あたしの高校は裏に山があって、
よく変質者が出てたの。
帰りのホームルームで先生が
「帰りは1人で帰らないようにして下さい」
そんな事を言われるくらい
治安はあまりよくなかった。
あたしは普段から仲のいい友達6人位で帰ってるから
あまり気にした事はなかったけど。
あれは、高校最後の夏休みに、何して楽しむか
考えようって由美の家に集まった日だった。
由美は気が強くてボーイッシュな子、
背も168くらいであたし達の中でも一番胸が大きかったし、
リーダー的存在でもあって、
何か決めるときは由美の所に集まってたの。
あたしは一回家に帰って着替えてから
自転車で由美の家に行った。
もういつものメンバーは揃ってて
お酒なんか飲んで盛り上がってた(笑)
あたしが部屋に入るとみんなは
「おっそいよ~もう話し合い始めたちゃってるよ~♪」
あたしもとりあえず一杯飲んで、話にまざった。
最初は海とかキャンプとかの話で盛り上がってたんだけど、
学校の裏山の話になって、裏山には昔、
精神病の人を集めて治療する施設があったみたいで
今は廃墟になってて肝試しとかに行く人がいるみたい!
ネットで調べたら多分分かると思うから
詳しい場所は言わないけど(笑)
親から聞いた話だけど裏山の廃病院は経営が厳しくて
仕方なく患者を保護者や違う施設に移して
病院はつぶれたらしいけど、患者の中には
夜中に裏山の病院まで戻ってくる人も
少なくなかったみたい!
ネットの書き込みでも
「おっさんが立ってた」とか書いてたし、
そんな事を考えながらお酒飲んでたら由美が
「ねぇ、あそこは?廃病院、
みんな行ったことなかったよね?」
由美がそう言うと他の女の子が
「いいけど…だったらあたし達だけじゃなくて
男の子も呼んだ方がいいんじゃない?」
あたしもそれは思った、女だけって不安だったから。
そしたら由美が「男呼んだらめんどくさくない?
同級生の男とか興味ないし!
ちょっと行って帰れば大丈夫じゃない?」
……たしかに由美の家から学校の裏山は近いし
歩いても30分くらい、それにきっと
あたし達以外で肝試しに来てる人も
いると思ったから深くは考えなかった。
結局今夜0時から行こうって話になって、
時間までお酒飲んだりしてかなり盛り上がってた!
時計を見るとそろそろ0時で、
みんな用意をして歩いて行く事にした。
一番飲んでた由美は足元がフラフラしてて…
大丈夫かなぁ…そう思ったけど
6人も居たら平気かなって思っちゃって
みんなテンション上がりっぱなしでメチャ楽しかった♪
話ながら歩いてると学校が見えてきて、
細道を通って廃病院についたの。
結構人の気配とかしてて由美が
「もう誰か肝試しに来てるぽいね~
ほら、あそこの小屋の方とか沢山居るし、
病院の中も誰か居たらつまんないよね~」
たしかに小屋の方は懐中電灯とか持った人が
うろうろしてた、結構遠かったから
影や光しか見えなかったけど。
あたし達はゆっくり廃病院の中に入ってみた…
色んな物が散らかってて落書きもあった!
三階建てぽくて階段見つけて二階に行こうとしたら
携帯が鳴った…みんなビクッてしたけど
由美の携帯だった。
みんなで笑ってると由美が
「ごっめ~ん…親がメッチャ切れてて!
親が寝てる部屋まで臭ってきてるから
片付けろってさぁ~笑」
あたし達は、そっかぁ…じゃあ戻ろっか!?
由美は「すぐ戻ってくるからみんなで楽しんでてよ♪」
由美は足も早かったし気も強かったから
みんなそこまで心配してなくて、
あたしは「1人で平気?やっぱりみんなで戻ろうよ!」
そう言うと由美は笑顔で
「大丈夫だってば(笑)すぐ戻るからさ」
そのままあたし達が止めるのもきかないで
走っていった……
しょうがないから廃病院の二階に行って
色々見てたらガタンッ!音がした!!
みんなキャア!って叫んであたしも
「なになに?なんの音??」
すると今度はガタッ…ガタッガタッ…イヤッ…バタン…
外から音が聞こえた!
一瞬声も聞こえた気がしたけど、
もう怖くてみんな急いで学校まで走った!!
