人妻ナースの車内不倫|帰宅直前、夫の傍で濡れていた

【第一章 昼の顔と、夜の匂い】

札幌市内の総合病院で、私は日勤を終えようとしていた。
夏の午後、汗ばんだ肌に白衣がまとわりつき、ナースステーションの空調も焼け石に水だった。

彼はドクターのひとり。年齢は私より少し上で、いつも皮肉まじりの笑みを浮かべていた。
昼食休憩で隣に座った彼が、不意にこんなことを囁いたのだ。

「君、もう……夫以外の男に抱かれるのが当たり前になってるんじゃない?」

スプーンを口に運ぶ手が止まった。
けれど、私は笑って返した。

「……そうかもしれませんね。でも、それがどうしたの?」

あくまで軽く、あくまで挑発的に。
すると彼は、低い声でこう言った。

「帰宅の直前まで抱かれて、彼の傍でこっそり……僕の痕を、身体に残したまま過ごしてみたらどう?」

鼓動が跳ね上がったのが、自分でもわかる。
馬鹿みたいに、たった一言で。


【第二章 林道と、滴るもの】

勤務が終わると、私はそのまま彼の車に乗り込んだ。
自宅からほど近い林道。歩けば30秒で玄関に辿り着ける場所だった。

フルスモークの車内。照明の届かない木陰。
外の世界がすべて消えたような密室で、私は彼にゆっくりと押し倒された。

「声、出すなよ。家、見えてるぞ」

彼の指が、太腿から静かに這い上がる。
白衣の下に着ていた下着は、看護師という日常の証。けれど今、それはひどく淫らな象徴に思えた。

私の口から洩れた吐息が、フロントガラスを曇らせる。

「ここで、こんな……見えるのに……」

「だからいいんだろ?」

彼の舌が鎖骨をなぞり、湿った音が静寂の中に響いた。
愛撫はゆっくりと、しかし確実に、私の芯を灼いていく。

スカートをたくし上げられたまま、私は彼を受け入れた。
何度も打ち付けられ、何度も達し、そのたびに彼の熱が深くに注ぎ込まれる。

「垂らすなよ、全部、持って帰れ」

私は言葉も出せず、ただ微かにうなずいた。


【第三章 主婦の仮面と、夜の残り香】

彼の車を降りた時、足の間はすでに濡れていた。
身体の奥でじんわりと広がる彼の痕跡が、歩くたびに零れ落ちそうになる。

「……これじゃ、スカートに染みちゃう……」

けれど私はそのまま、自宅の扉を開けた。
「ただいまぁ〜」と、明るく、何もなかったように。

夫はリビングでテレビを見ていた。いつも通りの夜。

「おかえり。今日、ちょっと顔赤くない?」

「そう? 昼間が暑くて、ずっと走り回ってたからかな」

(嘘じゃないわ。確かに走ってた。彼の上で)

その夜、私はいつも通りの主婦を演じた。
食事の支度をし、彼の隣に座り、寝室へ向かった。

けれど身体の奥では、まだ彼が息づいている。
太腿をつたう透明な感触。
髪にまとわりつく香り。
ほんの僅かな仕草で、ばれてしまいそうな痕跡。

――だけど、夫は気づかない。

「……ねぇ、あなた。今日の私、ちょっと変じゃない?」

「ん? どうして?」

「ふふ、なんでもないわ。おやすみなさい」

私は目を閉じながら、自分の中で波打つ興奮と、奇妙な罪悪感の心地よさに身を委ねた。

また明日、白衣を着て、何食わぬ顔で病棟を歩く。
でも、身体の奥にはまだ、夜の記憶が息づいている。

そのスリルが、私の明日を光らせてくれるのかもしれない。

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