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夜行バス中出し通い妻 転勤先で待つ夫の元へと向かう健気な人妻をスローなセックスと無許可中出しで従順なオンナにした話。 木下凛々子
採用面接に向かう為、利用した夜行バスで僕は人妻・凛々子さんと出会った。道中で凛々子さんと打ち解け、単身赴任する夫の元へ向かう途中だと教えてくれた。しばらくして消灯時間のアナウンスが鳴り、中々寝付けずにいると凛々子さんの艶めかしい肉体が目に入る。寝息を立てる凛々子さんに魔が刺した僕はスカートを捲り、パンツの中に指を滑り込ませた。生暖かい感触、既に濡れている股間に欲情した僕は行為をエスカレートさせていき…。
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【第1部】神戸行きの夜行バスで揺れたもの──26歳の“妻”と“女”のあいだ
結婚してまだ一年。
26歳の私は、年末の帰省で、ひとり夜行バスに揺られていた。行き先は、夫の実家がある神戸。夫は年内最後の仕事が詰まっていて、私は一足早く義両親のもとへ向かう。
東京駅のバスターミナル。冬の空気はガラスのように冷たく、吐く息だけが白く柔らかかった。
指先をコートのポケットの中で丸めながら、私は乗り場の番号を何度も確かめていた。
「神戸行き、23時30分発…これで合ってるよね」
スマホの画面には、夫からのメッセージ。
「無事乗れた?
着いたら一言ちょうだいな。
年明け、一緒にゆっくりしよう。」
誠実で、優しくて、真面目な人。
結婚してから、私の生活は穏やかで、波風も少なかった。
けれど同時に、その穏やかさの奥に、誰にも言えない「渇き」が少しずつ沈殿していったのも事実だった。
「おひとりですか?」
指定された窓際の席に腰を下ろしたとき、隣に座る男性が静かに声をかけてきた。
四十代半ばくらいだろうか。眼鏡の奥の目が笑っていて、落ち着きのある低い声。ネイビーのチェスターコートに、上質そうなスーツ。微かに香るフレグランスが、乗り物特有の匂いを上書きするように広がる。
「はい…ひとりです。」
そう答えてから、私は慌ててブランケットを膝にかけた。
白いオーバーサイズのセーターに、黒のタイトスカート。夫に「似合うよ」と言われたコーディネート。
さっきまでは少し浮かれていたのに、見知らぬ男性の隣に座っていると、急にその“女らしさ”だけが強調されるようで、どこか無防備な気がした。
バスが動き出す。
車内の灯りが少しずつ落とされていき、窓の外には首都高の光がゆっくりと流れていく。
エンジンの低い震えと、小さな話し声、ビニール袋の擦れる音。やがてそれらも次第に減り、深夜特有の静けさが車内を満たしていった。
「出張の帰りなんですか?」
男性が控えめにたずねる。
私は頷きながら、ほんの少しだけ自分のことを話した。
「いえ、夫の実家が神戸で…先に帰っておこうってことになって。」
「そうなんですね。
年末にひとりで夜行バスって、ちょっとだけ冒険みたいですね。」
「…たしかに、そうかもしれません。」
小さく笑ってから、私はふと、自分の胸の奥がざわめくのを感じた。
“妻”としての私が、今ゆっくりと家から離れ、暗い高速道路の上を走っている。
その距離が、そのまま「日常」からの距離でもあるような気がして、どこか心細く、でも少しだけ自由でもあった。
やがて言葉は途切れ、車内アナウンスが「消灯します」と告げる。
暗がりのなか、私はシートを倒し、ブランケットを胸元まで引き上げた。
隣の男性の横顔が薄く浮かび上がっては、すぐ闇に溶ける。
──まるで、知らない物語の入り口に座っているみたい。
そう思いながら、私はまぶたを閉じた。
東京の街の灯が遠ざかり、エンジンの振動が身体をゆるやかに揺する。
眠りと覚醒のあいだをたゆたいながら、私はかすかな吐息の重なりを聞いていた。
私のものと、隣の席の、誰かのものと。
静寂の底で、まだ名前のない予感だけが、ゆっくりと目を覚ました。
【第2部】暗闇で重なった呼吸──見知らぬ指ではなく、自分の欲望に触れた夜
どれくらい眠っていたのだろう。
ふと目を開けると、車内はすでに真っ暗で、窓の外には何も見えなかった。
ただ、遠くのサービスエリアの灯りが一瞬だけ流れ、また闇に戻る。
肩に、かすかな重みを感じた。
「あ、すみません…」
隣の男性が、こちらにもたれかかるようにして眠っていた。
彼の頭が、私の肩にそっと触れている。
