官能体験談|逗子・夜のジョギングで出会った息子の友人と、私の理性がほどけた夜

第一章:湿った夜と、呼吸が重なった瞬間に

神奈川県・逗子市。
海風の香りが残る坂道の先に、小さな公園がある。
日中は家族連れや犬の散歩で賑わうけれど、夜になるとそこは、蝉の亡骸と湿気だけが残る、ひっそりとした時間の溜まり場になる。

私は42歳の主婦。
東京からこの街に越してきてもう十年。
子育てもひと段落し、夫は週の半分を都内のオフィスで夜を明かすようになった。

日々の淀みを払うように、私は夜に走る。
イヤホンから流れる静かなピアノと、汗に濡れた背中をなぞる潮風。
走ることで、何かを取り戻そうとしていた。

その夜も、蒸し暑さに脚を重くしながら、坂を下りて海沿いの公園を回ろうとしていた。
足元が少しふらつき、ほんの一瞬バランスを崩したとき、背後から差し出された手が私の肘を支えた。

「○○さん……?」

声を聞いて、心臓が跳ねた。
振り返ると、そこには――慎也くん。
大学生になったばかりの、息子の昔の同級生。

夜の街灯の下で、彼は息を切らしていた。ランニング中だったのだろう。
黒のTシャツに張りついた汗と、ほのかに日焼けした首筋。
年下のはずなのに、どこか頼りがいのある輪郭をしていた。

「足、ひねった?」

「ちょっとだけ……ごめんね」

「こっち、ベンチあります」

何も言わずに、私は彼の肩を借りた。
細身のはずの体から伝わる熱が、やけに大きくて、私の胸の内側まで触れてくる気がした。

ベンチに座ると、薄手のタンクトップが彼の腕に擦れる。
思わず身じろぎすると、そのとき気づいてしまった――
彼の身体が、かすかに反応している。

視線を逸らそうとしたのに、逸らせなかった。
むしろ、そこに熱が灯った自分に、一番驚いていたのは……私だった。

第二章:触れられた、私の“まだ生きていた部分”

ベンチに腰かけたまま、私は息をひそめていた。
慎也くんの右腕に、私の胸のふくらみが微かに触れていたから。

「ごめん……汗、ついちゃったかも」

そう言いながら、私は少しだけ体を離そうとする。
けれど、彼の声がかすかに震えて返ってきた。

「いえ……嫌じゃないです」

その声に、胸の奥が、かすかに疼いた。
湿度を含んだ夜風が、私の耳の裏をすっと撫でていく。
彼の呼吸がすぐ隣にあって、私のそれと、重なっていくような気がした。

「……足、見せてもらってもいいですか?」

そう言って慎也くんが、私の右足を両手でそっと持ち上げた。
汗で少し湿ったレギンスの上から、彼の親指が足首をゆっくりと撫でていく。

たったそれだけなのに、私は喉の奥で小さく息を呑んだ。

「熱、ありますね……少し腫れてる」

そのまま、彼の指がゆっくりと足首からふくらはぎへと滑り上がってくる。
レギンス越しでもわかる、真っ直ぐで優しい手のひら。
けれどその軌道には、明らかに“意識”が宿っていた。

彼の指が太ももにかかるか、かからないか――
その境界で止まったとき、私の脈は耳の裏で鳴っていた。

「○○さんって……昔から、すごく綺麗だと思ってました」

「……慎也くん……」

私は名前を呼んだだけだったのに、声がひどく濡れて聞こえた。

彼の顔が近づいてくる。
触れる前から、肌が、唇が、彼を迎え入れようと熱を帯びていく。

そして、ゆっくりと――唇が、重なった。

やわらかくて、熱くて、震えていて。
大人になった彼の唇が、迷いながらも私を求めているのがわかった。
次第に舌が差し出され、私はそっとそれを受け入れた。

ゆっくりと絡まり合う舌と舌。
くちびるの内側で、静かに湿度を交換し合う。

私はただ、されるがままではなかった。
指先が、彼の首筋に触れた。
汗ばんだ肌に、私の指がすべっていく。
それはまるで、忘れていたスイッチを押すような行為だった。

ふいに彼が、私のタンクトップの裾に指をかけた。

「脱がせても……いいですか?」

その言葉に、心臓が跳ねる。

私はうなずくしかできなかった。
羞恥よりも先に、身体が彼に触れていたかった。

タンクトップが脱がされ、スポーツブラの上に、彼の指がそっと触れる。
レース越しに感じる、年下の体温。
その指が、胸のふくらみに沿って滑っていくたびに、乳首が主張し始めていくのがわかった。