あたし達はハァハァ息を切らせて座り込んだ…
とりあえず由美が戻ってくるのを
道で待ってたけどまったくもどってこない、
電話をしてみたけど出ないし…
仕方なく由美の家までみんなで行ってみたけど
電気は消えてて鍵も閉まってた。
友達の1人が、
「もしかして寝たんじゃない?だいぶ酔ってたしさ」
あたしらも「だよね、結構時間たったけど
連絡も無いし…もう、しょうがないなぁ」
そのままあたし達は由美の自宅前で解散して帰った…
部屋に戻ったあたしはお風呂に入って
テレビを見ながらウトウトしてると、
由美に明日の買い物行く時間だけ
携帯で聞いておかなくちゃと思って電話したら…
やっぱり出ない、長く呼び出し音が鳴って、
起きないかなぁ…また朝にでも電話すればいっかぁ、
そう思って切ろうとしたら
カチャ…
あたしは「あ、由美~もぅ~、みんな心配してたんだよ!
あ、そうそう!明日の事なんだけどさ~
時間何時にする~??」
…返事がない……
何かガサガサ音がするから音楽を切って
よく聞いてみると…
ガサガサ…ウッ…ガサガサ…アウッ…ウッ…プッ…プゥー……
切れた。
あたしは何か嫌な予感がして
由美の家に急いで行った!
やっぱり部屋の電気は消えてて…
あたしはまさか廃病院に戻ってあたしらを探してるんじゃ…
由美は責任感が強いし…
そう思って廃病院に行ってみようと考えたけど
1人は怖かったから友達何人かに電話した!
誰も出ない…解散して結構時間もたってて
もう朝の5時近いし寝てるみたい…
それでも親友の由美が気になったし
ここからならそんなに遠くない事もあって
廃墟の近くまで勇気を出して行ってみたの、
ぱっと見た感じ誰か居る気配もなくて、
やっぱり帰ろうとしてたら廃墟の裏にある
離れた小さな倉庫から…
カタン……何か音がした!
あたしは怖くなって逃げようとしたら
倉庫の隙間からチラッと光が見えた!
誰か居るのかと思って近くまで行ってみたら
倉庫の扉の前は何か争ったような
土の跡と引きずられた後が残ってて…
由美のサンダルが片っぽだけ落ちてた!
あたしは怖くて倉庫の扉を開ける勇気が無かったから
少しだけ空いてる隙間から中をのぞくと……
…由美が裸にされて数人のおじさんに犯されてた…
声が聞こえてきて…
「……ウウッ…アウッ…ウッウッウッ…」
由美が帰ってから2時間くらい…
もしかしてあれからずっとここで…??
うっすら見える由美の顔からは
何かベトベトしたのが垂れ下がってて…
由美が動物みたいな声で…
「アガッ…ガッ…ブッ
…ウブッ…ヤッ…ヤベ…
テッ…ウブッ…タスケッ…」唸ってた……
隙間から見える由美は前と後からされてるみたいで
ガクガク揺さぶられてて…
由美を犯してるおじさん達が
精神病の人だとすぐに分かった!
パジャマ姿で口からよだれも垂らしてて…
あたしも見つかったらヤバイと思って
扉から離れようとしたら
ドンッ…
何かに当たって後ろを振り向くと
同じ感じのパジャマ姿の人が居て!
大声で叫ぼうとしたら…
殴られて気を失ったみたい…………
……ジュプ…ジュプ…
何か聞こえるて目が覚めたあたしは
目の前にボロ雑巾みたいになって倒れてる由美が見えて!
慌てて近くに行こうとしたけど動けない…
あたしは犬みたいなポーズにされてて、
服も脱がされてて後からハメられてた…
由美が見えたかと思うと
目の前に男の人が来て口に入れられた…
あたしは隙間から見てた由美と同じような感じで
男の人に囲まれて動けずに…
「アグッ…ユミッ……ウッ…ウッ…アッ…アウッ…タスケッ……」
あたしと由美は昼過ぎまで犯された続けて
15時くらいに解放された…
ベトベトの体…中に沢山出されてて
太ももを何かが流れ落ちてる…
あたしと由美は夕方になって日が落ちる前に
服を着て由美の家に行った。
親が夜しか帰ってこない由美の家で
シャワーを借りてひたすらお酒を飲んだ…。
すべて夢だと思いたくて……
次の日テレビにあの廃病院が映ってて
近くの施設から15人も居なくなり
半分以上は廃病院の倉庫や倉庫付近で
未成年の女性が1人、倉庫内で発見され
暴行を受けた痕跡があると報じていた。
あたしらもあのまま夕方まで倉庫に居たら、
また朝まで犯されてたかもしれない…
そう思うと凄く怖かった。
今は普通に大学に通ってるけど
あの夜の事はこれを読んだ人と由美しか知らない。
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