【第1部】三十八歳・藤崎麻衣子──横浜の午後に忍び寄る熱
私の名は 藤崎麻衣子(ふじさき まいこ)、三十八歳。
港の匂いが漂う横浜のマンションの十階に、単身赴任中の夫を見送ってからは、ほとんど一人で暮らしている。
土曜日。共働きの私は、仕事を理由に休日出勤していたが、体調が思わしくなく、昼前に無理を言って早退した。
「今日は息子も遊びに出ているはず…」
そう思いながら玄関の扉を開けると、見慣れぬ 女性用のサンダル が転がっていた。
胸がざわめき、耳を澄ませた瞬間──
「…あっ、やぁん…」
押し殺したような女の声が、奥の部屋から洩れてきた。
息子は二十歳の大学生。声の主は、背が高く快活な彼女だろう。
私は全身が震え、思わず踵を返した。駅まで逃げるように歩き、冷たいアイスコーヒーを飲み干しても、胸の奥のざわめきは収まらなかった。
「…あの娘が、うちで…」
憎しみのはずの感情が、下腹の奥で別の熱に変わっていく。
女としての渇きが、疼き始めていた。
【第2部】熱に浮かされる身体──青年の手のひらが溶かす境界
翌日、熱を引きずる私の寝室へ、息子が入ってきた。
「大丈夫? 脚、揉んであげるよ」
彼の掌が私のふくらはぎを包み、太腿へと滑り上がっていく。
立ち仕事でいつも疲れている脚は、揉まれるたびにじんじんと火照り、身体の奥が熱を帯びていく。
「…あぁ…そこ、気持ちいい…」
吐息が洩れた瞬間、息子の指先がさらに深く、太腿の内側を撫でてきた。
私は反射的に彼を抱き寄せる。
「じっとしてて…お母さんは嫌? 昨日、してたでしょ」
震える声は、自分でも信じられないほど艶めいていた。
唇を重ねると、拒絶の理性は音を立てて崩れていく。
青年の指先が秘められた場所に触れた瞬間──
「やぁ…だめ…」
拒む言葉とは裏腹に、私は腰をくねらせ、濡れた奥へと彼を誘ってしまっていた。
【第3部】人妻の絶頂──禁断を越えた果てに堕ちる悦び
シーツの上、青年の唇が胸を覆い、尖った蕾を吸い上げる。
「んっ…もっと…」
声が洩れるたび、羞恥と快楽が絡み合い、涙が滲む。
彼の熱を迎え入れた瞬間、私の全身は溶け落ちていった。
「イキそうなら…ちゃんと言うのよ…」
囁く私の声に、青年は必死に頷き、さらに深く突き上げる。
「お母さん…もう、すごい…」
「やぁ…あぁ、だめぇっ!」
絶頂は嵐のように押し寄せ、私は彼にしがみつきながら果てていった。
震える身体を彼に預け、女としての悦びに溺れていく。
夫との惰性の営みでは決して届かなかった場所へ、私は何度も攫われた。
まとめ
三十八歳、人妻として、母としての境界を越えた午後。
嫉妬と嫌悪から芽生えた熱は、青年の手によって官能へと変わり、私は禁断の悦びに堕ちた。
──あの瞬間、私は「母」ではなく、ただ一人の女だった。
その記憶は今も消えず、熱を宿したまま私を苛む。



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