【不倫】主婦の私が泥酔し夫と間違って義弟のペニスを…

頼子は久しぶりに深酒をしていた。午後六時に始まった小学校の同窓会が二次会、三次会と続き、家にたどり着いた時には、どうやって帰ってきたのかほとんど覚えていなかった。しかし、酒に強い頼子は足取りはしっかりしていた。

玄関で鍵を差し込もうとするが、なかなか上手くいかない。何度も試した後、別の鍵を差し込むと、すんなりと入った。

「何だ、こっちの鍵だったの。」

深く考えず、玄関に転がり込む。男物の靴が目に入った。

「あら、やだ。帰ってるわ。泊まりだって言ってたのに。」

独り言を言いながら靴を脱ぎ、ハンドバッグをテーブルに置き、次々と洋服を脱ぎ捨てた。一刻も早くシャワーを浴びて体から酒を抜きたかった。

「何でシャワーがないのよ。」

浴室にあるはずのシャワーがない。ぶつぶつ言いながら風呂の残り湯を浴びる。冷たい水が頭の芯にしみて気持ちよかった。

「清さん、もう寝ちゃったの。」

浴室から出ると、バスタオル一枚を巻いた体で隣のドアを開ける。夫の微かな鼾が聞こえた。

「帰ってきたんなら、起きて待っててくれればいいのに。」

バスタオルを床に落として、生まれたままの姿でベッドに潜り込んだ。

「ただいま。」

夫の体に手を回すが、その手は動かない。頼子は体の疼きを抑えることができなかった。夫の手を自分の体に擦り付けるが、動きがない。頼子が焦れたように腰を何度も振った。

しばらくして、夫の指が確かめるように動き始めた。寝ぼけているのだろうか、いつもと動きが違う。頼子が思わず腰をくねらせた。指先が後ろを探り始めたのだ。夫はもちろん、他の誰にもそんなことをされたことはなかった。

頼子が思わずドキッとした。少し太り気味の夫には無縁の、固く締まった腹筋を感じたからだ。そのまま手を下へと滑らせたが、何かが違う。頼子の手は滑らかなスロープを下っていく。

指先が毛に触れた時、頼子の体が冷水を浴びたように凍り付いた。

(違う、夫じゃない)

握りしめたものは夫よりも細めだが、はるかに長い。そして、何よりも形が違った。

(そう言えば、ここはうちじゃない)

頼子の頭がようやく回り始めた。ここは以前自分が住んでいたアパートに似ている。玄関も、間取りも、すべてが一致している。

(この人、誰)

手の平にじっとりと汗がにじむ。今、自分は見ず知らずの男のものを握りしめているのだ。

頼子は焦りながらも手を動かし続けた。男の体が大きく反応する。男の指が頼子の中に入ってきた。上手な指の動きだ。後ろへの愛撫は経験がない。恥ずかしさが入り混じり、それが頼子の身体から自由を奪っていく。

(このまま気付かないふりして、行くとこまで行っちゃえ)

頼子が決心するまでに、それ程時間は掛からなかった。

「来て。」

頼子が男の体を引き寄せた。待っていたように男が上になった。

(長い)

貫かれた瞬間、頼子はそう思った。夫の場合はかろうじて奥に届く程度だが、今は奥に届いた先端がさらに深く頼子を貫いた。それは頼子が初めて味わう感触だった。

頼子が思わず声を上げた。一旦入り口まで戻ったものが、今度は斜めに押し入って来た。くねるように入り、再び奥に強い圧力が生じる。夫の場合は押し広げられる感じなのだが、奥までしっかり貫かれると、また別の快感がそこに生まれることを頼子は初めて知った。

気が付くと、頼子の上から男の体が消えていた。いつ離れたのかも覚えていない。

「素敵だった。」

頼子が甘えるように男の脇の下に顔を埋めた。

「え、」

男が驚いたような声を上げた。

「何、どうかしたの。」

「その声、もしかして、頼ちゃん。」

今度は頼子の背筋が凍った。自分のことを頼ちゃんと呼ぶ男は、この世に一人しかいない筈だ。

「マーちゃん、なの。」

男はしばらく答えなかった。

「ねえ、本当にマーちゃん、なの。」

頼子が男にしがみついた。二人の間に挟まったものが少しだけ元気を取り戻していた。

「参ったなあ。」

「やっぱり、マーちゃんだ。」

頼子の中で全てがはっきりした。ここは結婚前に自分が借りていたアパートだ。結婚した年にちょうど大学に入った弟の昌明が引き継いで使っていたのだ。

頼子は、前後不覚になるまで酔ってしまい、無意識の内にかつて自分が暮らしていたアパートに戻ってしまった。余分に作っておいた合い鍵は、どうせ弟が使うからと、キーホルダーに付けたままだった。

