【第1部】東京からの逃避行──四人だけの湯宿に漂う予感
東京での暮らしは、いつも同じ色をしている。朝の満員電車に揺られ、夜は疲れ切った夫の背中をただ見送るだけ。三十三歳になった私は、いつからか笑うことが減っていた。
私の名前は村瀬志保。夫の村瀬浩介は誠実で優しい人だけれど、仕事に追われる日々の中、互いの心と身体は少しずつ遠ざかっていた。
そんなとき、大学時代の友人夫婦から温泉旅行に誘われた。
加藤亮と、その妻の加藤瑠衣。
亮は学生時代から人の中心に立つ男で、いまも社交的で眩しいほど。彼と結婚した瑠衣は、笑えば花が開くような美しさを持ち、周囲の視線を自然と集める女性だった。
──羨ましい、と心のどこかで思っていた。
けれど、それを言葉にすることはできない。私は控えめに、笑顔でうなずくだけの妻だから。
瀬戸内の小さな温泉宿に到着すると、海風に混じる潮と硫黄の香りが身体を包み込んだ。
浴衣に着替えた瑠衣が、私の腕に手を絡めるように寄ってきて、いたずらっぽく微笑む。
「志保ちゃん、昔から色っぽいと思ってたんだよね」
耳元に落とされた囁きが、湯気のように心の奥へ染み込んでいく。
「やだ、そんな…」と答えながらも、胸の鼓動は制御できず、浴衣の下で太腿が熱を帯びる。
夜。
卓を囲み、四人で盃を交わす。亮の豪快な笑い声、浩介の控えめな相槌。
その合間に、瑠衣の視線が何度も私を捕まえ、離さない。
杯を持つ指が震えて、口に含んだ酒がやけに甘く感じられた。
──この静かな宿で、何かが壊れてしまうのではないか。
けれど、壊れることを、私の身体は密かに望んでいる。
【第2部】湯けむりに溶ける視線──背徳の始まりは女同士の吐息から
夜も更け、露天風呂へ向かう石畳は月明かりに照らされて白く光っていた。
私は浴衣の裾をそっと握りしめ、足元に注意しながら歩いていたが、隣にいる瑠衣の気配に意識を奪われていた。
「志保ちゃん、手、つないでいい?」
不意に伸ばされた指先が、湯気に濡れる前からすでに熱を帯びていた。触れた瞬間、胸の奥で電流のようなものが走り、息を呑む。
湯面から立ちのぼる白い靄の中、四人で湯に沈む。浩介と亮は男同士で肩を並べて語り合っていた。けれど、私の耳に届くのはその声ではなく、すぐ隣で響く瑠衣の吐息だった。
髪をかき上げた拍子に覗いたうなじ、その白さに湯の光が反射し、私は視線を逸らせなかった。
「ねえ、志保ちゃん」
瑠衣が小声で呼びかける。
「大学のときから思ってた。あなた、もっと自分を出してもいいのにって」
言葉の意味を問う前に、彼女の足先が水中で私の膝に触れた。たったそれだけで、下腹に熱が灯る。
「瑠衣さん…やめて…」声はそう言ったのに、身体は後ずさることもできない。
──この旅館の静けさは、声を抑えることすら許さない。
部屋に戻ると、布団が四つ並べられていた。だが、空気は明らかに違っていた。
灯りを落とした和室で、畳に広がる影がひとつ、またひとつと重なっていく。
「志保ちゃん、こっち来て」
瑠衣の指先が私の手首を捉え、布団へと導く。浩介と亮が互いに視線を交わしたのを、ぼんやりとした意識の端で感じた。
浴衣の襟元をそっと解かれたとき、胸の奥で何かが崩れる音がした。
「だめ…見ないで…」
そう漏らした声は、自分でも驚くほど甘く震えていた。
唇が重なり、舌先がかすかに触れ合った瞬間、世界は音を失った。
湯宿の静寂に響いたのは、女同士の吐息と、畳に滴る衣擦れの音だけだった。
【第3部】絡み合う影と声──四人の絶頂がひとつに融ける夜
布団の上で、瑠衣の唇が私の首筋をなぞる。その熱は火傷のように残り、思わず震える声が漏れた。
「んっ…瑠衣さん…だめ、誰かに聞こえちゃう…」
けれど、その声をかき消すように、隣では浩介と亮の吐息が絡み合っていた。
