっきい……」
ゆっくり、浅く、そして深く――
私は自分の膣で彼を味わいながら、貪るように腰を振っていた。
濡れた音が、ぬちゅ、ぬちゅと響き、部屋はすでに熱気に満ちていた。
「○○、気持ちいい? もっと、奥まで突いていい?」
「んっ……いいっ……奥、来てっ……奥まで突いて……っ!」
彼の腰が突き上げるたびに、何かが弾けた。
恥ずかしいほどの水音。
自分がどれほど濡れているか、音が暴いていた。
章太が私を仰向けに押し倒し、脚を抱えて突き上げる。
彼の巨根が、子宮口を押し上げるたび、私は叫ぶように喘いだ。
「しょ、章太っ……イくっ……イっちゃう……!」
「イっていいよ……そのまま、俺の上で壊れて」
最後の一突きで、私は絶頂した。
声にならない声を上げながら、身体がびくびくと跳ね、意識が遠のいた。
そのまま抱きしめられて眠りに落ちるまで、彼は何度も私の髪を撫でてくれた。
あの夜、私は“誰かに欲される感覚”を、まざまざと身体で思い出した。
翌朝、彼の部屋を出るとき、言葉は交わさなかった。
けれど、私の中に残った熱と痛みは、確かに愛撫の名残であり、
同時に、罪と悦びの印だった――。
いまも、章太とは連絡がない。
だけど、私はあの夜を何度も思い出す。
身体の奥で疼きながら、目を閉じると彼の巨根が蘇る。
もう二度と会えないかもしれない。
でも、あの夜の私は確かに生きていた。
欲望のままに揺れて、狂って、求めて――
女として、すべてを解放したあの一夜が、私の奥深くで脈打っている。



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