夫の出張が決まったのは、前日の夜だった。 「3泊4日で大阪→東京→名古屋回るから」と軽く言われて、私は「気をつけてね」と笑った。 でも、心のどこかで小さな期待みたいなものが芽生えていた。 最近、触れ合うことすら減っていたから。 触れられることも、触れたいと思うことも。
木曜の夜8時半。 スマホが震えた。
慎吾(元同僚) 「彩乃、元気? 今難波にいるんだけど、久々に顔見れないかな」
10年ぶり。 最後に会ったのは私が結婚する少し前。 あの頃の慎吾は、いつも少しだけ私を特別扱いしてる気がして… でも「そういう人」だと自分に言い聞かせて、距離を取っていた。
「急だね(笑) 今どこ?」
「なんばグランド花月近くの路地。 あの頃よく行ってたバー、まだあるよ。 1時間だけでいいから」
断る理由を探した。 でも、頭に浮かぶのは「夫はいない」「明日は休み」「誰も見てない」という言葉ばかり。 「……30分だけなら」と返信してしまった。
再会した瞬間、胸がざわついた
バーのカウンターに座っていた慎吾は、10年前より少し痩せて、でも目元の優しさはそのままだった。 私を見た瞬間、ふっと息を吐いて笑った。
「…ほんとに綺麗になったな。 結婚してもこんなに色っぽいままでいいの?」
「やめてよ、からかわないで」 そう言いながら、頬が熱くなるのが自分でもわかった。
最初は昔話で笑っていた。 でもワインが2杯目に移ったあたりで、慎吾の視線が変わった。 まっすぐ、私の唇と首筋と鎖骨を往復するような目。
「彩乃、あの頃からずっと気になってた。 結婚したって聞いて、諦めたつもりだったけど… 今見たら、余計に忘れられなくなってる」
心臓が跳ねた。 「そういうこと言わないで。私、ちゃんと夫がいるんだから」
「わかってる。 でも今夜だけは、俺のことだけ見ててくれないかな」
その言葉が、胸の奥の固く閉じていた部分を、するりと開けてしまった気がした。
店を出た瞬間、手を握られた
外はまだ人が多いのに、慎吾の手が私の手を包んだ。 大きくて、少し硬くて、でも温かかった。
「だめだって…誰かに見られたら」
「見られたっていいよ。 今は俺のものだって、思いたい」
その一言で、足の力が抜けた。 抵抗する言葉は出なくて、ただ俯いて、握られた手をぎゅっと握り返してしまった。
難波の雑踏を抜けて、路地裏の小さなホテル。 エレベーターに乗った瞬間、慎吾が私の背中から抱きしめてきた。 耳元で囁く声が低くて震えていて。
「ずっと、こうしたいと思ってた」
首筋に唇が触れた瞬間、全身に電気が走った。 「んっ…」って声が漏れて、自分でびっくりした。
部屋に入ってから、私の理性は溶けていった
ドアが閉まった瞬間、慎吾に壁に押し付けられて、深くキスされた。 舌が絡むたびに、頭がぼうっとする。 夫とは何年もこんなキスをしてなかった。
ブラウスを脱がされるとき、恥ずかしくて目を逸らした。 でも慎吾は「綺麗だよ」と言いながら、ゆっくり胸に触れて、 乳首を指の腹で転がすように撫でた。
「…あ、だめ、そこ…」
「感じてる顔、すごく可愛い」
下着の上から秘部を撫でられたら、もうぐしょぐしょに濡れていて。 恥ずかしくて泣きそうになったのに、慎吾は優しく笑って
「こんなに濡らしてくれて…嬉しいよ」
指が滑り込んで、奥をくちゅくちゅと掻き回されると、 腰が勝手に動いてしまう。 「や…だめ、声、出ちゃう…」
「いいよ。俺にだけ聞かせて」
その言葉で、抑えていたものが一気に溢れた。
繋がった瞬間、涙が出た
慎吾のものが私の中に入ってきたとき、 「入ってる…」って実感が強すぎて、涙がこぼれた。
太くて熱くて、奥まで届くたびに子宮がずんっと響く。 「彩乃の中、すごく気持ちいい…」
ゆっくり腰を動かされながら、耳元で囁かれる。
「俺のことだけ感じて。 今は俺だけの彩乃でいて」
正常位のまま、ぎゅっと抱きしめられて、 深いところを突かれるたびに「あっ、あっ、あっ」と声が漏れる。 自分でも信じられないくらい大きな声。
「彩乃…もう出そう… 中に出していい?」
「だめ…だめなのに…」
でも体は正直で、両足を彼の腰に絡めて、 「…来て」と小さく呟いてしまっていた。
慎吾が低く唸って、熱いものが奥で弾けた瞬間、 私も一緒に達してしまった。 体がびくびく震えて、頭が真っ白になって、 涙が止まらなかった。
終わった後、抱きしめられたまま
慎吾は私をぎゅっと抱きしめて、 「ごめん…でも、愛してるって気持ちは本物だから」
私は何も言えなくて、ただ彼の胸に顔を埋めた。
朝、目が覚めたら慎吾はもういなかった。 枕元にメモと、千円札が数枚。
「昨夜は夢みたいだった。 また会いたいけど、彩乃が嫌なら二度と連絡しない。 幸せでいて」
私はシャワーを浴びながら、 まだ体に残る彼の匂いと熱を、 洗い流せないことに気づいた。
今でも、ふとした瞬間にあの夜の感覚が蘇って、 下腹部がきゅっと疼く。
夫には絶対に言えない。 でも、あの「女として激しく求められた」感覚は、 もう私の体に刻まれてしまったみたい。




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