「動くな」と命じられた30分間、私は“母”を脱ぎ捨てた──年下コーチの部屋で、命令に濡れた夜【実話】

第一章 大学生コーチの部屋に、母親として乗り込んだはずだった

玄関の前に立ったとき、私はまだ“正しさ”の側にいた。
息子のミニバス少年団。その若いコーチ――佐山くん――は、都内の大学に通う22歳。大学の体育学部で指導者を目指しているという話だった。まじめで人気もある。けれど、あの練習試合の日。彼が息子の後頭部を小突いた瞬間、私は見逃せなかった。

「すみません、突然。少しだけ話せますか?」

メールで送った一文に、彼はすぐ住所を返信してきた。
「ちょうど夕方は空いてます」と。

その軽さに苛立ちも覚えつつ、私は都心の小さなワンルームの扉をノックした。

「どうぞ、入ってください」

中は意外なほど整っていた。薄いグレーのソファ、白いカーテン、ベッドには黒のブランケット。若い男の部屋らしい匂いと、少し乾いた洗剤の香り。私はヒールを脱ぎながら、喉の奥が静かに乾いていくのを感じていた。

「この間のこと、ちゃんと話したかったんです」

ソファに並んで腰かけると、彼は脚を組み、ゆっくりと頷いた。

「叱ったんじゃないんです。反応を引き出したかっただけ。……でも、たぶんお母さんには通じなかった」

「“お母さん”じゃなくて、“私”として聞いてもらえますか?」

そう返したのは、苛立ちではなく、なぜか胸の奥に刺さる“見透かされた”ような痛みに対してだった。

その瞬間だった。彼の瞳が、ほんの一拍だけ暗く光った。

「じゃあ、“あなた”にします。“あなた”の甘さに、指導が邪魔されるのは困ります」

言葉が追いつかない。なのに、身体は熱を持ち始めていた。なぜだろう。たった今まで、私は抗議に来たはずだったのに——。


第二章 「動くな」の命令が、私のすべてを濡らしていった

「立ってください」

その声には、怒気も甘さもなかった。
ただ、静かに、絶対的だった。
私は言われたとおりに立ち上がった。自分でも気づかぬうちに。

「……あなた、母親でいるの、疲れてませんか?」

その問いかけはあまりにも唐突で、けれど痛いほどに的を射ていた。
思わず振り返ろうとした私の背中に、彼の手がそっと触れた。

「動かないで」

囁きのようなその声に、背筋が凍るような、でも熱を孕んだ戦慄が走った。

指先が、ワンピースのジッパーにかかる。
ゆっくり、ゆっくりと、歯車が外れるようにその音が響くたび、
私のなかの“正しさ”が崩れ落ちていくのがわかった。

「なにを……やめて……っ」

かすれた声だけが、空しく空気に溶けて消える。
なのに、身体は逆らわない。むしろ、その命令に抗えないことに安堵すら感じていた。

「動かないでください。動けば……“罰”が増えますよ」

言葉のひとつひとつが、熱を孕んだ針のように、私の中に刺さる。
恐怖と興奮。羞恥と憧れ。
それらすべてが、私という“女”の奥で交錯し、疼き始める。

彼は私の腕を後ろに回し、細長い布のようなもの——それが彼のネクタイであると気づいたのは後のことだった——で、背中で手首を結んだ。
きつすぎず、でも逃れられない。
その感触に、私はもう、心も縛られていた。

「こういうの……初めてですよね?」

私の頷きは震えていた。羞恥とともに、熱がこみ上げる。
だれにも見せたことのない“私”を、この年下の彼だけが知ってしまう。
それが、たまらなく怖くて……たまらなく、嬉しかった。

「じゃあ今日は、“指導”の意味を、身体で覚えてもらいますね」

その声とともに、彼はベッドの縁に私を立たせ、脚をそっと開いた。
恥ずかしさに顔が熱くなる。
でも、それ以上に敏感になったのは、脚の間だった。

「……こんなに、濡れてるんですね」

声を立てられないほどの羞恥が、首筋から背中にかけて広がる。
彼の指先が、下着越しにそっと撫でてくる。
肌が布越しに触れるだけで、まるでその部分だけが浮き上がっていくように感じた。

「さっきまで、あんなに母親の顔してたのに……今は、女の顔してますよ」

耳元でのその囁きが、脳の奥にじんわりと滲む。
羞恥で崩れそうな身体を、命令が支えている。
命令に従うことでしか、私はもう立っていられない。

佐山くんは、引き出しから小さな黒い器具を取り出した。
それは、見覚えのあるトレーニング用のマッサージスティック。
彼はそれを手に取り、静かに言った。

「30分。絶対に動かないでください」

私の脚の間に、静かにそれが当てられる。
下着の上から、柔らかく、でも確実に……振動が伝わってきた。

「っ……あ……や、だ……っ……」

抑えようとした声が、喉から漏れてしまう。
でも、逃げられない。動いたら、罰が増える。
命令に逆らえば、もっと深い場所に連れていかれてしまう。

「反応してるの、我慢してる姿が……すごく綺麗です」

その声に、私の中の“理性”は、快楽という蜜に溶けて消えた。

彼は振動の強さを少しずつ変えながら、一定のリズムで責め続けた。
スティックが触れるたびに、小さな電流のような快感が走り、
脚の付け根が痙攣する。
脚を閉じようとしても、命令がそれを止める。