反射的に身をこわばらせたものの、すぐに彼は目を覚まし、慌てたように身体を起こした。
「っ…すみません、寄りかかってしまって。」
「いえ、大丈夫です。私も、たぶん似たようなことしてたので。」
実際には、私はきちんと自分のスペースのなかで丸まっていた。
でも、その言葉を口にした瞬間、肩に残るわずかな重みが、妙に愛おしいものに変わった。
「こんなに静かなバスだと、感覚が変になりますね。」
彼が小さく笑う。
「変になる…ですか?」
「ええ。いつもの自分じゃないみたいっていうか。
仕事でも家庭でもない場所で、見知らぬ人と隣り合って、
なぜか、少しだけ本音を話せそうになる。」
その言葉に、胸の奥がざわりと揺れた。
私には、夫がいる。
誠実で、真面目で、私を大事にしてくれる人。
彼と築いている生活に、不満があるわけじゃない。
それでも。
「…わかる気がします。」
思わずそう返していた。
「私も、いつもは“妻”とか“嫁”って呼ばれる側で。
でも、こうして夜行バスに一人で座っていると、
全部忘れて“ただの女の人”に戻ったみたいな気がして。」
言葉にしてしまった途端、
それは、今まで自分でも見ないふりをしてきた欲望の形に近いものだということに気づく。
隣の男性は、すぐには何も言わなかった。
ただ、少し間を置いてから、落ち着いた声で囁く。
「…今の、すごく正直な言葉ですね。」
「変ですよね、こんなこと。」
「変じゃないですよ。
誰だって“役割”から離れたくなるときがある。
でも、それを口にできる人はそう多くない。」
その言葉が、暗闇の中で、じんわりと胸に染みていく。
エンジンの振動。
規則正しいタイヤのリズム。
見えない夜景。
外側は何も変わっていないのに、
私の内側だけが、音を立てずに少しずつ崩れ、組み替わっていくような感覚。
「もし…」
彼が、息を潜めるように続けた。
「もし、さっきの“ただの女の人に戻りたい”って気持ちの続きがあるなら、
聞いてみたいです。」
それは、境界線を確認するような問いだった。
私は一瞬、夫の顔を思い浮かべる。
義母の笑顔。
新しい年を共に迎えるはずの家族たち。
それでも、口をついて出たのは、別の言葉だった。
「…ときどき、怖くなるんです。
このまま“いい奥さん”だけ続けていたら、
私のなかの“女の部分”が、どこかでしぼんで消えてしまうんじゃないかって。」
暗闇のなかで、指先が震える。
自分の膝の上で、ブランケットを握りしめる。
隣から、そっと視線を感じた。
「消えたりしませんよ。」
彼の声が、驚くほど優しかった。
「ただ、眠ってしまうことはあるかもしれない。
でも、それを起こすのは、旦那さんだけとは限らないのかも…しれないですね。」
「そんなこと…」
否定しようとして、言葉が喉で止まる。
“旦那さんだけとは限らない”
その一言が、
私の中の“禁じられた何か”にそっと触れてしまった。
沈黙が落ちる。
でもそれは、居心地の悪いものではなく、
お互いの呼吸のリズムを確かめ合うような静けさだった。
やがて彼は、小さな声で続ける。
「もちろん、境界はあなたが決めることです。
もしこれ以上踏み込むのが怖いなら、
今の会話を“ここだけの秘密”にして眠りましょう。」
「もし…?」
「もし、あなたが“もう少しだけ自分の本音を見てみたい”って思うなら、
もう少しだけ話しましょう。
触れたりはしません。ただ、言葉でね。」
たしかに彼は、一度もこちらに手を伸ばしていない。
膝も、肩も、わずかな距離を保っている。
触れられていないのに、
私は自分の内側だけが、彼の言葉でじわりと撫でられているような気がしていた。
「…話してみたい、です。」
小さく告げると、
彼はほっとしたように息を吐いた。
そこから先は、
誰にも聞かれない暗闇の中で、
お互いの“日常では言えないこと”だけを、少しずつ交換していった。
仕事のこと。
結婚生活のこと。
誰にも見せていない弱さや、秘密の不安。
そして、口にするのが怖かった「渇き」の話。
言葉を重ねるたびに、
心臓の鼓動が、すこしずつ、速くなっていった。
触れていないのに、
どこかを確かに撫でられている感覚。
触れ合わないまま、
官能だけが静かに膨らんでいく夜行バスのシートで、
私が本当に触れていたのは、
見知らぬ男性の身体ではなく、
自分の欲望そのものだったのかもしれない。
【第3部】朝焼けと神戸駅のホームで──“妻”に戻る前の、最後の一歩
「まもなく、終点・神戸三宮に到着します。」
