あの夜のことを思い出すたびに、秘部の奥が熱く疼き、太ももの内側がじっとりと濡れる。
私は木村香織。五十二歳。市長四年目。独身を通している。体の線には今でも自信がある。引き締まった腰、高い位置にある胸、白い肌に浮かぶ薄い静脈まで、鏡の前で何度も確かめてきた。
出張は山陰の内陸部にある小さな市との広域連携会議だった。一泊二日。資料から当日の進行まで、ほとんど一人で回してくれたのが高橋大輔だ。三十三歳。企画課。仕事は正確で、態度は丁寧。同じ市役所の住民課に、妻の美月がいることも知っていた。
それが、私の中の何かを刺激した。禁断であればあるほど、内側が熱を持つ。
会議が終わり、宿泊施設の部屋に戻ったのは午後八時過ぎ。窓の外はすでに暗い。私は大輔の携帯に短い文を送った。
「今夜、最終確認をしたい。三十分後に私の部屋へ」
彼は定刻どおりに来た。紺のスーツのまま、少し疲れた顔をしていた。
「お疲れさまでした。よく働いてくれました」
テーブルに並べたのは、地酒の一升瓶と小さな盃だけだった。私は彼の盃を繰り返し満たした。最初は遠慮していた彼も、二杯、三杯と進むうちに頰が赤くなり、視線が私の胸元と首筋を何度も往復した。
「香織市長は、本当にきれいです」
彼がそう呟いたとき、私は静かに笑った。
「今日はよく頑張った。ご褒美をあげましょう」
私は立ち上がり、彼のネクタイをゆっくりと解いた。シャツのボタンを一つずつ外し、胸の皮膚に指を滑らせる。熱い。ベルトを外し、ズボンを膝まで下ろす。下着の生地がすでに前方へ強く張り、先が湿って布に染みを作っていた。
下着を下ろすと、硬く膨らんだものが跳ね上がった。根元から先端まで血管が浮き、先端の小さな口から透明な液が糸を引いている。熱を持った匂いが鼻先に届く。
私は膝をついた。
唇で先端だけを浅く含み、舌先で小さな口を何度もなぞる。塩気と若い男の熱が口の中に広がる。ゆっくりと深く沈め、喉の奥まで押し込む。鼻が根元の短い毛に触れる。上下に動かしながら、舌を裏筋にぴったり押し当て、根元を片手で強く握りしめた。
「市長……そんな、口で……」
声が掠れ、太ももが小さく痙攣する。私は一度離し、糸を引く液を指で先端に塗り広げた。
「まだだめ。全部、舌で覚えなさい」
再び含み、リズムを変える。浅く、深く。時々先端だけを強く吸い、次の瞬間に根元まで飲み込む。喉が狭まり、熱いものが脈打つ。出す寸前で私は口を離し、唇の端に残った液を指で拭った。
「まだ出してはいけません」
私は自分のスカートを腰までたくし上げ、下着を片側にずらした。秘部はすでに熱を持ち、入り口が開いて糸を引くほど濡れていた。指を浅く入れると、内側がひくりと締まる。その指を彼の先端に塗りつけ、熱いものを滑らせた。
私は彼の上にまたがった。
熱い先端を入り口に当て、ゆっくりと腰を沈める。太いものが内側を押し広げ、ひだが一枚ずつめくれる感覚が背筋を走る。半分まで入ったところで一度止め、また沈める。根元まで飲み込み切ったとき、先端が一番深い場所を突いた。息が止まり、下腹部が熱く重くなる。
全部飲み込んだまま、私は動かずに彼の目を見た。
「いつものように、美月さんへ電話しなさい。会議が終わったこと。これから風呂に入って寝ると、普通に報告しなさい」
彼の顔が一瞬で青ざめた。
「今は……中に入ったままでは無理です」
「今でなければ意味がない。いつもの声で。いつもの会話で。腰は私が動かす」
震える指で彼は発信した。相手の声が部屋に流れるようにした。すぐに明るい声が聞こえた。
「大輔? 会議終わったの?」
私はその声を聞きながら、ゆっくりと腰を上げ、また深く沈めた。内側が熱いものを Rippleのように締めつけ、引き抜くたびに濡れた音が小さく鳴る。彼は歯を食いしばり、声を殺している。
