お義父さん、そんなに強く抱かれたら… 若妻が絶倫義父との中出しセックスに溺れた日々。 和香なつき
孤独を抱えた年上男性と、渇きを抱えた若妻──
触れ合う直前の息づかいから指先の震えまで、すべてが濃密。
禁じられた距離が近づく瞬間の“落ちていく感覚”が圧倒的。
最後まで見れば、なぜ彼女が抗えなかったのか分かるはず。
【第1部】セックスレスの寝室とスーツの匂い──「ただの上司」が家に来た夜
「ごめん、今日も遅くなる。上司を家に呼んでいい?終電なくなりそうでさ」
夫からのメッセージを見たとき、胸の内側で、かすかに冷たい風が吹いた気がしました。
また、仕事。
また「ごめん」の一文だけで片づけられる夜ごはんと、からっぽのベッド。
結婚して三年。
最初の一年は、触れられるたびに息が詰まりそうなほど、嬉しかったのに。
ここ最近の夫は、疲れて帰ってきては「眠い」の一言で背中を向け、私の腰に伸びかけた手を、途中で引っ込めるようになりました。
「……上司、か」
画面に表示された名前を見て、私は小さく声に出しました。
木崎翔一・48歳。夫の直属の上司。
何度か飲み会の後の迎えで顔を合わせたことはあって、いつも第一印象は同じでした。
「よくできた旦那さんだよ。君を待たせてゴメンね」
そう言う声は穏やかで、
けれど目の奥だけが、妙に静かで。
笑っているのに、どこか深い穴の底からこちらを見ているような、
そんな、不思議な威圧感をまとった人。
その夜、チャイムが鳴った瞬間──
玄関のドア越しに、スーツの布が擦れる音がしました。
「遅くにすみません、◯◯の妻です」
ドアを開けた私に、木崎さんは一瞬だけ目を細めて、
それから、少し間をおいてからのようにゆっくりと微笑みました。
「夜分に失礼します。突然押しかけてしまって、こちらこそ申し訳ない」
低く通る声。
雨に濡れたコートから立ち上る、わずかに甘い柔軟剤とタバコの匂い。
夫と同じスーツなのに、纏っている空気がまるで違うことに、私は妙な戸惑いを覚えました。
リビングに通すと、夫は慌ただしくシャワーを浴びに行き、
一瞬、部屋には私と、夫の上司だけが残りました。
「奥さん、いつも彼を支えてくれてありがとう。仕事、かなりハードでね」
「いえ……こちらこそ、いつもお世話になってます」
形式的な言葉。
けれど、彼の声は、妙に胸の奥に響いてきました。
向かい合って座るソファ。
テーブルを挟んでいるのに、距離がやけに近く感じるのは──
夫との間に、もうずいぶん前から横たわったままの、あの「空白」のせいなのかもしれません。
「彼、最近ずっと残業でしょ。……家ではちゃんと休めていますか?」
「……ほとんど、倒れるみたいに寝てしまうので」
気づけば、少し本音が混じっていました。
「そうか」
木崎さんは、グラスを指でなぞりながら、ぽつりと呟きました。
「うちも、似たような時期がありましたよ。妻が生きていた頃はね」
さらりと告げられた「過去形」に、私の指が止まりました。
「……奥さま、もう……?」
「ええ。三年前に」
やわらかく笑いながら、
その笑顔から、色だけを抜き取ったような目で、彼はゆっくりと言葉を続けました。
「人がいなくなると、家ってあんなに音がないんだなって、初めて知りましたよ。時計の秒針まで、うるさく感じるくらいに」
その一言で、何かが、胸の内側で微かに鳴りました。
夫が帰ってこない夜、
スマホの通知音だけがやけに大きく響く、あのリビング。
「……なんだか、わかる気がします」
私の声は、自分でも驚くほど小さく、
けれど、その言葉に木崎さんは、少しだけ目を見開いてこちらを見ました。
そのときふと、思ってはいけないことが頭をよぎりました。
この人は、ひとりの男として、どんな顔で誰かを抱きしめるのだろう──。
その想像を、慌てて振り払う。
けれど、いったん滲み出たイメージは、そう簡単に消えてはくれませんでした。
【第2部】夫のいないリビングで滲み出す熱──「奥さんは、ちゃんと求められていますか?」
夫はシャワーから戻ると、ビールを一気に空け、
ほどなくして、ソファに倒れ込むように寝息を立て始めました。
「ごめん、ちょっとだけ横になる……」
そう言ってから五分も経たないうちに聞こえてきた、規則正しい寝息。
仕事の疲れなのはわかっているのに、胸のどこかで、
「またか」と呟く声がしました。
「……彼、よくここまで頑張っていますね」
木崎さんは、眠ってしまった夫を一瞥すると、静かに苦笑しました。
「すみません、せっかくの夜なのに」
「いえ。こういう姿を見られるのも、上司としてはありがたいですよ」
そう言いながらも、
彼の視線は、眠る夫から、ゆっくりと私へと戻ってきます。
テーブルの上には、半分ほど残った赤ワイン。
グラスに映る照明の光が揺れるたび、
ふいに心の奥にある、別の「揺れ」まで照らし出されるようでした。
「……奥さんは」
木崎さんはグラスを持ち上げ、新しい一口を飲んでから、言葉を選ぶように続けました。