「……ここ、すごく……」

彼が言葉を選びかけ、途中でやめた。
その代わりに、ブラの隙間からそっと唇が滑り込み、乳首の輪郭に、舌がふれる。

「んっ……」

くちびるで挟まれた先端に、舌先が転がる。
ぬるく、熱く、恥ずかしく、そして抗えないほど心地よい。

私は、もう何も言えなかった。

乳首を舌に吸われながら、私はそっと脚を組み直した。
それは理性を守るための動作ではなく、
より深く、自分の中の何かを解放していくための姿勢だった。

そのとき、私の中で確かに何かが“生き返って”いた。
年齢も、関係も、過去の後悔も、すべてが溶けていくようだった。

私は――
“女”としての自分を、彼に触れられながら思い出していた。

第三章:夜の深さに、ほどけていく体位(からだ)

彼のベッドは、静かに軋んだ。
海沿いの町の、湿った風の気配が開いた窓からゆっくりと入り込んでくる。
カーテンはレースだけがかかり、外灯の淡い橙がふたりの輪郭を柔らかく照らしていた。

私は、彼の腰の上に跨っていた。

シャワーも浴びていない汗の匂いが、逆に私たちを包んでいた。
彼のTシャツは脱がせたばかり。私は、すでにブラもレギンスも脱ぎ捨て、ただ肌と肌で触れ合っている。

胸の先端は、すでに何度も吸われて潤んでいるのに、私の膝の内側はさらに濡れて、熱を閉じ込めていた。

彼の下腹に、自分の湿った部分をそっとあてがう。

その瞬間、彼の腹筋が震えたのがわかった。
私の熱に、彼が応えようとしているのが、皮膚を通して伝わってきた。

「……ごめんね、上に乗るの、変?」

私が問うと、彼は首を小さく横に振った。

「むしろ……お願い、します」

その声が、あまりに素直で、あまりに若くて、私は微笑んだ。

腰を沈める――そのとき、ふたりの境界が、はっきりと重なった。
肌の奥で、奥へ、静かに彼を迎え入れていく。
最初は浅く、呼吸を合わせるように、ゆっくりと。

「……んっ……」

私の喉から漏れた声に、彼が目を伏せた。
そのまま、彼の手が私の太ももに添えられ、腰の動きを受け止めてくれる。

私が上下に揺れるたび、彼の中で擦れる感触が、自分の奥の感覚を一層鮮やかに浮き立たせていく。
深くなればなるほど、何かが溶けていく。
羞恥も、年齢も、言葉も。

「○○さん……綺麗……」

彼が絞るようにそう言ったとき、私は自分の胸を両手でそっと覆い、彼に見せるように持ち上げた。
汗ばんだ乳首が空気にさらされ、ピンと硬く立っているのが自分でもわかる。

彼の視線が、そこに吸い寄せられる。

「触れて……いい?」

「……うん」

彼の手が、私の手の上に重なる。
そして、そっと、両の乳首に親指を置いて、円を描くように撫ではじめる。

腰の動きと、胸への刺激。
そのリズムが、内側の快楽と呼応して、私を支配していく。

息が、荒くなる。
声が、震える。
頭が、真っ白になっていく。

「もう……ダメかも……っ」

そう言ったとき、彼は私の手を取り、自分の胸の上に引き寄せた。

「一緒に、逝ってください……」

その言葉の優しさに、私はすべての力を抜いた。
腰がゆっくりと震えながら、奥の奥で快感の波が弾ける。
彼の体も、熱く、震えていた。

同じタイミングで、私たちは、ほどけた。

すべてが、音もなく、深く。

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