【第1部】制服のまま、言葉にならない予感と湿度──「誰もいなくなった教室で、ただ見つめ合った」
卒業式が終わって、校舎の中は空気だけが残っていた。
桜はまだ咲いていなかったけど、教室には薄く光が差していて、
みんなが黒板に寄せ書きして、泣いて、笑って、帰っていったあと──私は一人、まだ座っていた。
「……ユリ」
声をかけてきたのは、三年間、ずっと好きだった彼。
同じクラスだったけど、言葉を交わしたのは数えるほどしかない。
それでも、私はずっと、彼の横顔を、仕草を、目で追っていた。
彼の声を聞いた瞬間、喉が乾いてしまって、言葉が出なかった。
ただ制服のスカートの中、脚のつけ根がぬるくなっていくのを感じていた。
どうして今なんだろう。
でも、どうしても、帰りたくなかった。
彼が近づいてくると、温度が変わった。
この季節の空気なのに、首すじが熱い。視線が、頬の内側を撫でていく。
「……写真、一緒に撮ろうか?」
カメラ越しに笑うふりをして、心は波のようにざわついていた。
彼の手が、そっと私の髪に触れたとき──背中に汗が伝った。
触れられたのは髪だけなのに、身体の奥が呼吸しているような気がして、
言葉にできないまま、私は彼の目を見つめ返していた。
【第2部】制服の下の濡れと罪──「鍵のかかった音と、触れられた鼓動」
「……もう、みんな帰ったよ」
そう言って、彼は私を連れて、美術室へと向かった。
誰もいない。
誰にも見られない。
光の届かない、夕暮れの空間。
彼は静かにドアの鍵を閉めた。
「ユリ、ほんとはさ……卒業する前に、言いたかったんだ」
彼の声が少しだけ震えていた。
私の制服のリボンを指先で解きながら、
「俺、ずっと、ユリのこと……」
言葉の続きを聞く前に、唇が触れてきた。
やわらかく、でもためらいのない舌が、
制服の襟の間から伝わって、胸の奥まで降りてきた。
シャツのボタンを外されたとき、息が詰まった。
ブラの上から指が撫でてくるたび、声が喉の奥に引っかかって、
逃げたいのに、動けなかった。
「……濡れてるね、ユリ」
彼の指先が、タイツ越しに脚の奥をなぞったとき、
私はひとつだけ、小さく頷いた。
羞恥と、欲望と、許してしまいたい衝動。
「制服のままがいい」
彼がそう囁いたとき、
制服が初めて、こんなにもいやらしいものに感じられた。
【第3部】制服を濡らす、最後の夜──「春を知らない私が、彼の奥で咲いた夜」
タイツが破られ、ショーツをそっとずらされたとき、
私はもう、自分の呼吸がうまくできなかった。
「入れても、いい?」
そう聞かれて、声が出せなくて、ただ目を閉じて頷いた。
彼のものが、ゆっくりと私の中に入ってくるたびに、
制服のスカートが揺れて、机の角が腰にあたった。
彼の息遣いが近づいて、胸を押し上げられて、
私は小さな声を何度も吐きながら、脚を彼の腰にまわしていた。
「ユリ、すごい……きつい」
彼が苦しそうに言うたび、
私はうれしくて、痛くて、どうしていいかわからなくなった。
なかがきゅうってなるの、わかってる。
でも、止められなかった。
彼の奥で、何度も震えて、
絶頂の波が身体を襲うたび、制服の中で、心もほどけていった。
「中に……出したい……」
彼がそう囁いた瞬間、私は、
「いいよ……ユリの中に……」って答えてしまった。
静かに、長く、彼が果てて、
抜かれたあとの余韻の中で、私は制服のまま、ゆっくり涙を流していた。
この制服も、今日で最後。
でも、
彼に濡らされた身体の奥は、きっと、春を覚えてしまった。



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