「ちゃんと、求められていますか?」
ワインの液面が、かすかに揺れました。
「え……?」
聞き返したのに、質問の意味は、最初からわかっていました。
「仕事にばかり心を持っていかれるとね。
家に残された人間の“渇き”には、鈍くなるものなんですよ」
視線が、絡み合うように合いました。
その瞬間、喉の奥が乾いて、息を飲み込む音さえ聞こえてしまいそうでした。
「……そんな、こと……」
否定しようとした言葉は、かすれた声になって喉の手前で崩れました。
「違いますか?」
木崎さんは、少しだけ身を乗り出しました。
テーブル越し。距離はまだあるのに、
彼の体温だけが、床下からじわじわとせり上がってくるようでした。
「最近、夜……どうです?」
「どう、って……」
「彼がここに倒れ込んだあと。
このソファで、ひとりで起きている時間が長くなっていませんか?」
それは、誰にも話していない私の夜でした。
夫が眠り、リビングに残された食器を片づけ、
消したはずのテレビの黒い画面に、自分だけが映っているのを見つめる時間。
「……そんなことまで、聞くんですね」
頼りなく笑った私に、木崎さんは、少しだけ眉を寄せました。
「失礼を承知で。……ただ、見ていて、少し気になったので」
「気になる、って……?」
「あなたの目が、“待っている人の目”だったから」
その言葉に、心臓が一瞬止まりかけました。
「待っている?」
「触れられることも、名前を呼ばれることも、
“女として”見られることも──全部、ですね」
ワインの香りと混じって、
胸の奥で、どうしようもない熱が立ち上がり始めました。
「そんな目、してましたか……?」
「ええ。とても、綺麗でしたよ」
静かに、はっきりと、そう告げられて。
私の中の何かが、ふっと緩んだ気がしました。
「……やめてください」
口ではそう言いながら、
耳の奥では、自分の声がわずかに震えているのがわかりました。
「私、そういうつもりでは──」
「そういうつもりがあるかどうかを、自覚していない顔でした」
からかうようでいて、どこか真剣な、その声音。
彼の視線に射抜かれていることを、体の奥がゆっくりと理解し始めます。
「奥さん」
名前ではなく、「奥さん」と呼ばれることが、
この瞬間だけ、妙に官能的な響きを帯びて聞こえました。
「あなたが、女として誰にも触れられていない時間の長さは、
見ればだいたい、わかります」
「……そんなの、嘘です」
小さく笑いながらも、
その言葉に、否定しきれない自分がいる。
触れられていない肩。
眠ってしまう夫の背中。
夜、布団の中で、自分の足先だけをそっと絡めてみても、
相手の体温は、そこにはないまま。
そのささやかな渇きを、
この男は、なぜここまで見透かすように言えるのだろう。
「……ずるいですね、木崎さん」
思わずこぼれた言葉に、彼はわずかに目を細めました。
「ずるい男ですよ、私は。
だから、あまり長くここにいるのは、本当は良くない」
そう言いつつも、
帰ろうとはしないその姿勢に、
私の中の、別の声が囁き始めていました。
この人に、もし、触れられたら──。
【第3部】触れられそうになった瞬間の「熱」と「恐怖」──心だけ抱かれた夜の記憶
時計の針が、日付を跨ぐ少し手前の位置を指していました。
リビングの照明を少し落として、
眠ってしまった夫にはブランケットをかけ、
私はキッチンでお茶を淹れ直していました。
背後から、ゆっくりと近づいてくる気配に気づいたのは、
湯気がカップのふちで揺れた、その瞬間でした。
「手伝いますよ」
振り返ると、そこには、さっきよりも少しだけネクタイをゆるめた木崎さんが立っていました。
ほんの数十センチ。
息を吸い込めば、すぐに彼の匂いが胸に入り込んでくる距離。
「大丈夫です、もうすぐ終わりますから」
そう言って、カップを持ち上げようとしたとき。
ふいに、手から力が抜けました。
眠気と、酔いと、緊張。
そのすべてが重なって、指先が震えたのかもしれません。
「──!」
カップが傾き、熱いお茶が指に触れそうになった瞬間、
木崎さんの手が、私の手首を掴みました。
掌と掌は、触れていません。
けれど、骨を包むように添えられたその手の温度が、
一気に全身へと駆け上がっていくのがわかりました。
「危ない」
低く、短い言葉。
たったそれだけなのに、
耳の奥で、何度も繰り返し響きました。
「すみません……」
反射的に謝りながら、
逃げるように手を引こうとしても、
その力は、ほんの少しだけ、離してくれません。
「……やっぱり、疲れている」
囁くような声が、耳元より少し上から落ちてきました。
「疲れているときほど、人は誰かに触れたくなるものですよ」
手首を包む力が、ごくわずかに強くなります。
体の奥で、なにかが、細かく震え始めました。
「木崎さん……」
名前を呼ぶ声は、自分でもどうしようもないほど、か細くて。
彼はゆっくりと、私のほうへ身をかがめました。
キッチンの白いタイルに、