「ああ、今終わった。これから風呂入って寝るよ」
声がわずかに上ずる。美月は気づかない。
「お疲れさま。ご飯ちゃんと食べた? お酒は飲みすぎないでね。子供はもう寝たよ。明日の朝は早いんでしょ」
「うん。食べた。酒は少しだけ。大丈夫」
私は彼の耳元で小さく囁いた。
「もっと奥まで。動かして。普通の会話を続けなさい」
腰を大きく前後に揺する。先端が一番深い場所を繰り返し突くたびに、内側が熱いものを抱きしめるように収縮する。水音がはっきりと聞こえる。彼の片手は携帯を持ち、もう片方は私の腰を掴んでいる。指が食い込み、力の入れ方が次第に強くなった。
「美月、風呂入ったらすぐ寝る。明日の帰りは夕方になると思う」
「わかった。無理しないでね。部屋の鍵、忘れないように。おやすみ」
その「おやすみ」の途中で、彼の中のものが大きく脈打った。まだ出させない。私は腰を深く固定したまま、小さく円を描くように揺すった。
「おやすみ。愛してるよ」
「うん……おやすみ」
電話が切れた。
静寂の中で、濡れた音だけが残る。私は彼の耳を唇で塞ぎ、腰を止めずに囁いた。
「今から私の名前を呼びなさい。愛していると言いなさい。妻に言ったその口で」
彼は首を横に振った。私は腰を一気に沈め、先端で一番奥を強く突いた。内側が痙攣し、熱いものが根元まで膨れる。
「香織……香織さん……」
「苗字ではなく、名前で。もっとはっきり」
「香織……愛してる。香織を愛してる」
声が壊れかけている。私は満足して腰を深く固定した。
「出して。全部、私の中に。名前を呼びながら」
彼の腰が跳ね、熱いものが奥の奥まで迸った。どくどくと続く脈動が、内側の壁を押し広げる。熱い液体が子宮の入り口あたりまで届き、溢れて結合部から太ももの内側を伝う。量が多く、白いものが入り口の周りに滲み出る。
「香織……出してる……愛してる……」
彼は何度も私の名を呼び、腰を小さく突き上げた。残った熱が内側に広がり、まだ脈打っている。私はそのまま彼の上で小さく腰を回し、出し切るまで締め続けた。
彼は天井を見つめたまま、荒い息を繰り返していた。私の名前と「愛してる」が、まだ喉の奥に残っているようだった。
私は静かに彼から降りた。熱いものが秘部からゆっくりと流れ落ち、太ももの内側を白く汚す。乱れた髪を整え、鏡の前で口紅を引き直す。いつもの市長の顔に戻る。
「明日の朝一番の会議、資料は問題ないわね」
普通の声でそう言った。彼はようやく体を起こし、俯いたまま小さく頷いた。下着を上げても、先がまだ湿って跡を残している。
部屋を出るとき、彼は一度だけ振り返った。その目には、恐怖と、忘れられない熱と、今さっき口にした言葉の残滓が混ざっていた。
私はドアを閉めてから、一人で微笑んだ。指を秘部に滑らせ、彼の熱いものがまだ内側に残っている感触を確かめる。
妻に「これから風呂に入って寝る」と報告したその口で、私の名を呼び、愛していると言わせ、奥まで注がせた夜。
あの感覚は、仕事の疲れなど比較にならないほど、私の体の芯を満たしてくれる。
次の出張も、大輔を連れて行こう。今夜のように、電話のあとに名前を呼ばせる。何度でも。
⚡ 【閲覧注意】この先、理性が飛びます…
尊敬していた上司に、信頼しきった妻を奪われる恐怖。紗々原ゆりの表情が戸惑いから蕩けていく過程が生々しく、夫を助けた優しさの裏にある計算が胸に残る。食卓に招いた男の手が妻を開いていく執拗さは、見終えたあと自分の家が怖くなる。第十五作。回避不能。


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