車内アナウンスで目を覚ますと、窓の外がうっすらと明るくなっていた。
夜の名残りを引きずった空に、淡いオレンジ色が滲み始めている。
隣を見れば、彼も同じタイミングで目を開けたところだった。
一瞬だけ、お互いに素の表情がぶつかる。
「おはようございます。」
「…おはようございます。」
声に出してみると、不思議なことに、昨夜あれほど濃密だった空気が、
少しだけ現実の温度に戻っていくのが分かった。
バスが停まり、人々が荷物を取り出しはじめる。
キャリーケースが通路をゴロゴロと転がり、
待ち合わせの相手に電話をかける声が聞こえてくる。
いつもの朝の風景。
なのに、私の体には、まだ夜の名残りが微かにまとわりついていた。
「これ。」
彼が、名刺サイズのカードを一枚差し出した。
白地に、シンプルなロゴと名前、メールアドレスだけが印刷されている。
「仕事用のやつですけど…。
もし、昨日の話の続きをしたくなったら、いつでもメールください。
もちろん、捨ててくれても構いません。」
「…こんなこと、していいんでしょうか、私。」
思わず口にすると、
彼は少しだけ目を細めた。
「“していいかどうか”は、僕じゃなくて、あなたが決めることですよね。
昨夜も言いましたけど、境界線はいつだってあなたの側にある。」
その言い方がずるい、と少し思った。
けれど同時に、“選ぶ権利”をきちんとこちらに返してくれていることに、
どこか救われてもいた。
改札へと向かう人の波に押されながら、
私はカードを手に持ったまま、立ち止まった。
義母から「もうすぐ着く?」とメッセージが届く。
夫からも「寒いから風邪ひかないようにね」と連絡が来ている。
私は深く息を吸い込んだ。
神戸の冷たい朝の空気が、肺の奥までしみる。
──ここから先に持ち込んでいいのは、どこまでだろう。
彼の言葉。
夜行バスの暗闇。
あの、心のどこかを撫でられたような感覚。
それを、“不倫未遂”と呼べば、たぶんそうなのだろう。
でも、私のなかでは少し違っていた。
あの夜、私は誰かに裏切られたわけでも、誰かを裏切ったわけでもない。
いちばんはっきりと裏切ったのは、
“自分だけを知らないふりをしてきた自分自身”だった。
「…ごめんね。」
誰にともなく呟いてから、
私は小さく笑った。
カードを、すぐには捨てなかった。
でも、名刺入れにも入れなかった。
財布の奥にそっと挟みこみ、“今はまだ使わない”という場所に置いておく。
それは、
私のなかの“女としての欲望”を、完全に殺してしまわないための、
小さな逃げ道だったのかもしれない。
義母と合流し、笑顔で挨拶を交わす。
夫からの電話に「無事着いたよ」と報告する。
私はまた、“妻”という役割にすっと戻っていく。
でも──
朝焼けのホームを歩きながら、
私は自分の足取りが、ほんの少しだけ軽くなっていることに気づいた。
“妻”である前に、“ひとりの女”である自分。
その存在を、あの夜行バスの中で、一度だけ確かに抱きしめたからだ。
まとめ──夜行バスの暗闇が教えてくれた、誰にも見せない“私”の輪郭
年末の夜行バス。
東京から神戸へ向かう、その数時間のあいだに起きたことを、
私はきっと誰にも話さないだろう。
触れられることも、触れ返すこともなかった。
ただ、暗闇のなかで重なったのは、呼吸と、本音だけ。
それでも──
あの夜、私は確かに“女としての自分”を思い出した。
妻としての私
嫁としての私
社会人としての私
そのどれにも当てはまらない、名前のない自分。
欲望も、渇きも、罪悪感も、全部抱えたまま揺れている“ただの女”としての私。
彼の名刺を、私はいまも財布の奥にしまっている。
連絡をするつもりは、たぶんない。
けれど、完全に手放す勇気も、まだない。
それでいいのだと思う。
あの夜のことを思い出すたびに、
私は少しだけ自分に優しくなれる。
「ちゃんと欲望があるんだね」と、
誰でもない自分が、自分のことを認めてくれる。
夜行バスの暗闇で目覚めたのは、
見知らぬ男性への恋でも、禁断の背徳だけでもなく──
「誰かに触れてほしいと思うほど、
本当は渇いていた自分」を、
自分自身がやっと見つけた、という事実だった。
そして私は今日も、“妻”として日常を生きながら、
あの夜の静かな吐息を、心のどこかでそっと抱きしめている。
それは、誰にも知られないまま、
私だけの秘密の余韻だ。



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