新人 遠野夏生 38歳 AV DEBUT 某有名高級ブランド店で働く、魔性の色気を放つイイオンナ―。
某有名高級ブランド店勤務、大人の色気が溢れる現役販売員の人妻『遠野夏生』38歳。端正な顔立ち、細いウエスト、美乳、美尻、恵まれたモデル体型の彼女だが一つ悩みがあった。カメラマンの旦那に感じるオンナの影、次第に帰宅が遅くなり、比例して夫婦の営みも減っていった。今回は、旦那に内緒で誰にも言えない悩みと欲望を抱えてAVスタジオまでやって来た…。
【第1部】若く見られた一言が、眠っていた“女”のスイッチを押した
埼玉に住む私は、38歳。
高校1年の息子と二人で近所のドラッグストアへ向かっていた。
仕事はパート。
どこにでもいる、普通の主婦のはずだった。
けれど、マスクをすると、
童顔なこともあって、自分が少しだけ若返るような錯覚がある。
ロングヘアをゆるく巻いて、スキニーにパーカー。
息子より小さく見える背丈。
「一緒に来る?」
「……飲み物買うし」
そんな会話をしながら歩く道。
息子の肩幅がいつの間にか広くなり、
その横を歩く自分が、少しだけ落ち着かない。
店内で洗剤を選んでいたときだった。
「あら〜彼女さんと買い物?仲良しねぇ〜!」
マンションの奥さんが、笑って声をかけてきた。
冗談のつもりなのだろう。だけど――
「えっ、〇〇さん……私ですよ?」
そう告げた瞬間、奥さんは大げさに両手を広げた。
「えーーーっ!? 本気で彼女かと思った!若いわ〜!」
心臓が、どくんと音を立てた。
嬉しさと、変な罪悪感と、言いようのない興奮が、
一気に胸の奥へ溢れ込んできた。
息子は少しむすっとしたけれど、
私は笑顔のまま、頭のどこかが熱いままだった。
店を出て歩きながら、
歩幅に合わせて揺れる髪の重さを、久しぶりに意識した。
――私、まだ見られる存在なんだ。
その夜、スマホを開いた指は、
気づけば「10代 ファッション」と検索していた。
自分でも呆れる。
でも、胸が少し疼いた。
カートに入れた服の数と一緒に、
忘れていた自信が、静かに増えていった。
【第2部】デパートで感じた視線──“もったいない”と言われた瞬間、身体が熱を持った
数日後。
届いた服を身につけた私は、
ひとりで電車に乗り、デパートへ向かった。
白いワンピース。
ウエストが細く見えるベルト。
スニーカー。
もちろんマスク。
自分で言うのも変だけど、
鏡を見るたび、胸の奥に小さな火がつく。
デパートの照明に照らされた瞬間、
私はいつもの主婦じゃなくなった。
ショーウインドウを眺めていると、
横から声が落ちてきた。
「それ、似合いそうです。ずっと見てました」
振り向くと、大学生らしい男の子が立っていた。
長い指で、淡い色のカーディガンを示す。
「え?あの……私なんかには」
「なんかって。二十代ですよね?普通に似合いますよ」
「三十八です」
「……マジで? 見えない。綺麗だから」
マスクの下で、息が跳ねた。
喉が乾き、舌でそっと唇を湿らせる。
「彼氏とかいるんですか?」
「……いませんよ」
「もったいないですね。すぐできるのに」
“もったいない”。
その言葉が、太ももの内側をくすぐった。
距離が近い。
声が低い。
目線が、私をゆっくり味わっている。
こんなふうに見られるのは、
いつ以来だろう。
「友だち来たから、そろそろ。でも――
今日会えてよかった。ドキッとしました」
「……私も」
一歩下がっただけの距離が、
妙に、寂しかった。
ワンピースの裾が、
自分の身体の線をやけに意識させる。
――視線ひとつで、こんなにも熱くなるなんて。
【第3部】二人組の若い男の子が言った「学生さんですか?」──そのとき、私は笑っていた
別の日、また違うデパートへ向かった。
息子に秘密のまま、胸だけが弾んでいた。
チェック柄のプリーツスカート。
オーバーサイズのパーカー。
鏡の前で、少し照れながらも、
スカートの短さに心がざわつく。
エスカレーターを上りきった場所で、
「すみません!ちょっといいですか?」
振り向いた瞬間、
若い男の子が二人、
キラキラした目でこちらを見つめていた。
「学生さんですか?」
「制服じゃないけど、絶対そうですよね」
「いえ……社会人です」
「え!全然見えないって!可愛いなと思って声かけました」
距離が、近い。
視線が、熱い。
軽口を交わすたび、
身体の奥でなにかが跳ねる。
スニーカーの棚を一緒に見ながら、
腕が触れそうになると、
息がひどく意識される。
「このあとちょっとお茶とかどうすか?
話してて楽しいし」
その誘いに、一瞬だけ迷った。
もし、このまま――
もし、年齢を偽ったまま――
そう考えただけで、
スカートの裾が落ち着かない。
「……ごめんね。嬉しいけど、用事があって」
二人のほんの少し残念そうな笑顔が、
胸をきゅっと締めつけた。
「また会えたら声かけますね。可愛かったです」
その言葉の熱だけを残して、
彼らは雑踏の中へ消えていく。
私はしばらく立ち尽くしたまま、
指先でスカートの生地をつまむ。
マスク越しに吐く息が、
とても熱かった。
まとめ──誰にも言えないけれど、あの日から私は「女」を取り戻した
帰り道、
ガラスに映った自分を見て驚いた。
表情が違う。
目が違う。
歩き方が違う。
38歳の母親の顔じゃない。
視線を浴びて、火照った女の顔。
家に帰れば、いつもの景色。
息子のゲーム機。
夕飯の支度。
当たり前の日常。
でも、
心と身体だけが、まだ街の中にある。
若い子たちの視線を浴びたまま、
どこかが震えている。
――私、まだ終わってない。
そう思った自分に、ぞくっとした。
それは誇らしくて、少し怖い。
マスクを外すと、
ファンデーションがほんの少しだけつく。
その跡を眺めながら、
私は鏡の中の自分に、そっと問いかけた。
「25歳くらいに見えるかな?」
誰にも聞かせない、秘密の声で。
その声が、
これから先の私を変えてしまいそうで、
胸がまた熱くなる。
これは、
一切触れられていないのに、
確かに“エッチな体験談”だった。
私は今日、またひとつ知った。
見られるだけで、女は目覚める。
38歳だって、
母親だって、
なんだって。
私はまだ、
ちゃんと、
“女”だった。




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