【第1部】酔った夜、バイク音より静かに疼き始めた身体
主人が単身赴任してから、
私は週末のたびに、バイクの音を待つようになった。
「どうせ暇ですから」
そう言って、ガレージの整備を手伝ってくれるのは、主人の学生時代からの友人──
私より年下の、でも無遠慮ではない距離感を保つ青年だった。
工具箱を開く音、バイクのチェーンに指を這わせる仕草、
無言のまま前傾になるその背中から、汗の香りと金属の匂いが混じって立ちのぼる。
私はいつも、それを離れたキッチンの窓から、ただ眺めていた。
六月の終わり、雨の予報が的中した。
夕立が地面を叩き、空気がぐっと湿ってゆく。
彼の帰る時間が雨に流されたように遅れ、
自然と、私は「泊まっていけば?」と口にしていた。
夜。
子供たちを寝かせたあとのリビングは、
薄明るい照明の下、グラスの中の氷が音を立てて溶けていくだけだった。
「飲むと、私、ちょっと……甘えたくなるんですよ」
冗談のように言った声が、自分でも驚くほど艶を含んでいた。
彼は、わずかに笑っただけで、返事をしなかった。
その沈黙が、逆に肌にまとわりつくようだった。
私は、自分でも気づかないうちに、彼の隣に座っていた。
そして──
彼の肩に、そっと寄りかかっていた。
「……大丈夫ですか?」
近すぎる距離。
でも、その声には拒絶がなかった。
私は、その確信がほしくて、もう少しだけ彼の腕に重みを預けた。
そして、唇が触れた。
あまりに静かに、あまりに自然に。
何かが崩れたのではなく、
何かがずっと前から、そこに用意されていたようだった。
久しぶりのキスに、私は身体の奥が反応するのを感じた。
彼の舌が触れるたび、胸の奥が震え、
呼吸が喉の奥で滞り、脚のあいだがじんわりと疼いていく。
「……もっと」
そう囁いたのは、私のほうだった。
ソファの上、彼の隣で、私は唇を差し出した。
舌と舌が絡み合い、熱を交換するたび、
下腹部がじくじくと疼いてくる。
キスだけで、ここまで身体が濡れるなんて、いつ以来だろう。
彼の手が、そっと私の太ももに触れた。
その温度が、服の上からでも伝わる。
「……やめますか?」
小さく問われたその声に、私は首を横に振った。
「だって、もう……私の中で始まってしまってるから」
そう心の中で答えていた。
キスは、いつしか愛撫になっていた。
まだ服の上からしか触れられていないのに、
下着の内側は、もう熱と湿り気でまとわりついていた。
私は、まだ何も脱がされていないのに──
すでに“女”になってしまっていた。
【第2部】あなたに脱がされながら、私は“妻”をやめていった
彼の手が、そっと私のセーターの裾に触れた。
ためらいのような、でも確信めいた指先。
その動きを止めることも、急がせることもできずに、
私は静かに──ゆっくりと両腕を上げた。
「脱がして……いいよ」
自分で言葉にしてしまった瞬間、
頬が熱くなる。胸の奥でなにかが崩れる音がした。
セーターが頭を通って外されると、
肩に落ちる彼の視線が、
生の肌よりも熱く感じた。
ブラのホックが外されたとき、
背中に走った微かな震えが、
乳首へ、そして脚のあいだへと伝わっていく。
「綺麗だな……」
そう囁かれるたび、
女として“見られている”ことに身体が勝手に疼いてしまう。
彼の指先が、乳首を撫でた。
くすぐるように、なぞるように、
そして次第に、つまむように。
「ん……っ」
声が漏れる。
その瞬間、乳房が火照りだし、
硬く尖った乳首が、舌を求めてしまう。
彼の口が触れたとき、
その熱と湿り気に全身がふるえた。
「や……そんな吸わないで……」
言葉では止めたのに、
腰はわずかに、彼の太ももにすり寄っていた。
女の身体が、男の愛撫を欲しがっている。
彼の手が、私のジーンズのファスナーにかかったとき、
一瞬だけ、主人の顔が脳裏をかすめた。
でも、それ以上に、
脱がされたいという欲望が、
私を押し倒すように濡れ広がっていた。
「下も、いい?」
彼の問いに、私はただ目を閉じて頷いた。
ジーンズが、下着ごとまとめて足元へ引き下ろされると、
ふいに体が空気に晒される。
明るいリビングの灯りの下で、私は、
何もかも見られていた。
手で隠す間もなく、
彼の指が、アソコに触れた。
「……濡れてるね」
その言葉に、胸が締めつけられる。
「……見せて」
私は震えるように両脚を少しだけ開いた。
彼は床に座り、息をのむように見下ろしてきた。
「こんなに濡らして……ずっと我慢してたの?」
その目線に耐えきれず、私はふと笑ってみせた。
「バイクの……お礼よ」
言い訳にもならない言葉を、
私は唇の端に乗せて、投げ出した。
その瞬間、
彼の舌がアソコに触れた。
「あ……んっ……」
一気に痺れが走る。
舌がクリトリスに吸い寄せられ、