灯りを落とした和室は、四人の影を柔らかく重ねる。浴衣の襟がほどけ、白い肌が闇に浮かぶ。誰の指が触れているのか、誰の吐息が頬を撫でているのか、次第にわからなくなる。
「志保…こんな顔、初めて見る…」
夫の浩介の低い声が耳に届いた。驚く間もなく、その手が私の腰を引き寄せる。
同時に、瑠衣の指が胸元を滑り、背筋に甘い電流が走った。
「いや…混ざっちゃう…」
震える声は拒絶ではなく、求める音に変わっていた。
亮が瑠衣を抱き寄せ、彼女の吐息が高まる。その余韻が私の身体へも波のように伝わり、理性をさらっていく。
耳元に響く「志保…」という夫の囁きと、瑠衣の掠れた「ああ…もっと…」という声が重なり、境界線は完全に消えた。
畳に広がる音──肌と肌が擦れ合う湿ったリズム。
四人の喘ぎ声が混じり合い、同じ波に飲み込まれていく。
最後に訪れた絶頂は、ただ一人のものではなかった。
それは四人で築いた背徳の渦であり、同じ瞬間に押し寄せた甘美な嵐だった。
荒い呼吸が静けさに変わるころ、私たちは互いの身体を支え合うように横たわっていた。
月明かりに照らされた天井を見上げながら、誰も言葉を発しない。ただ、胸の鼓動と余韻の熱だけが、四人の間に残っていた。
──あの夜を境に、私たちはもう元の夫婦には戻れない。
それでも、壊れてしまったこの関係を、誰ひとり後悔していないのだと、静かに理解していた。
まとめ──背徳の温泉宿に残された熱と影
あの夜、瀬戸内の湯宿で交わされた四人の交錯は、ただの気まぐれではなかった。
東京での乾いた日常から逃れるように訪れた旅館で、浴衣の襟元からこぼれた吐息や、月明かりに濡れた肌の白さが、互いの欲望を呼び覚ましたのだ。
夫婦でありながら、親友同士でありながら、その境界を踏み越えたとき、私たちは「禁忌」という言葉をもはや意識しなかった。
湯けむりに紛れた指先、交錯する唇、重なり合う喘ぎ声──それらはすべて、四人でしか創れないひとつの波となり、同じ絶頂へと導いていった。
朝になれば、日常に戻るはずだった。けれど布団に残る湿った匂いも、耳奥に焼き付いた声の余韻も、もう拭い去ることはできない。
むしろ、その記憶こそが生きる証のように、私の胸を熱くしている。
──あの夜、確かに私は妻であり、そして女でもあった。
そして、その背徳の甘美さは、これからも私の中で静かに疼き続けるのだろう。
スワッピングNTR マンネリ解消の夫婦交換で巨乳妻を総取りされた温泉旅行 美乃すずめ 角奈保
ただの豪華共演ではありません。これは「人妻×温泉旅行×NTR」という背徳要素が幾重にも重なった、濃厚すぎる一作です。
大学時代からの友人4人が夫婦となり、二組で温泉旅行へ。
最初は笑いと回想に包まれていた夜が、酒と湯気と浴衣の隙間から、想像を超える方向へ転がり出す。
親友の妻・すずめの圧倒的な美貌、控えめながらも身体から滲む色香を纏う奈保――。
「一線を越えたら終わり」とわかっていながら、抗えない欲望に引きずり込まれていく。
すずめは天真爛漫な笑みの裏で蕩けるように乱れ、奈保は控えめな声でありながら背徳の悦びを全身で受け止める。
それぞれの喘ぎ声が重なり合い、NTRならではの 「奪われる興奮」と「奪う快感」 が、観る者の胸を締めつけて離さない。
巨乳人妻の美麗ボディと、温泉宿の湿度が生み出す濃密な官能空間。
「ここまで踏み込むか」と思わず唸るほどのリアルな展開に、時間を忘れて没頭してしまうはずです。
背徳、嫉妬、そして中出しに至る圧倒的な快感。
人妻ファン、NTR好き、温泉シチュエーションに目がない方――これは間違いなく“買い”です。



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