【第1部】内定式で始まる歪んだ愛──欲望に染まる横浜の記憶
私は 29歳、沙耶（さや）。
神奈川県・横浜の海風が吹き抜ける春の午後、あの内定式の空気はいまだ胸に焼きついている。
会場のざわめきの中で、ひときわ真っ直ぐな視線を投げかけてきた男──篤志（あつし・32歳）。
彼の眼差しは、私の心を焙るように熱く、まだ何者にも染まっていない私の未来を、一瞬で縛りあげた。
「君と、もっと話したい」
その一言が、私を見知らぬ扉の前に立たせた。
気づけば、彼と付き合い始めていた。
胸の奥に染み込んでくるような熱意。
どこまでも真剣で、どこか危うい彼の欲望。
それは私を安堵させると同時に、なぜか底知れぬ恐怖を呼び覚ます。
入社してから、私たちは別々の部署。
営業部に配属された私は、接待や飲み会で遅くなることも多い。
そんな夜、スマートフォンの画面には必ず篤志の短いメッセージが届いていた。
「誰かに酔わされてない？」
「本当に、俺だけの女だよね？」
最初は可愛い嫉妬だと思っていた。
けれどその囁きは、やがて愛というよりも執着に近い重さを帯びていく。
電話越しに聞こえる彼の吐息に、私は時折、言葉では説明できない震えを覚えた。
そしてある夜、彼は唐突に告げた。
「沙耶……俺は、君が他の男に抱かれる姿を見てみたい」
心臓が胸を打ち破るほどに鳴り響いた。
愛の言葉ではない、残酷な願望。
拒むはずだったのに、なぜか私の身体は熱を帯びていた。
背中を冷たい汗が伝う。
「そんなこと、言わないで……」と声に出した瞬間、
膝の奥がひどく疼き、理性と羞恥がないまぜになって震えた。
彼の欲望は、私の女としての誇りを削り取る。
けれど同時に、支配されたい影のような欲望を呼び起こしてしまう。
この夜から私は、自分の境界線がじわりと溶かされていくのを感じていた。
愛される女でありながら、背徳に濡れる女として開花していく予兆を。
【第2部】後輩の青年に揺れる躰──濡れの予兆と背徳の愛撫
篤志（あつし）の欲望は、やがて形を持ちはじめた。
「沙耶、君に会わせたい人がいる」
そう告げられた夜、私の鼓動は不安と期待で乱れていた。
現れたのは、大学の後輩だという青年──隼人（はやと・24歳）。
無邪気さと大人びた色気を同時に纏うような眼差し。
その視線が私の胸元をかすめただけで、空気が熱を孕んだ。
「……初めまして、沙耶さん」
その声は低く、柔らかく、耳の奥に溶けるように響いた。
私は震えていた。
「なぜ私がここにいるのか」「なぜ逃げないのか」
理性が問いかけるたび、膝の奥が微かに痺れる。
篤志は、黙って私を見つめている。
その視線に背中を押されるように、私は椅子に座ったまま指先を握りしめた。
やがて隼人の手が、私の手の甲に触れた。
ほんの一瞬のはずなのに、体温は火種となって私の肌を駆け上がる。
心臓が喉にせり上がり、かすれた声が漏れた。
「や……触れちゃ……」
拒絶の言葉とは裏腹に、指先が絡まれた瞬間、私は逃げられなかった。
その若い掌の力強さに包まれることで、胸の奥で眠っていた渇きが目を覚ましていく。
「沙耶さん……震えてる」
隼人の囁きに、私は思わず瞼を閉じた。
篤志の視線が突き刺さる。
「ほら、感じてるだろ。俺の前で」
羞恥に頬が紅潮し、喉の奥から声が漏れる。
「ん……っ、だめ……なのに……」
隼人の指先が、私の手首から二の腕へとゆっくり這い上がる。
その軌跡は、まるで火傷のように熱く、甘美な痛みに似ていた。