濡れた音が静かな部屋に響く。
脚が勝手に閉じそうになるのを、私は必死で抑えた。
「気持ちいい?」
「……わかんない、でも、だめ……それ以上……」
乳首にも、彼の指が戻ってきて、
私は完全に立っていられなくなった。
頭が真っ白になって、
ただ、彼の舌にアソコを預けた。
そして──
初めて、立ったまま、イカされた。
ふくらはぎが痙攣し、
喉からひゅうっと音が漏れた。
全身が震え、ソファに崩れ落ちる。
「……もう、我慢できない」
彼の声が、荒い息に混じって聞こえた。
でも、私はその前に、どうしても──
“してあげたい”と思ってしまった。
「待って……私にも、舐めさせて」
彼のズボンに指をかけ、
顔を近づけ、息を吹きかける。
硬く勃起した彼を、目の前に見たとき、
私の中の“妻”という意識は、
完全に溶けていった。
唇を添え、
舌でじっくりと撫で、
喉の奥で、音を立てて包む。
舐めながら、
自分がどんどん女になっていくのが、
はっきりとわかった。
彼がアソコを弄ってくるたびに、
喉の奥と下腹が同時に痺れていく。
「もう……またイッちゃう……」
その言葉が引き金だった。
彼は私の中に入ってきた──
【第3部】お尻も触ってと願った朝、私はすべてを許した女になった
彼が入ってきたとき、
その熱さと硬さに、私は思わず背中をのけぞらせた。
「あ……っ、すご……い」
膣の奥が、まるで彼を歓迎するかのように吸い寄せ、
腰が勝手に彼の方へと揺れ動く。
「激しいんだね。上で、好きに動きなよ」
彼の言葉が、私の中の何かを解放した。
ソファの上、彼の上に跨がった私は、
もう“妻”でも“母”でもなくなっていた。
胸を張り、太ももを開き、
自分から彼を呑み込んで、
腰をゆっくりと前後に揺らす。
擦れるたび、奥が震え、
中がきゅうっと締まってしまう。
「んっ、んんっ……ダメ、そんなに擦られると……」
彼が私の乳首を弄るたび、
感じすぎて、動きが狂ってしまう。
「後ろから、してもいい?」
その言葉に、私は身体を翻した。
彼に背中を向け、自ら四つん這いになる。
リビングの光が、私の腰のくびれと尻を晒している。
羞恥に頬が染まる。
けれど──快感がそれを超えていた。
彼が後ろから入ってきたとき、
奥に届くたびに、全身が震えた。
「やば……奥まで……あっ、そんなに……」
突かれるたびに、
お尻の穴がピクピクと締まり、
なぜか、そちらの感覚も疼いてしまう。
「……ねぇ、お尻……も、触って」
自分でそう口にしてしまったとき、
背筋が凍るような羞恥が全身を這った。
でも、それ以上に欲しかった。
「いいの?」
彼の手がそっと、割れ目の奥に触れる。
肛門の皺を、指の腹でゆっくりと撫でられると、
膣の中まで痺れてくる。
「そんな……のに……感じちゃう……」
彼の指が、じわじわと圧を加えてきた。
唾液を絡め、撫で、押し広げてくる。
「中……入れるね?」
私は、言葉では答えず、
腰をわずかに引いて“それ”を受け入れた。
ゆっくりと、第一関節が入ってくる。
冷たさと熱、異物感と快感がせめぎ合い、
呼吸が詰まる。
第二関節まで沈んだとき、
私は膝が抜けそうになって、ソファの背もたれをつかんだ。
「や……ばい……イッちゃう……っ」
彼の腰が動いているのに、
お尻の中を弄られるだけで、
私はアソコがきゅうきゅうと締まっていく。
肛門の中を撫でながら、
彼が膣を突いてくる──
快感が二重になって、脳がついていけない。
そして──私はアナルで、イった。
声にならない喘ぎ。
全身を貫くような快楽が、
喉から腹の奥を突き抜けていく。
そのまま、彼は私の中で果てた。
熱いものが膣に流れ込む感覚が、
私を女として“満たされたもの”に変えていく。
シャワーを浴びたあと、
裸のまま布団に入ると、
彼の手がまた私の尻を撫でた。
「もう一回、したい」
そう言われた私は、
黙ってうつ伏せになり、自ら脚を開いた。
四つん這いになることに、もう羞恥はなかった。
アナルに指を入れられ、
突かれながら、お尻の奥でまた感じてしまった。
「アナルでも、気持ちいいんだ……」
そう思った瞬間、私は、完全に“彼の女”になっていた。
🌙余韻──女として堕ちて、濡れて、生きて
それからの週末、私は彼の来訪を待ちわびた。
婦人科でピルをもらい、アナルでもイケるようになった自分に、
少しの罪悪感と、抗えない悦びが同居していた。
でも、彼はやがて来なくなった。
“飽きた”のかもしれない。
でも、私は何も問わなかった。
彼の名前を呼ぶことも、追いかけることもなかった。
ただ、あの朝の──
「お尻も触って」と自ら言った自分の声が、



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