【第1部】灼熱の夜に燃え上がる渇き──人妻・玲子41歳の欲望
八月末。名古屋の空気はまとわりつくように重く、夕暮れを過ぎても気温は四十度を超えていた。
私は**玲子、41歳。**エアコンを効かせても、熱気と汗で身体は落ち着かず、心はさらに渇きを募らせていた。
夫・誠は製薬会社勤めで、夜勤や残業が続く毎日。ここ数週間、肌を重ねることもなく、女としての私は宙ぶらりんのまま放り出されていた。
「今夜は早めに帰れるよ」
昼過ぎに届いたその一言に、私は乾いた喉に水を注ぐような期待を覚えた。久々に抱かれる──そう思えば、胸は熱を帯び、下腹部にはじんわりと疼きが広がる。
鏡の前で服を選ぶ。迷った末に、ノーブラのまま薄い白のワンピースを纏った。汗ばむ肌にまとわりつく布地は、身体のラインをそのまま描き出している。
“今日は女を思い出させたい”──そんな願いを込めて。
だが、夫が帰る前から、抑えきれない熱は私を裏切る。ベッドに横たわり、指先を秘部へ滑らせると、夏の湿気と混じりあって甘い水音が広がった。汗と欲望に濡れた自分を感じながら震えていた、その瞬間――。
「ただいま」
玄関に夫の声が響く。慌てて身体を整え、笑顔を作り出すと、そこには夫ともう一人の青年が立っていた。
「紹介するよ、後輩の悠人。27歳なんだ。実家の葡萄農園を継ぐために長野に戻るんだ。送別代わりに、家で飲もうと思ってな」
驚く私をよそに二人は当然のように上がり込む。夫の言葉に逆らえず、私はその夜、思いもしなかった背徳の入り口に足を踏み入れていた。
【第2部】夫が眠るソファで──蒸し暑さに滲む誘惑
汗をぬぐいながらビールを酌み交わす。猛暑の夜、グラスの水滴がテーブルに滴り、部屋にはアルコールと熱気が混ざり合った。
やがて誠はソファに身を投げ出し、そのまま寝息を立て始める。残されたのは、私と悠人だけ。
「長野に帰ったら、もう先輩にも会えないんですよね」
寂しそうに微笑むその横顔に、私は言葉ではない別の衝動を覚えた。会えなくなるなら、今夜だけ……。蒸し暑さに煽られるように、危うい思考が身体を突き動かす。
私はワンピースの裾を少しずつ広げ、太腿にまとわりついた汗を指先でなぞった。湿った音が耳に届き、胸がざわめく。
「……少し飲みすぎたのかも。頭がくらくらする」
わざと熱に浮かされた声を漏らすと、悠人は心配そうに水を差し出す。私はそれを口に含み、わざと胸元へこぼした。薄い布地に滲んだ水が乳首を浮かび上がらせ、青年の視線がそこに絡みつく。
「玲子さん……大丈夫ですか」
低く囁かれた声に、私は気づかないふりをして目を伏せた。けれど心臓は早鐘を打ち、汗と欲望に濡れた身体はもはや抗えなかった。
私はソファに眠る夫を横目に、眠ったふりをして身体を横たえた。やがて悠人の手が伸び、胸をかすめた瞬間、全身に電流のような熱が走る。
声を殺しながらも、私はさらに足を伸ばし、彼を誘っていた。
【第3部】灼熱の肉体と背徳の絶頂──名古屋の夜に刻まれた秘密
悠人はついに耐えきれず、私の身体に触れた。ワンピースをめくり上げ、濡れた秘部へ指を沈める。
「……っ、だめ……夫が……」
隣で夫が眠っている。その背徳の事実が、さらに快楽を深めていく。
指が進むたびに蜜が溢れ、汗と混ざって熱く肌を濡らす。
「……あ、あぁ……やめ……」
言葉とは裏腹に、腰は勝手に揺れ、幾度も彼を迎え入れてしまう。
「玲子さん……綺麗だ」
夏の夜の熱気に溶けるような声で名を呼ばれ、私は布団を噛み締めながら絶頂の波に攫われる。幾度も、幾度も。汗と蜜に濡れ、声を殺しては震え、やがて身体は彼の指先に溺れきっていた。
悠人は最後に私の脚に自身の熱を押し当て、余韻を擦りつけるように刻んだ。
ソファで眠る夫の寝息と、私の乱れた呼吸。その対比が、この夜を永遠に忘れられない記憶へと変えていった。
翌朝。
悠人は玄関で微笑みながら、
「……ごちそうさまでした」
そう言い残し、まるで昨夜のことが幻だったかのように去っていった。
残された私は、まだ脈打つ余韻を抱えたまま、夫には決して言えない“もう一つの真実”を心に隠し続けた。
官能体験談まとめ──灼熱の名古屋で人妻が刻んだ背徳の夜
八月末の名古屋、四十度を超える猛暑の夜。
汗と欲望に支配された人妻・玲子と、帰郷前の青年との一夜は、眠る夫の隣で繰り返された禁断の快楽だった。
それは罪でありながら、確かに生きた快楽。
人妻・玲子が抱えた秘密は、夏の熱気のように、今もなお心と身体を灼き続けている。


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