昼寝中の快感で目覚めた私|見知らぬ男の舌に抗えず濡れた午後

【第1部】微睡みの中、湿る──“まだ触れられていないのに疼く午後”

あの日の午後は、風さえ眠っているようだった。
蝉の声すら遠のき、私は静まり返った自宅のリビングで、体を横たえていた。
クーラーの温度が少しだけ肌に冷たく、
まぶたの裏に残る光だけが、まだ現実との境界を繋いでいた。

眠っていたのか、起きていたのか。
その境は曖昧で、まるで夢のようだった。
──ただ、一つだけ確かだったのは。

私は、濡れていた。
それが“いつからか”わからないまま、
脚の奥に、鈍く火照るような湿り気を感じていた。

まだ何も触れられていない。
誰もいないはずのこの部屋で、私はひとり──のはずだった。
でも、どこかに“視線”を感じる。
眉間ではなく、もっと奥。鎖骨の内側を這うような、じっとりとした気配。

思い出せない。
けれど、喉の奥で、名も知らぬ吐息をなぞっていた。
「……Ah…」
それは私自身のものだった。
息が、指の先よりも先に疼きを探し、
肌の下から“そのとき”を予感していた。

膝が、少しだけ開いている。
だらしなく。けれど、その緩みは、甘い罠のようで──
夢ではない、誰かの“手”の存在を思い描いていた。

それでも、まだ触れられていない。
それが逆に、私をひどく濡らした。
いつ始まったのかも知らない快感の予兆に、
私はただ、沈黙のなかで堕ち始めていた。


【第2部】見知らぬ舌と、抗えない私──“名を知らぬ男に濡れてゆく”

それは、ほんのわずかな感触だった。
下腹の奥──陰唇の、さらに奥。
舌先が、湿った熱を含みながら、静かに“そこ”を探し当てた。

「……やだ……誰……?」

声にならない声が喉で止まり、
舌が、まるで私の迷いを知っているかのように、
陰核の表皮をじわじわと開いていく。

舌の動きは、肉体に問いかけるようだった。
“ここが、あなたの疼きの核なのですね?”
何の言葉も交わさないまま、
私は、答えをにじませるしかなかった。

いや、違う。
私が答えたのではない。
脚が、勝手に、開いてしまった。

触れられたこともない舌が、
私の“奥”をひらいてゆく。
浅く、深く、舐めるたび、粘膜が呼吸を始める。

「そこは……ダメ……なのに……」

そう思うたびに、
舌先は、さらに深く潜り込む。
そこに理性など、もう無意味だった。

体位など、もはや“形”ではなかった。
私は、無防備に寝かされたまま、
彼──否、“誰か”に舐められていた。

恥ずかしさも、恐れも、
すべて快感が飲み込んでいく。

呼吸がうまくできない。
けれど、それが苦しいのではなく、
悦びに、肺が間に合わないだけだった。


【第3部】赦される絶頂、名前を知らぬまま──“午後の記憶が身体に沈む”

その瞬間、私は自分の中の何かが“赦された”と感じた。

目を閉じているのに、
涙が零れていた。
悲しくも、嬉しくもない──
ただ、身体がすべてを許したような、深い、震え。

そこに挿入はなかった。
貫かれてもいない。
けれど、私は確かに、
“奥”で快感に壊された。

陰核の、中心。
もっと奥──骨盤の底。
その一点に吸い込まれていくような感覚。
快楽という名の重力に、私は堕ちた。

夢だったのか。
それとも、本当にいたのか。
男の顔は見えない。
けれど、私の太ももには、
誰かの熱が、まだうっすらと残っていた。

リビングのカーテンが風に揺れる。
気づけば、空は午後3時。
静かな汗が背中を伝い、
吐き出した息に、わずかに震えが残っている。

──私の粘膜が覚えていた。
あの名も知らぬ舌の熱と、
赦された快楽の記憶だけを、鮮明に。

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