【第1部】整体初体験の静けさに濡れてゆくSNS越しの欲望の湿度
「初めまして──でもそんな気がしないですね」
整体ベッドに横たわる私に、彼は笑いながらタオルを掛けてくれた。
SNSで知り合ってから、何度もやりとりを重ねた相手。画面越しの言葉は、時に湿り気を帯びていて、なぜか私の下腹を疼かせた。
「凝ってますね、特に首の後ろと肩」
彼の手が、まだ服の上から、でもすでに“触れる”感触を帯びていた。
それは“治療”ではあったけれど──私の奥にあった、別の疼きが目を覚ましていく。
うつ伏せのまま会話をしているうちに、私の身体は、会話の熱に呼応するようにじんわりと温まっていた。
彼は、SNSで交わした私の「エロい一面」も知っていたからこそ、施術中にふとした間合いが甘くて、優しくて、そしてどこか──危うかった。
「仰向けになれますか?」
言われるまま身体を返すと、目が合った。
視線が胸に落ちたとき、彼は言った。
「……胸、大きいですよね」
「だから、肩が凝るのよ〜」
笑いながら返したその瞬間、私の中で“女性”としての自覚が疼いた。
「少しだけ……触ってみてもいい?」
その声には、いやらしさよりも、好奇心が混ざっていた。
私は頷いた。まるで、試されているような感覚だった。
指先が、服の上からやわらかく膨らみをなぞった。
そっと、確かめるように。
「直接、触ってもいいよ」
私がそう言うと、彼は驚いたような、でも子供みたいな笑顔で、襟元から手を差し入れてきた。
指先の温度が、私の乳房を伝って熱を持っていく。
柔らかい……その一言に、なぜか、奥が濡れた。
だけど次の瞬間、何事もなかったように彼は整体師の顔に戻った。
──そのギャップが、いちばん濡れる。
【第2部】整体という名の指先に性感を流し込まれた仰向けの堕ち方
「では次、足の付け根、ほぐしていきますね」
彼の声が真面目であるほどに、その場所の際どさが浮き彫りになっていく。
私の脚を軽く開くようにして、彼の親指が太腿の内側を押し上げてくる。
その圧のリズムが、服越しにクリトリスのあたりをかすめたとき──
「あっ……」
かすかな声が、勝手に漏れた。
「……やばい、俺……たっちゃった」
子供みたいに照れたその言葉が、なんだか可愛くて、私はつい訊いてしまった。
「ほんとに?」
彼は私の手をとって、自分の股間へと導いた。
その熱さと硬さを、布越しに感じた瞬間──私の手が、勝手に動き出していた。
揉み、撫で、探るように。
それでも彼はマッサージの手を止めない。時間ぴったりまで施術をしてくれる彼の“真面目さ”が、逆に淫らだった。
「このあと、ちょっとだけ時間あって──」
彼は私の手を引き、控室へと連れて行った。
【第3部】整体師のお願いに口で応えたあとの熱と喉の奥に沈む残響
「……お願いしても、いい?」
小さな控室。
その言葉のあと、彼はズボンをずらし、自分のものを取り出した。
それを見た瞬間、私の喉が動いた。
「もちろん」
しゃがみこみ、彼の熱を口に含んだ瞬間──彼がくぐもった声を漏らした。
私はその声を聴くたびに、嬉しくなって、舌先に熱をこめた。
喉の奥までくわえたとき、彼の腰がふっと震える。
「……こんなこと、初めてなんだけど」
その言葉に、私の舌が更に柔らかく、丁寧に彼を包んだ。
優しく転がすように、唇を滑らせると、彼は堪えきれず私の髪に手を添え──
「……ごめん、出す!」
その直前の声も、全部愛しかった。
喉の奥に熱が溢れたあと、彼は慌てたように私を覗き込んできた。
「えっ、飲んだの……?」
私は微笑んで、頷いた。
「……全部、覚えててね」
それが、最後の言葉だった。
──数回、そんな関係を繰り返したあとの沈黙。
今は、彼の店にもスタッフが増え、もう同じ空気には戻れない。
でも私は、あの控室の湿度と、彼の熱の重さを忘れない。
きっと、彼も──あの喉の感触を、まだどこかに覚えているはず。



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