「まさかねえ。」

昌明が頼子の背中を撫でながら呟いた。

「頼ちゃんとしちゃうなんて。」

「言わないで。勘違いしてたんだから。」

「俺と清さん、間違えたの。全然体型が違うじゃない。」

「うん、変だなとは思ったけど。」

「いつ違うって分かったの。」

「ここ握った時。」

頼子の手が昌明の前を握りしめた。

「清さんじゃないって分かっても、しちゃったんだ。」

「だって、あそこまで行ってて、やめられる。」

「うーん、それも分かるけど。」

握りしめた頼子の手が動き始めた。

「だ、駄目だよ。」

「何で。」

「またしたくなっちゃう。」

「私もなの。困ったわねえ。」

口では困ったと言いながら、それでも頼子は手を離さず、握りしめた手を微妙に動かし続けた。

酔いが醒めてみると、ここが以前自分が住んでいたアパートだと気付いた時点で、相手が弟だと分かっていたはずである。頼子は自分自身に疑いの目を向けた。果たして本当に見ず知らずの男に身を任せただろうか。心のどこかで相手が弟の昌明だと分かっていたのではないか。

「ねえ、もう一度したら、後戻り出来ないよ。」

昌明が戸惑ったように言った。

「何で。」

「今は相手が頼ちゃんだって分かってるから。」

「分かってても、出来る。」

「昨日までなら出来なかったな。」

「私だって。」

「やめようか。」

「そうねえ。」

背中に回っていた昌明の手が、いつの間にか頼子の尻を撫でていた。少しずつ入ってくる指先が頼子にはもどかしい。頼子も握りしめたものを強くしごき始めた。

「清さんは。」

「出張で留守なの。」

「そう。」

お互いに離れる切っ掛けを探していた。

「でも、帰った方がいいんじゃない。」

「多分。」

言葉とは裏腹に、昌明の指が頼子の奥深くへと入っていく。頼子は体を反り返らせながら、指の動きに身を委ねた。後戻りできない背徳の快感が全身を駆け巡る。

「だめ…また、しちゃう…」

頼子が囁くように言うと、昌明の指がさらに動きを早めた。頼子は震えながらも、手を離さずに昌明のものをしごき続ける。その固さと熱さが、自分を責め立てるように感じられた。

「頼子、やっぱり、やめた方がいい…」

昌明が言いかけるが、その言葉は頼子の快楽に沈む声にかき消された。

「いいの…もう一度、して…」

頼子が懇願するように言うと、昌明は観念したように彼女の体を引き寄せた。頼子は再び昌明の上に跨り、彼のものを自分の奥深くに迎え入れた。その瞬間、頼子は言い知れぬ快感に包まれた。

「こんなこと…だめなのに…」

頼子は自分に言い聞かせるように呟きながらも、体は欲望に逆らえなかった。昌明もまた、頼子の体に身を委ね、二人は背徳の中で一体となった。

「深い…こんなに…」

頼子は体を揺らしながら、快感に身を任せた。昌明の手が彼女の腰を掴み、さらに奥深くへと導いていく。頼子の体は快楽に応えるように動き、二人は互いの欲望に溺れていった。

「頼子、もう…限界だ…」

昌明が声を絞り出すと、頼子もまた、限界が近いことを感じ取った。二人は最後の快感に身を震わせ、一つになった瞬間、頼子は声を上げて絶頂に達した。

「マーちゃん…」

頼子は息を荒げながら、昌明の肩に顔を埋めた。昌明もまた、頼子の名前を呼びながら、彼女の体を抱きしめた。

しばらくの間、二人はそのままの体勢で互いの余韻に浸っていた。頼子は自分の心に芽生えた背徳の快感に戸惑いながらも、同時にその快楽に溺れていく自分を感じていた。

「これで最後…本当に…」

頼子が囁くと、昌明も静かに頷いた。しかし、二人の心には、もう一度この背徳の快感に溺れたいという思いが芽生えていた。

「うん、そうだね…」

昌明が答えたが、その声にはまだ名残惜しさが残っていた。頼子もまた、その答えに心を揺らしながら、再び昌明の体に手を伸ばした。

「もう一度だけ…お願い…」

頼子が再び懇願すると、昌明は観念したように彼女を引き寄せた。二人は背徳の快楽に溺れながら、再び一つになった。

その後、頼子は身を整え、昌明のアパートを後にした。合い鍵は再び彼女のキーホルダーに戻され、頼子の心には背徳の快楽の余韻が深く刻まれていた。

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