三年近く、夫との夜は途絶えていた。
四十六歳の私は、浜松のマンションで主婦をしていた。昼間は駅前の花屋で週四日、切り花の仕入れとレジを手伝っている。夫の和也は機械部品メーカーの課長で、帰宅はいつも遅い。会話は生活のことで終わり、寝室では背中を向け合うだけになった。
それでも鏡の前では、まだ自分の体に自信があった。出産経験はあるが、週三回のヨガを続けたおかげで腰のくびれは残っている。胸も、下着を外すと少し下がっているものの、形は崩れていない。夫が触らなくなってから、かえって自分の肌の感触が気になるようになっていた。
ある日曜日の夜、和也がリビングで突然切り出した。
「沙織、俺の部下の大輝と、一度四人で会わないか」
大輝は二十八歳。半年前に結婚したばかりで、妻の彩花も同じ年だという。和也は仕事の付き合いで何度か食事をしたらしい。
「スワッピングの話だ」
言葉を聞いた瞬間、胸の奥がざわついた。拒絶するつもりで口を開いたのに、声が出なかった。夫は続けた。
「彩花は沙織さんに会いたがっている。大輝も、年上の女性に興味があるらしい」
私はカップを握りしめたまま黙っていた。頭では「ありえない」と思っているのに、下腹部が熱くなっていくのがわかった。三年間、触れられなかった体が、若い男の視線を想像しただけで反応していた。
一週間後、私たちは浜松駅近くのホテルの一室で落ち合うことになった。部屋は一つだけ。広いベッドが二つ、向かい合うように置かれている。鍵も一つ。逃げ場はない。
大輝は想像より細身で、目元が優しい。彩花は小柄で、白い肌に黒い髪がよく似合っていた。初対面なのに、彩花は私の手を取って「沙織さん、きれいですね」と微笑んだ。その声が意外なほど低く、落ち着いていた。
部屋に入った瞬間、空気が変わった。
和也は彩花の肩に手を置き、大輝は私の方を見た。私は逃げ場がないことに気づいた。逃げたいのか、進みたいのか、自分でもわからなかった。
大輝が近づいてきた。若い男特有の、少し汗ばんだ石鹸の匂いがした。彼は私の頬に唇を寄せ、「沙織さん、触ってもいいですか」と小さく聞いた。返事をする前に、彼の手が私の腰に回った。
三年ぶりに他人の掌が肌に触れた。熱かった。指先がブラウスの下を這い、ブラの縁を探る。私は息を止めた。大輝は焦らず、ゆっくりとホックを外した。胸がこぼれ落ちた瞬間、彼は低く「すごい」と漏らした。
隣のベッドでは、すでに和也が彩花のスカートをたくし上げていた。白い太腿の間に顔を埋め、舌を動かしている。彩花の細い指が夫の髪を掴み、「課長……そこ、だめ……」と甘い声を漏らす。ぬちゃり、と濡れた音が部屋に響いた。
私はその光景を見ながら、大輝に胸を吸われていた。熱い舌が乳輪を一周し、乳首を強く吸われる。腰が勝手に浮いた。下半身はすでに濡れていて、パンティが肌に張りついていた。
大輝は膝をついてスカートをたくし上げ、パンティを横にずらした。指が割れ目をなぞる。ぬるぬると音がした。
「こんなに……」
彼は驚いたように呟き、舌を当てた。熱い粘膜がクリトリスを捉えた瞬間、私の膝が崩れた。三年間溜めていたものが、一気に溢れそうになる。
「だめ、大輝くん……声、出ちゃう」
隣では彩花が腰を浮かしている。和也の舌が若い女性の割れ目を丁寧に舐め上げ、クリトリスを吸うたびに彩花の声が裏返る。夫が他の女をここまで丁寧に舐めている姿を、私は初めて見た。嫉妬より先に、下腹部が熱くなった。
大輝は立ち上がり、ズボンを下ろした。若い男のものは硬く、想像以上に太く、先端がすでに濡れて光っていた。巨根、という言葉が頭をよぎる。私は自分から脚を開いた。
挿入される瞬間、熱いものがゆっくりと奥まで入ってきた。三年ぶりの感触は、痛みと快感が混ざっていた。太さが内側を押し広げ、子宮口まで届く。
「はぁっ……入ってる……太い……」
大輝は腰を浅く動かしながら、私の目を見た。
「沙織さん、締めつけてます」
その言葉で、内側がさらに熱くなった。彼は徐々に深くなり、太いものが子宮口を突く。私は声を殺せず、「んっ、あっ、そこ……」と漏らした。
隣のベッドでは、彩花が和也の頭を両脚で挟み、「イく……課長、舌でイく……」と高い声を上げていた。夫の顔が若い女性の股間に埋まり、唾液と愛液が混ざる音がはっきり聞こえる。その姿を見ながら、私は大輝の巨根を奥まで飲み込んでいた。
体位が変わり、私が上になった。重力で太いものが深く沈む。私は自分の腰を動かし、自分で擦りつけた。鏡に映る自分の姿が見えた。四十六歳の体が、二十八歳の男の巨根の上で腰を振っている。隣では夫が若い妻を舐め続けている。恥ずかしいのに、目が離せなかった。
大輝は私の胸を両手で掴み、下から強く突き上げてきた。子宮が熱くなり、先が近づく。
「出る、出ちゃう……大輝くん、中は……太いの、奥まで……」
彼は「いいです」と短く答え、腰を強く打ちつけた。熱いものが内側に広がる感覚と同時に、私の体も弓なりに反った。長い間封印していたものが、どっと溢れ出した。
隣では彩花が小さく泣きながらイっていた。和也の低い声と、若い女の甘い鳴き声が重なる。夫はまだ顔を上げず、彩花の余韻を舌で丁寧に掬っていた。
終わったあと、私たちはしばらく動けなかった。大輝は私の髪を撫で、「沙織さん、すごく綺麗でした」とだけ言った。その言葉が、妙に胸に残った。
家に帰ってからも、体の奥に彼の太さが残っていた。夫はいつものように隣で寝ている。私は天井を見ながら、自分の腿の間がまだ熱いことに気づいた。隣のベッドで夫が若い女性を舐めていた光景と、自分の中を埋めていた巨根の感触が、まだ消えていない。
あの夜のことは、誰にも話していない。
ただ、ヨガに行くたびに鏡を見る目が、以前より少しだけ正直になった。自分の体が、まだ誰かを欲しがっていることを、隠さなくなったから。
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