理性は拒もうとするのに、身体は裏切る。
腰の奥でじわりとした熱が広がり、下着がじっとりと湿っていくのを、私は悟ってしまった。
「見られてる……」
篤志の前で濡れていく自分に、恐怖と同時に抗えない昂ぶりが溢れていく。
「沙耶……もっと、俺に見せて」
篤志の低い声が響く。
その瞬間、私は完全に捕らえられていた。
逃げ場のない羞恥と背徳。
それは確かな濡れの予兆となって、私の身体を震わせていた。
【第3部】巨根に貫かれる背徳の瞬間──絶頂と余韻の果て
篤志の視線の下、私は隼人に抱き寄せられていた。
「もう……戻れない」
心の奥で何度も繰り返すのに、身体は抗えず熱に溶けていく。
彼の唇が首筋に触れた瞬間、思わず声が漏れた。
「ん……あぁ……」
その響きに、篤志の眼差しがさらに鋭くなる。
やがて隼人の熱が、私の奥を押し開いてきた。
「……っ、大きい……」
思わず息を詰めた。
若い躰の奥から突き立てられる硬さと重み。
圧倒的な太さと長さに、内側がかき乱されていく。
「沙耶さん……全部、入ってる……」
隼人の声が低く震える。
その言葉に、羞恥と快感が一気に溢れ出した。
「やっ……だめ、壊れちゃう……あぁ……っ！」
巨根が突き上げるたび、子宮の奥で火花が散るように痺れた。
篤志がベッドの端から、私の喘ぎ声を凝視している。
その視線が羞恥を煽り、さらに深く濡らしていく。
「もっと鳴け、沙耶……俺の前で」
篤志の言葉は命令のように響き、私の腰を勝手に跳ねさせた。
「だめ……なのに……あぁっ、ああぁっ！」
身体の奥が波に呑まれ、背中が弓なりに反る。
隼人の巨根が奥を抉るたび、絶頂が途切れなく押し寄せる。
「沙耶さん……締めつけて……すごい……っ」
隼人の吐息が私の耳を濡らし、痙攣するように膣壁が彼を離さない。
果てしなく続く快感の渦。
「も……だめぇ……壊れるっ、壊れちゃう……っ！」
声にならない叫びとともに、意識が真っ白に飛んだ。
痙攣を繰り返す身体を篤志は黙って見つめ続けていた。
彼の欲望に応えることでしか、私は彼と結ばれない。
その皮肉な真実を悟りながら、私は背徳の余韻に沈んでいった。
汗と涙と、そして愛液の匂いが入り混じる部屋の空気。
熱の残滓に包まれながら、私はただ震えるしかなかった。
「……俺の女だろう？」
篤志の声に、かすれた声で答える。
「……うん、私……あなたの女……」
愛と背徳、羞恥と快楽。
そのすべてを呑み込み、私は彼に従属する女として、深く濡れていた。
まとめ──嫉妬と背徳に濡れた女の告白
あの日、横浜の春風に揺れる桜の下で篤志と出会った瞬間から、私の運命は静かに狂いはじめていた。
愛される喜びと、支配されたい影の欲望。
その矛盾を抱えたまま、私は後輩・隼人の熱に貫かれ、背徳の渦に溺れていった。
「他の男に抱かれる君を見たい」──篤志の歪んだ願い。
拒絶すべきその言葉に、私はなぜか濡れ、震え、抗えなかった。
巨根に打ち砕かれ、絶頂に乱れながら、私はむしろ彼との絆を確かめてしまったのだ。
愛と嫉妬、羞恥と快楽。
すべてが交錯するその夜、私は気づいた。
女の誇りも、背徳の影も、両方を抱えてこそ人は最も深く濡れるのだと。
──これは、誰にも語れない私の秘密。
けれど今も思い出すだけで、身体の奥が熱く疼く。
嫉妬に濡れた夜を越えて、私はもう二度と、以前の私には戻れない。
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