教え子の将来のためにヌードモデルを引き受けたが…

あれは大学3年で教育実習に行った時の事だった。

教師になろうと思ったわけではなかったけれど、小さい頃に憧れた職業だったから、

それなりにワクワク、でも今時の高校生に不安もあった。

本来なら母校へ行くのだけれど、たまたま母校に教育実習の希望が多く重なっていたため、

教授から紹介された都内の高校へ行く事になった。

男女共学の進学校、私が懸念したようなビックリするような生徒はいなかった。

友達のように気さくに色々な話をしてくるようなタイプが多かった。

中にはちょっとエッチな質問をする男子もいた。

「デートしようよ」と言ったり、スリーサイズを聞いてきたり、彼氏はいるのかとか。

時には胸やお尻にタッチされる事もあったけれど、所謂「いたずら」の範囲。

女子たちがフォローしてくれたりもして、ある意味とても恵まれた教育実習だったと思う。

実習も半分が過ぎた頃の放課後、教室で実習日誌を書いていると

そのクラスのT君が入ってきた。

「忘れ物?」

私が訪ねると彼は頷き、後方の自分の席へ向かった。



「T君は・・・美術部だったよね?」

生徒の情報を思い出しながら話しかけた。
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思えば、クラスの生徒ほとんどとそれなりに話していたつもりだったけれど、