私と彼の影が重なってゆく。
「奥さん」
もう一度、その呼び名で呼ばれて、
まつげがかすかに震えました。
「ここから先は、あなたが決めなさい」
囁きは、唇のすぐ近くをかすめる距離にありました。
逃げることも、
受け入れることも、
どちらもできずにいる私の沈黙を、
彼は、じっと待っている。
夫は、リビングのソファで眠っている。
壁一枚隔てた向こう側で。
それなのに、胸の奥で鳴っている鼓動は、
夫の名前ではなく、
目の前の男の、静かな瞳の色に反応している。
「……ずるいって、言ったの、聞こえてました?」
やっと絞り出した言葉に、
木崎さんは、わずかに笑いました。
「ええ。だから、こうしてあなたに選ばせているつもりなんですが」
「選ばせる時点で、ずるいです」
「そうかもしれませんね」
そう言いながらも、手首からは、まだ体温が離れてくれません。
長い沈黙が流れました。
やがて私は、
掴まれた手首を自分のほうへ少し引き寄せることで、
彼の手から、静かに逃れました。
「……今日は、お茶だけにしてください」
やっとのことで出た言葉。
「私、今、“選べる”状態じゃない気がするから」
その正直な告白に、彼はふっと息をつき、
ゆっくりと一歩、距離をとりました。
「賢い選択です」
そう言った声は、不思議なくらい穏やかでした。
「ただ」
彼は、キッチンの窓の外──真っ暗な夜の方を見ながら、静かに続けました。
「あなたがもし、いつか“選べない夜”を過ごしそうになったら。
そのときは、誰でもいいから、ちゃんと手を伸ばしてくれる人を選んでください」
「……それは、告白ですか?」
軽く笑いながら問うと、
彼は少しだけ肩をすくめました。
「どう受け取るかも、奥さんの自由ですよ」
その夜、私たちの間に、それ以上のことは起きませんでした。
けれど──
心だけは、あのキッチンの白いタイルの上で、確かに抱かれかけていた。
夫の寝息と、
木崎さんの低い声と、
自分の心臓の音。
その三つが重なって聞こえたあの夜の記憶は、
今も、胸の奥で、薄く熱を帯びたまま眠っています。
【まとめ】セックスレスと「抱かれかけた心」の行方──夫の上司に揺らされた夜が教えてくれたこと
あの夜のことを思い出すたびに、
私は今でも、胸のどこかが密やかに疼きます。
実際には、何も起きなかった。
唇が重なることも、服を乱されることもなかった。
けれど、
「今ここで一線を越えることもできてしまう」
その温度と距離だけは、確かにそこにありました。
セックスレスの寝室で、
女として触れられないまま時間だけが過ぎていくと、
自分の中の何が渇いているのか、
最初は、うまく言葉にできません。
寂しさなのか、欲望なのか、承認なのか。
それとも、その全部が絡まり合った、名前のない感情なのか。
夫の上司である彼は、
その「名前のない渇き」に、
最初に気づいてしまった人でした。
あのキッチンで、手首を掴まれた瞬間。
私が感じたのは、欲望よりも先に、
**「見られてしまった」**という感覚でした。
妻としてでもなく、
社員の嫁としてでもなく、
ひとりの女として、静かに見つめられたという感覚。
それは、
危険で、
甘くて、
そして、どうしようもなく救われるものでもありました。
だからこそ、
私はあの夜、「何もしない」という選択を、
震えながらも選んだのだと思います。
一度、あのまま身を預けてしまったら──
心が二度と戻れなくなることが、
不気味なほどリアルに想像できてしまったから。
夫との関係が、
あの夜を境に劇的に変わったわけではありません。
ただ、私は自分の渇きを、
ちゃんと「自分の問題」として自覚するようになりました。
触れてほしいときは、触れてほしいと言う。
寂しいときは、強がらずに寂しいと言う。
それでも埋まらない場所がもし残るなら、
その空洞と、正面から向き合う覚悟を持つ。
木崎さんの、あの言葉が、
今も時々、胸の奥で静かに響きます。
「あなたがもし、いつか“選べない夜”を過ごしそうになったら。
そのときは、誰でもいいから、ちゃんと手を伸ばしてくれる人を選んでください」
「誰でもいいから」という言葉の中に、
本当は彼自身も含まれていたのかどうかは、もう確かめようがありません。
けれど、あの夜、
心だけ抱かれかけた体験は、
セックスレスという現実のただ中で、
自分の欲望と孤独に名前を与えてくれた、
ひとつの“静かな事件”だったのだと思います。
これは、
夫の上司に抱かれた話ではありません。
けれど、
夫の上司に「抱かれそうになった心」を、
どうにかして自分の腕の中に抱き戻そうとした、
ひとりの若い妻の、密かな体験談です。
あの夜のタイルの冷たさと、
手首に残ったぬくもりの記憶は、
これからもきっと、
私の中の“女”の部分を、
静かに、そして確かに、目覚めさせ続けていくのだと思います。




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