「奥まで……届いてるんですよ、ちゃんと」

目を閉じた世界で、私はただ耐えるしかなかった。
母でも、妻でもなく、ただ命令に従い、震える女として。

やがて、身体がひときわ大きく跳ねた瞬間、
私は、静かに絶頂していた。
波が引くように、快感の余韻が脚の先まで伝い、
震えは止まらなかった。

それでも彼は言う。

「終わってませんよ。まだ30分……あと17分あります」

私は、命令に従っていた。
いや、命令にすがっていた。
その一言がなければ、私はもう崩れてしまっていたから。

第三章

「解かれたとき、私はもう元の自分には戻れなかった」
——ほどかれたのは、手首の布だけじゃなかった。私の“正しさ”そのものが、解けていった。


何度めの震えだっただろう。
スティックが遠のき、ようやく快楽の波が静まりかけたころ、私はほとんど意識を手放しかけていた。呼吸は浅く、汗が背中を滑っていくのがわかる。頬も首筋も熱く火照り、視界がにじんでいた。

「終わりましたよ。……よく耐えましたね」

彼の声は、それまでの命令の響きとは違い、どこかやさしい。
まるで試練を終えた“生徒”に向ける、祝福のようなもの。

私は俯いたまま、縛られていた手首を解かれる感触を、静かに受け入れていた。
ネクタイが肌を離れたとき、そこに残された跡が、まるで“証”のように熱を帯びて疼いていた。

「力、抜いて。……もう、何もしないから」

その一言に、私は崩れ落ちるようにベッドに身体を預けた。
自分の重さすら感じられないほどに脱力していた。

天井の白さがやけにまぶしくて、目を細める。
耳の奥で、まだ自分の心音が響いている。

「私……なんてことを……」

呟いた声は、自分でも聞き取れないほど小さかった。
羞恥と混乱と、ひどく甘美な疲労感。
その全部が、静かに胸の奥に沈殿していく。

彼はベッドの脇に座り、私の髪にそっと指を差し入れた。
まるで、命令で縛りつけたのと同じ手で、私を「抱きしめるように」撫でてくれる。

「さっきのあなたが、本当のあなたなんじゃないですか?」

その言葉が、心の奥の、ずっと誰にも触れられたことのない場所に届いた。
私は、ずっと……“誰かの役割”の中でしか、自分を定義してこなかった。
妻として、母として、女性らしく、清楚に、間違えないように。
でも、あの命令の中で私は——間違えることを赦されたのだ。

「忘れないでくださいね。“従う”って、支配じゃない。
 あなたの奥にある欲望を、ちゃんと見て、認めてくれる相手にしか、できないことなんです」

私は静かに目を閉じた。
身体のどこかにまだ残る痺れ、肌に残された彼の痕、そして心に刻まれたあの言葉。

“動かないで。罰が増えますよ”——あの命令を、私はもう、忘れられない。

そして気づいた。
私は、何かを失ったのではない。
ようやく、本当の自分の輪郭を得たのだ。

誰かに従うこと、縛られること、命令に応えることで、
私は初めて、“誰でもない私”になれた。

妻としての顔にも、母としての役目にも戻れる。
でも、あの時の“女の顔”を知ってしまった私は、
もう二度と、完全には元に戻れない。


第三章 解かれたとき、私は別人になっていた

すべてが終わったとき、私の身体は、力が抜けた布のようにソファに沈み込んでいた。後ろ手に結ばれていた布が解かれると、腕には彼の痕跡が、静かに残されていた。

「あなた、すごくいい生徒でした」

佐山くんは、冗談のように笑いながら、私に冷たい水を差し出してくれた。

私はそれを両手で受け取りながら、自分の内側に起こった変化を、まだうまく言葉にできずにいた。
でも、確かにわかっていた。

私はあの部屋で、
“抗議”する母親から、“命令に従う女”へと生まれ変わったのだ。

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【子宮は嘘をつけなかった。ママであることを忘れ、メスとして性を欲する。】三児の母である紗倉まなは、家事に育児に忙しい毎日を送る。旦那ともセックスレスで息子が所属する少年団のコーチに魅力を感じて…。子供を保育園に送った後、コーチと自宅で男女の関係になってしまう。気づいたら8時間もSEXしまくっていた。


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