T君とはまともに話した事がないことを思い出した。

身長が高く、スッキリとした顔立ち、けれど物静かな生徒だった。

「そうです。先生はクラス全員のこと覚えているんですか?」

静かに丁寧な言葉で彼はそう尋ねてきた。

「ええ、短い間だけれどね。ちゃんと接したくて。」

私が答えると彼はちょっとだけ笑った。何故かドキドキした。

「先生も学生時代、美術部だったんですよね?よかったら、部室へ顔を出しませんか?」

誘われるままに、その翌日から美術部へ顔を出すようになった。

本当ならば20人位部員はいるらしいが、マメに放課後描いているのは彼の他に

男子が2人、女子が5人ほどだった。

顧問の先生が顔を出すのは週に1度。だから、私も気兼ねなく顔を出す事が出来た。

実習も残すところ2日となった放課後のこと。

その日は最初に女子2人がちょっとだけ顔を出したもののすぐに帰ってしまい、T君と二人きりだった。

別にそれは全く気にならなかった。

いつも彼は描く事に集中していたし、何よりも妙に大人びた部分があったことも理由かもしれない。

「先生」隅でデッサンをしていた私にT君が声を掛けてきた。

「あの・・・高校生でもヌードモデルをどこかにお願いできますか?」

至って真面目な顔でそう聞かれた。

「僕、出来れば美大に進みたいんです。だから今のうちにチャンスがあるなら

人間の生身の姿を描いてみたいんです。」

何故だかちょっとふきだしてしまった。

「何かおかしな事言いましたか?」

「ううん、違うの。T君は何だか高校生らしくないというか・・・ごめんね。真面目だなぁって。

予備校とかに行けばチャンスはあると思うよ。」

そう言うとちょっとT君は顔を曇らせた。

私はそこでハッと思い出した。彼の家は母親と弟、妹という家族構成なのを。

「やっぱり・・・大学に進むまで我慢します。大学も1年か2年バイトをして、

学費をある程度作ってからのつもりだから」

何故だろう、そこで私は妙な事を口走っていた。

「あの・・・私がモデルしようか?全裸は無理だけど」

さすがにT君はまず驚いた表情になった。

そして、深々と頭を下げたのだった。

「お願いします」

モデルの件は実習が終わってからという事にした。問題は場所だった。

どこか借りるというわけにはいかないし・・・結局私の家になった。

さすがに最初はドキドキしたがT君は描く事に相変わらず集中していた。

週に1、2度が基本、たまには3度という事もあった。

そんな状況が1年近く続いたある日、台風の影響でT君が帰るのが困難になってしまった。

「しょうがないわね。泊まっていって。お客さん用のお布団はあるし、着替えは・・・

すぐそこにユニクロがあるからそこで買ってくる?」

「え?でも・・・電車動くかもしれませんし」

さすがに躊躇している。けれど、どうしようもないだろう。タクシーで帰るには遠すぎる。

「でも、動かなかったら困るでしょ?」今の状況から予測すればおそらく動かない。

T君に家へ連絡するように言った。

「私が何か説明する?」

「大丈夫です。たまには友達の家に泊まる事もあるから」

連絡を入れたあと、T君と買い物に出た。

T君が着替えを調達している間に私は食料などを。

家に帰ると夕飯の仕度をしている間にシャワーを済ませるように言った。

夕飯の時に色々な話をした。お父様は彼が中学に入った頃、病気で亡くなった事、

保険があったからそれ程大変なわけではないが、弟や妹もいるので負担を掛けたくない事、

そんな会話で夕飯を終えると

「片付けは僕がしますから、先生もお風呂済ませて下さい。何だか風も強くなってきたし、

停電なんてするといけないから。」

彼の言葉に甘え、私もお風呂をさっと済ませた。

居間にT君用に布団を敷いた。

時刻はまだ10時を過ぎたところだった。

ニュースでは台風の情報を絶えず流していた。

T君の使う路線もずっと運休のままだった。

「何か飲む?それとも、もう休む?」

「さすがにまだ眠くないですよ。」

「じゃあ・・・ちょっとだけお酒に付き合って」

「いいですよ」

T君は迷わずそう答えたのでビックリした。それを感じたのか、

「時々母に付き合うんです。ほんの少しですけどね」

1年程T君を見てきたが初めて悪戯っぽく、ある意味その年齢らしい顔で笑った。

毎年実家から持ってくる梅酒をT君には水割りで、私はロックにして飲み始めた。

1時間近くのんびり話をしながらそうしていた。

すると急に部屋の電気が消えた。

「え!?停電?」

「そうみたいですね。懐中電気かロウソクありますか?」

「う、うん、ある。」

壁を伝ってまず懐中電気を探し当て、それからローソクを出した。
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「びっくりしたね。でもすぐ復旧するよね?」

「そうですね。」

ロウソクもアロマキャンドルがひとつだけなので、

気付けば、さっきよりもT君との距離が近くなっていた。

アルコールのせいもあって何だかボーっとしてきた。

「先生?もう寝ますか?どうせ真っ暗だし。」

「うん・・・でも・・・」

「どうかしました?」

「あのね・・・同じ部屋でもいいかな」

「え?」

「・・・真っ暗なの苦手なの・・・」

ちょっと躊躇して白状するとT君が笑った。

「え?何でそんなに笑うのー」

「すみません、家の妹でもそんなの平気だから。いいですよ、どっちに移動します?」

普段私が寝室にしている部屋へT君用の布団を移動することにした。

そうして、私はベッドへ、T君は布団へと入ったのだが、ろうそくを消すと真っ暗。

風が外では物凄い音を立てていた。

「先生?」そう言いながらT君は身体を起こし、私のいるベッドの方を見ているようだった。

「・・・ごめんね、怖いの。暗いのと嵐の音。子供の頃、祖父が台風で命を落としたから」

私が言い終わらないうちにそっと手が伸びてきた。

「一緒に眠りますか?」

そう言われると迷いもなくベッドから枕だけ持ち彼の布団へと移動した。

隣に入った私の手を彼はそっと握りしめていてくれる。

外で一層風の音が強くなり、ビックっとした私に彼が反応したように抱き締めた。

「先生、僕・・・我慢できないかもしれない。

モデルしてもらってて・・・その時は大丈夫なんだ。でも・・・」

言葉が終わらないうちに彼は手のひらで私の顔を探り、

唇に触れると、そっとそこへ唇を押し付けてきた。

「T君・・・駄目だよ。私の方が4つも年上だし・・・」

ちょっとだけ離れた唇はまた私の唇を塞ぎ、舌が滑り込んできた。

「あ・・・んん」思わず声が漏れた。

私のパジャマのボタンをゆっくり外そうとする手を掴んで止めた。

「先生こと、好きなんだ。興味本位じゃない。初めてだけど・・出来れば、僕と付き合って下さい」

そう言うと、私に止められた手を払いのけ、強く抱き締めてきた。

「駄目?」

黙ったままの私にT君が問う。

「分からない・・・嫌いじゃない。むしろ好きだけど・・・でも」

T君は半身を起こすと私に覆いかぶさってきた。

「なら・・・それなら・・・もっと好きになってくれるかもしれないよね?」

言いながら、今度は私の止める隙もなくパジャマの前を開いた。

いつもしていないけれど、その日はさすがにつけていたブラもあっと言う間に外されキスされた。

ゆっくりと優しいキスだった。

そのまま彼の唇は私の首筋、肩、胸へとゆっくりとキスを繰り返す。

「嫌な時は言って。本当に初めてなんだ」

そうは言っているけれど、彼の愛撫は心地よかった。

キスしていた唇はやがて乳首を含み、舌でそっと突くように・・。

私は我慢できずに声を漏らしてしまう。

「あっ・・・・・・」時折ビクンと身体が反応すると

「先生、これで感じてくれてる?」と確認するT君。

かなり長い時間をかけ私の身体の隅々まで舐め、充分に潤った部分へ指を這わせた。

「先生・・・感じてくれているんだよね?ここが濡れてる」

「本当に初めてなの?なのに・・・こんなに・・・あ・・・」

「本当です。でも好きだから、感じて欲しくて・・・ここも舐めていいですか?」

私の答えなんて待たずに足を押し広げると、顔を埋めた。

「え!・・・あぁ・・・待って・・・」

その言葉は無視し彼は舐め続ける。

襞をたどり、敏感なそこへ舌が届いた時、ビクッと身体が反応する。

すると彼はそこを優しく舐め続けた。もう限界だった。

「あぁ、もう・・・もう・・・」気力を振り絞るとT君のあそこへ手を伸ばした

「うう、先生、駄目だよ。刺激しないで。」

充分にそれは硬くなっていた。

「ねぇ、入れて」

小さく頷くとするりと簡単に一つになった。

堪えるように私の胸を掴んだり、キスをしたり・・・

そうしているうちにやがて彼が達した。

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